2019/04/06

最近のIMMポジションから見えること(4月6日)


4月2日の最新データから、直近の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のIMMポジションを見ながら、相場動向を考えてみたい。

7通貨合計ではと、前回は前週比でショートが減少していたが、先週は逆にショートが拡大し、数字的には2月19日の-26,097に匹敵する-26,874コントラクトとユーロのショート拡大がリードし、トータルのネットポジションは-298,593と昨年の12月24日の-311,365に次ぐ大きさに拡大し、通貨安=ドル先高期待を示している。


【円】
ロング20,462 ショート83,203  ネット-62,741 前週比-620

2018年6月19日から42週連続でネットショートの状態が続き、円先安を意識した動きは継続中で、直近では2月19日から7週連続し前週比でショートが拡大している。市場参加者の円先安を意識した円ショートポジションは変わらず。

【ユーロ】
ロング144,973 ショート244,157  ネット-99,184 前週比-18,906

2018年10月2日から27中連続でネットショートの状況が続き、直近3週間はそのショートが拡大傾向にある。特に前週は-18,906と大幅にショートが拡大しネット合計では-99,184と、2016年12月6日の-114,556に次ぐ数字と市場のユーロショートとポジションと先安観は変わらず。


【ポンド】
ロング39,423 ショート49,354  ネット-9,931 前週比-1,349

2018年6月19日から42週連続でネットショートの状況が続き、先週は小幅ながら前週比でネットショートが拡大している。ただ、そのネットの水準は-9,931コントラクトとブレグジットを巡る不透明感にも関わらず極めて少額。これをどう考えたらいいのだろうか? 市場参加者はブレグジットリスクを完全に織り込み、事が収まればポンド買に出動したいと考えているいのであろうか?


【カナダドル】
ロング24,619 ショート68,942  ネット-44,323 前週比-4,752

2018年3月27日から54週連続でネットショートの状態が続いている。前週比で小幅ながらショートが拡大傾向にあるも、トータルではショート3~4万コントラクト台が9週連続しており、積極的なCADショートの状態とは言い難く、大幅なCAD先安感は感じられず。


【豪ドル】
ロング26,551 ショート82,294  ネット-55,743 前週比-2,0732

2018年4月3日から53週連続でネットショートの状態が続き、直近では5週連続し前週比でショートが拡大傾向にある。ただ、ネットポジションは-55,743コントラクトでと5万台にとどまっており、積極的なショートとは言い難い。


データは別表をご覧ください!
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