2016/04/07

2016年4月7日(木曜)欧州・米国市場の動き

2016年4月7日(木曜)欧州・米国市場の動き

為替相場は円高の流れは止まらず!

原油価格は37ドル台ミドルへ下落、欧州株は弱く、米株は大幅安でスタート、米金利も弱含みで推移。為替相場は円高の流れは止まらず、クロスでも全面高、クロス円の影響もあり、ドルは円以外で上昇へ。

大きな上昇の流れに入っている円相場は、株安+金利低下+原油価格の伸び悩みの中で、全面高となり108円を一時割り込む。

円クロスも円高傾向は止まらず、EURJPYは123円を割り込み、GBPJPYは152円を一時割り込み、AUDJPYは81円の大台近くまで低下、主要通貨に対して激しい円高の流れが続いている。

明日、4月8日の早朝、午前6時30分からのイエレンFRB議長発言(グリーンスパン、バーナンキ、ボルカー元FRB議長らと)で、相場の変化がみられるのか、発言には注意が必要。

米新規失業保険申請件数は26.7万件と予想より改善へ。英第4四半期の時間当たりの労働生産性は前期比-1.2%と2008年以来最大の落ち込み、単位労働コストも前年比1.3%と予想外に弱く、ポンド売りの流れを強めている。

ECB議事録では、金融緩和パッケージで意見の相違がみられたが、マイナス金利免除と大幅な利下げを協議。追加緩和でさらなる行動の可能性も示された。

また、ECB年次報告書でドラギECB総裁は「世界経済の将来は依然不透明で、新たな衝撃に対する欧州の対応能力に疑問がある」と弱気な発言に、EUR売りの材料ともなる。

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中国人民銀行=3月の外貨準備は103億ドル増加(予想-63億ドル)し3.21兆ドルと、5か月ぶりに増加。

中国人民銀行=SDR(特別引出権)建ての外貨準備高統計を初めて公表した。3月末時点の外貨準備3.1兆ドル=2.28超SDR

ドラギECB総裁(ECB年次報告書)=世界経済の将来は依然不透明で、新たな衝撃に対する欧州の対応能力に疑問がある。ECBは過度の低インフレに屈しない、行動する用意があることを示唆。

ECB理事会議事要旨(3月10日分)=金融緩和パッケージの確項目で意見が複雑に分かれる。マイナス金利免除と大幅な利下げを協議。

ECB理事会議事要旨(3月10日分)=インフレ期待の低下に歯止めをかける重要性を強調。賃金の伸びは既に従来予想よりもはるかに低い。二次的影響のリスクは高まったもよう

ECB理事会議事要旨(3月10日分)=大半のメンバーが0.1ポイントの引き下げが現時点では適切と判断した上で、一段の引き下げが適切な場合には追加利下げの可能性と見込みを排除しない。

プラートECB専務理事=必要な場合に追加策を講じる用意があると強調。一段のショックに見舞われた場合、副作用にも配慮しつつ、逆風の強さに応じて刺激策を調整することができる。

プラートECB専務理事=マイナス金利が2~3年続けば、銀行のビジネスモデルにとって懸念要因。

コンスタンシオECB副総裁=ECBは、成長促進への取り組みにもつながる物価安定の目標を追求するために必要なあらゆることを行ってきた。今後もそうする。


コンスタンシオECB副総裁=ECBは、成長促進への取り組みにもつながる物価安定の目標を追求するために必要なあらゆることを行ってきた。今後もそうする。