2016/04/09

2016年4月9日(土曜)昨日8日 海外市場の動き

2016年4月9日(土曜)昨日8日 海外市場の動き

激しい円高へと変化した今週の為替相場。週末NY市場でも円高傾向は変わらず。

原油価格の急騰と強いカナダ雇用統計もありカナダドルは上昇し、USDCADは1.3000の大台を割り込む。ダドリーNY連銀総裁のハト派気味の発言もあり、カナダドルの上昇がリードするドル売り相場に、主要国でドルは全面安。

WTIは40ドルを狙う動きへ、欧州株は強くEUROSTOXX50は+1.41%、ダウ平均は0.20%と小幅上昇に限定、CRBは+2.52%、VIXは-4.95%。独金利は大幅に上昇し米金利も上昇へ。

USDJPYは、円高へ逆戻り。欧州市場序盤に109円台まで上昇するも続かず、逆に上値の重さを確認。原油価格の上昇=USDCADの下落の影響を強く受け、ドル売りの流れが強まると、108.50円を割り込み、短期円ショートの買い戻しが強まり、108.20円台まで下落。戻りも108.50円台を見ることはできず続落し、終盤では108.00円をかろうじて維持。

EURUSDは、1.1350近辺をボトムに一時1.1420近くへ上昇。原油価格の上昇=リスク回避の影響なのか、原油価格の上昇や独債券利回り上昇もあり、ロンドンフィキシング近辺では一時1.1420近くへ続伸。終盤にかけては1.1400を割り込むも高値圏で終了。

USDCADは、続落、原油高=カナダドル高が相場をリード。欧州市場の序盤では1.3110台で取引されていたが徐々に下落へ。カナダの住宅着工は強く、雇用統計は失業率は低下し、雇用ネットはフルタイム雇用の拡大に予想外の増加し、カナダドル高へ。更に、原油価格は続伸し40ドルを狙う動きにカナダドルは全面高で、ドル売りの流れをリード。ロンドンフィキシングでは一時1.2950台へ下落、戻りも1.3000がいっぱいで売り圧力が続く。

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国債金融協会(IIF)=新興国の株式・債権市場の純流出は2016年5010億ドル(2015年7550億ドル)から減少を予想。非居住者の資本流入5600億ドル(240億ドル)へと増加するが、居住者の資本流出が続き、全体は純流出。中国の純流出は5300億ドル(6750億ドル)から減少。

国債金融協会(IIF)=リスクは中国の突然の人民元再切り下げ、米利上げペースの拡大。

米石油サービス会社、ベーカー・ヒューズ週間統計=石油掘削リグ稼動数は8基減の354基で、2009年11月以来の低水準。

アトランタ連銀GDPNow=米第1四半期GDP予想値、卸売在庫の大幅減少に、0.4%→0.1%に低下。

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