2016/04/28

2016年4月28日(木曜)アジア・欧州市場の動き

2016年4月28日(木曜)アジア・欧州市場の動き

NZ中銀は政策金利2.25%の据え置きを決定。利下げ期待が多かった影響に、NZドルは急騰。昨日のCPIがマイナスで急落した豪ドルと相反する動きに、AUDNZDは急落。

日本のCPIは予想外に弱く、デフレ懸念が強まるり、経済・物価情勢の展望では、2%物価目標の達成の先送りと、GDP見通しの下方修正に、追加緩和を求める動きがさらに強まっていた。

日銀の金融政策決定会合は、予想を裏切る金融政策の据え置きとなり、サプライズに激しい円高+株安へ。USDJPYは111円台後半→108円台後半へと瞬間移動。日経平均株価は取引時間外で、先物主導による激しい下落。

黒田日銀総裁の記者会見は、追加緩和を期待させる発言や、円高を阻止する発言は聞かれず、円高+株安の流れも止まらず。

欧州市場に入っても、投機筋による積極的な円売りも影を潜め、USDJPYは108円をボトムに下げ止まるも、上昇力は鈍い。

NZDUSDの上昇は止まらず、0.7000の大台を試す動きへ。AUDUSDは、昨日の急落の影響や、豪中銀の追加緩和の可能性を意識して売り圧力続いていたが、NZドルの上昇に伴い0.7660近くまで値を戻す。

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NZ中銀=政策金利2.25%を据え置き、弱いインフレ率に将来の追加緩和に含みを。一部には利下げ予想もあり、据え置きとの結果にNZドルは急騰。

NZ中銀=原油安の影響が薄れるとインフレは強まる見通し。中国や世界経済成長の不透明要因を指摘。リスク要因は酪農セクターの低迷、期待インフレ率の低下、移民の増加、住宅市場への圧力。

NZ中銀=貿易セクターの支援とインフレ押し上げに、NZドルの下落が望ましい。

日本の鉱工業生産+家計調査は弱く、第1四半期のGDPが2期連続でマイナス成長となる可能性も指摘。

日銀「経済・物価情勢の展望」(金融政策決定会合)=2%の物価目標の圧政は2017年前半→2017年度中に先送りへ。GDPの見通し16年度は1.5→1.2%増、17年度は0.3→0.1%増と下方修正した。今回初めて示した18年度は1.0%増を見込んでいる。

黒田日銀総裁=政策効果の浸透見極めていくこと適当と判断。必要なら3次元で追加緩和講じる。予想物価上昇率、このところ弱含み。

黒田日銀総裁=物価目標達成時期は17年度前半から17年度中に後ズレ。マイナス金利、政策効果は金融面ではすでに現れている。

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