2016/04/05

2016年4月5日(火曜) 4日の海外市場

2016年4月5日(火曜) 4日の海外市場

週明けのNY市場、先週末の強い米雇用統計の影響にドル相場がどのように変化するのか期待したが、GBPの上昇が目立ったが総じて小動き。日銀短観に火が付いた円高傾向は変わらず。原油価格の低下にリスク回避パターンが復活し、AUD+NZDは小幅ながら弱く、逆にCADは原油安にも下落幅は限定的。

原油価格(WTI)は35.54ドルと大幅低下、ダウ平均は小幅下落-0.31%、米10年債利回りは1.77→1.758%と小幅低下、2年債は0.722→0.732へと上昇。DXYは低下、CRBは低下、VIXは上昇へ。

ローゼングライン・ボストン連銀総裁のタカ派発言、弱い米製造業新規受注+労働市場実勢指数と、相反する動きにも、為替相場は円高傾向が続く。

USDJPYは、欧州市場序盤の111.70円台を高値に続落。政府の景気対策や日銀の追加緩和の期待が続く中、ロンドン・フィキシングでは111.30の壁を割り込み一時111.10円近くまで下落後、111.30円台まで値を戻す。

EURUSDは、欧州市場序盤の1.1350台を安値に一時1.1410近くへと上昇。1.1370~1.1400のレンジで動けず。

GBPUSDは、欧州市場序盤の1.4190台をボトムに1.4320台まで続伸、強さが目立った。米国市場では1.4260近くまで徐々に値を下げるも1.4260台を維持。

AUDUSDは、0.7640台を高値に0.7600近くまで下落。上値を切り下げながらも、0.7600台を維持。商品価格の低下にリスク回避の流れにも下げ幅は限定的。

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ムーディーズ報告書=米企業の資金調達能力が3月に悪化、特にエネルギー部門で大きく悪化し、ジャンク債の債務不履行リスクが高まっている可能性がある。

ローゼングライン・ボストン連銀総裁=海外の問題が米景気へ与えるリスクは後退、先物相場が織り込んでいるよりも早い時期に緩やかな引き締め軌道を再開することが適切。市場のボラティリティーも低下した。市場の見方は悲観的過ぎ、年内1回の利上げ、または全く利上げを見込んでいない状況は驚き。

プラートECB理事=低インフレ定着は経済に深い打撃を与える。目標達成に向けわれわれが強力に対応してきたのはこのためであり、将来も必要ならばそれを続ける。

ジョルダン・スイス中銀総裁=スイスフランは依然として過大評価。現在の金融政策の目的はスイスフラン高への圧力を緩和させること。

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