2016/04/05

2016年4月5日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年4月5日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

原油価格の下げがリードする、ドル高と、日本株安=円高相場

原油価格が起因の動きとなっているが、サウジ副皇太子の発言がそれほど重要とでもいうのか? サウジの石油戦略は転機にきているようで、80年近く石油依存の経済から、225兆円を超える政府系ファンド(PIF)の資金を活用する経済へ転換するらしい。

米債券利回りの低下を考えれば、中国+新興市場国の景気回復に、米利上げ観測が台頭の目は考えにくくい。

サミットを直前に控え、景気対策を打ち出す可能性が高いにも関わらず、日本株安がリードする株式市場。海外勢が日本株を売っていることはよく耳にするも、決算期末も終わり新年度入りということを考えれば、国内発の動きとは考えにくい。

いずれにせよ、ドル円は110円台の大台が目の前にせまり、日銀のレートチェックを材料としたドル買いも一時的な効果しかないだろう。つまり、自国通貨安を容認しない発言が多い昨今の米国、先のG20でも釘を刺されており、円売りの介入の目は考えられない。

円はクロスでも全面高、日経先物も底値は見えず、どこまでこの流れが続くことになるのであろうか?