2016/04/13

2016年4月13日(水曜) 昨日12日 海外指標の動き

2016年4月13日(水曜) 昨日12日 海外指標の動き

原油価格の上昇に資源価格は急進、資源関連通貨(AUD+NZD+CAD)は上昇、逆にEURは弱く、GBPは上下変動するも元の水準へ逆戻り。円は弱くUSDJPYは上昇し、クロスでも弱さが目立つ。

原油価格(WTI)はロシア・サウジ原油増産凍結で合意との報道で一時42.25ドルへと急進、米株+米金利は上昇、CRBは上昇しVIXは低下へ。

IMFは世界経済見通しを下方修正、日本の大幅下方修正と中国の上方修正と相反する動きが目立つ。米輸入物価指数は予想外に弱く、ドル高の修正期待が強まりドル売りへと変化。

原油価格の上昇でリスク選好パターンへと変化したこともあるが、IMF世界経済見通しでは、日本の2016年の成長率予測を0.5%へと半減、2017年はマイナス成長を予測し、円売り材料となる。

FRB公定歩合会合の議事録では、2名が0.25%の利上げを支持していたことが判明、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は、条件次第ながら年内3回の追加利上げが可能とあり、今後の利上げ見通しに対してやや強気になる。

USDJPYは、米輸入物価指数の低迷にドル売りの中で、クロスで円売りに、IMFの日本経済成長見通しの下方修正や、カプラン・ダラス連銀総裁のタカ派発言も円売り圧力を強まり、原油価格の上昇にリスク選好パターンに一時108.80円近くへと続伸、終値ベースでは108.60円近辺へ。

EURUSDは続落傾向が続く。カプラン・ダラス連銀総裁のタカ派発言+タカ派のFRB公定歩合議事録+ギリシャ問題+強気になれないIMF経済見通しと、全体的に弱気なムードながら1.1340台で下げ止まる。資源国通貨(CAD+NZD+CAD)とのクロスがEUR売りがEURUSDの下げ要因となっている。

AUD+NZD+CADは原油価格、資源価格の上昇と、ドーハ会議の期待感に強含みで推移。

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中国政府=サービス業を強化し、8兆円規模の減税を実施、

英世論調査(ICM実施)=EU離脱支持が45%、残留支持42%と、離脱支持者が拡大。

FRB公定歩合会合の議事録(3月)=カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁とリッチモンド地区連銀のラッカー総裁(投票権なし)の2人が、労働市場の継続的な改善やインフレが加速するとし、0.25%の引き上げを主張。

IMF覚書草案(ロイター)=ギリシャに対する寛容かつ譲許的な資金支援や一段の改革計画にもかかわず、債務のダイナミクスは引き続き極めて持続不可能な水準にとどまる。債務の持続可能性を回復するには、改革努力に加え、欧州のパートナーがギリシャ債務の一段の軽減に向け断固たる行動を取ることが不可欠。

NY連銀=独自のGDP予想値「FRBNYスタッフ・ナウキャスト」を毎週金曜日に公表へ。現在のFRBNY Nowcastは2016年第1四半期予測値1.1%、第2四半期1.9%。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=年内3回の利上げは依然あり得る。米経済が堅調に推移し、インフレ率が2%の目標に向かって加速しているとの一段の証拠が得られるまで待つ必要がある。中国経済の減速とドル高が自身の見通しに対する下振れリスク。

ドーハの外交筋(インタファクス通信)= ロシアとサウジアラビアは原油増産凍結で合意した。→ WTIは4か月ぶりの高値へ上昇。

ペスコフ・ロシア大統領府報道官=ドーハ会合について、イランの姿勢にかかわらず、合意が成立する希望はある。

ウィリアムズSF連銀総裁=中国のハードランディングはあまり懸念せず。米国経済は順調で、世界経済の弱い成長が米国経済の成長を抑制。

NY貴金属市場=銀先物が5か月ぶりの高値へ、