2016/04/08

2016年4月8日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月8日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

週末の金曜日、現時点では円相場に波乱は見られず、強いカナダドルの買いにUSDCADは下落し、ドル売りの流れを誘う。

WTIはついに39ドル台半ばへと続伸、米株は上昇を続け、米金利も上昇へ。ダドリーNY連銀総裁は「米経済の見通しをめぐる不確実性は通常より高まっている。米経済に対する根強い外的リスクに、FRBは慎重かつ緩やかに利上げを進めるべき」と、やや弱気。

カナダの住宅着工は強く、雇用統計は失業率は低下し、雇用ネットはフルタイム雇用の拡大に予想外の増加し、カナダドル高へ。米卸売在庫は予想外に弱く、原油価格の大幅上昇に、USDCADは1.30の大台を割り込み続落、大きな流れの変化を裏付ける。

英製造業生産+鉱工業生産は弱く、貿易赤字額は予想外に拡大と、いいとこなしのポンドは、欧州市場序盤の1.4140台までの上昇をキープできず、1.4050~1.4110のレンジへ。

ドル円は欧州市場序盤に109円台まで上昇するも続かず、昨日とは打って変わり108.45~90円の狭いレンジで推移。円はクロスでもやや軟調に推移、特にCADJPYの上昇が目立つ。

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ダドリーNY連銀総裁=米経済の見通しをめぐる不確実性は通常より高まっている。米経済に対する根強い外的リスクに、FRBは慎重かつ緩やかに利上げを進めるべき。

ダドリーNY連銀総裁=ドル高の問題は過去数週間で弱まったが、FOMCは政策決定でドル高を考慮。

ダドリーNY連銀総裁=年初来の下振れリスクは後退しているが、依然としてインフレ、成長見通しに対するリスクバランスはやや下向。

ダドリーNY連銀総裁=金融環境が再びひっ迫している状況は一段のマイナスの影響を及ぼす可能性があり、海外経済の成長見通しをめぐり著しい不確実性が存在。

ダドリーNY連銀総裁=FRBが再び追加緩和の実施を迫られるような状況悪化のリスクを依然警戒。米成長率は、第1四半期が弱く約2%と予想。失業率は現在5%→4.75%へ。

李中国首相=全般的な経済状況は想定を上回っており、困難な状況ながらも、政府が中高速度の成長を維持できると自信。

李中国首相=世界経済の弱含みや金融市場のボラティリティーに改善の基盤は強固にならず。

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