2016/04/08

2016年4月8日(金曜)昨日7日 海外市場の動き

2016年4月8日(金曜)昨日7日 海外市場の動き

円高はどこまで続くのか? ドル円は108円割れで止まるのか? 

今日は週末金曜日でポジション調整が強まる日。後は、朝6時30分のイエレンFRB議長発言(グリーンスパン、バーナンキ、ボルカー元FRB議長らと)待ちへ。

8日の動きはリスク回避パターン。株安+金利低下+原油価格(若干)下げで、VIXも上昇。

原油価格(WTI)は36.69ドルまで下げるも、37ドル台半ばで推移、ダウ平均は弱く-174.09(-0.98%)下落、米10年債利回りは1.75→1.69%、2年債も0.73→0.69%へと低下が止まらず。VIXは14.09→16.36へと上昇へ。

EURUSDは、追加緩和の可能性を示唆する発言が続き、ECBの議事録+年次報告書もネガティブ要因で、EURJPYの売りがリードし一時1.1330台まで下落しようやく下げ止まる。EURUSDは1.1400を割り込んでからはこの水準を越えられず。

GBPUSDは、英国民投票のリスクは変わらず、労働生産性+単位労働コストが悪く、GBPJPYの売りがリードし続落。欧州市場では1.4050をボトムに下げ止まり一時1.4110台まで値を戻すも、NY市場終盤にかけ再び続落1.4050台で下げ止まる。

USDJPYは、リスク回避の動きというより、原油価格との連動性は弱まり、潜在的なポジションの巻き戻しと株安の流れが円買いをリード。108円を割り込みオプションカットで107.60台まで下落し、ようやく下げ止まり、108.40台まで一時反発へ。

ラガルドIMF専務理事は相変わらず地政学的リスクを懸念し、世界経済見通しを下方修正する可能性を示唆。

ドラギECB総裁はECB年次報告書で「世界経済の将来は依然不透明で、新たな衝撃に対する欧州の対応能力に疑問」と問題を提議。

ECB理事会の議事要旨では「マイナス金利免除と大幅な利下げを協議」と追加緩和でさらなる行動の可能性も示唆。発言でもECB理事らは、追加緩和の可能性を改めて示唆(プラート、コンスタンシオ、スメッツ各氏)。

ウィリアムズSF連銀総裁は「年内最低2度の利上げを予想」し、景気の上振れリスクも指摘。

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ウィリアムズSF連銀総裁=年内に少なくとも2回の利上げを支持することができる。米経済に対するリスクはかなり均衡しており、強く上振れる余地が幾分ある。

ウィリアムズSF連銀総裁=今年の成長やインフレにはかなり強い上方の潜在性がある。持続的な世界の不安定性に直面しながらも米国経済は非常に回復力がある。

スメッツ・ベルギー中銀総裁=更なる利上げのドアは閉められていない。

ラガルドIMF専務理事=地政学的リスクを懸念。世界成長見通しを引き下げる可能性がある。

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