2016/04/02

2016年4月2日(土曜) 昨日1日、海外指標の動き

2016年4月2日(土曜) 昨日1日、海外指標の動き

強い米雇用統計にドル高も複雑。米利上げ観測は予想外に盛り上がらず、GDPNowも米第1四半期GDP予測0.6%→0.7%へ小幅上昇に限定。

原油価格は急落、米株は上昇、米2年債は上昇するも、10年債利回りは上昇幅を縮小。DXYは横合いで、CRBとVIXは低下へ。

米雇用統計は、失業率は上昇するも、非農業部門雇用者数は予想を上回り、時間当たり賃金は上昇へ。米製造業PMIも前月から上昇、米ISM製造業景況指数+ミシガン大学消費者信頼感指数+米建設支出は予想を上回る。

米雇用統計の反応はドル高ながら、原油安の影響もあるのか円はクロスで全面高。USDJPYも111.60まで続落し安値引け。雇用統計直後はクロス円の動きに複雑、111.80~112.40のレンジで上下、クロス円の買いに112円前後で推移。オプションカット~フィキシングでは112.40台まで値を戻すも、原油安+米金利の伸び悩みもあり、クロス円で円買いの流れを継続しながら、111.60円でクローズ。

GBPUSDは続落。週末ポンド上昇の調整なのかやや上値の重い展開が続き、米雇用統計の発表直前1.4320台→1.4170台まで続落。戻りも1.4220台と限定的でクロスではポンドは全面安。

EURUSDは上下変動しながらも1.1400近辺に収束し上昇傾向は維持。欧州市場に入りEURGBPの買い戻しも強く1.1430台へ上昇、米雇用統計では1.1330台へ急落するも、フィキシング後から値を戻し、1.1400台を回復、予想外に底堅い。

AUDUSD+NZDUSDは、強い米雇用統計+原油価格の下落+CRBの低下にも、下げ幅は限定的で底堅い。AUDUSDは米雇用統計で0.7690→0.7600まで急落するも、全戻しで0.7670台でクローズ。

USDCADは、原油価格との連動性がやや薄れがちで、原油安にも関わらず、カナダドル売りの流れはそれほど連動せず。米雇用統計で1.3010→1.3140台へ上昇、原油安にも1.3000台まで再び下落し、カナダドル買いへ。

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米雇用統計は失業率は4.9→5.0%へ上昇、非農業部門雇用者数=21.5万人(予想20.5万人 2月24.2→24.5万人、1月17.2→16.8万人)、週平均労働時間=34.4(予想34.5 前回34.4)、時間当賃金=25.43(予想 前回25.35→25.36時間)、時間当たり賃金=前月比0.3%(予想0.2% 前回-0.1%)、前年比2.3%(予想2.2% 前回2.2→2.3%)、労働参加率=63.0%(予想62.9% 前回62.9%)

メスター・クリーブランド連銀総裁=利上げに適切な状況か、現時点では答えられない。米経済は基本的に完全雇用の状態にある(強い米雇用統計後)、一段の緩みを理由にFRBが利上げを見送るべきだと考えず。

ブラックロック・CIO=年内は2回以上の利上げは実施しない、場合によっては1度の金利変更も実施しない可能性もある。企業利益の伸びの減速により将来的に雇用の伸びは鈍化すると予想。ここ数四半期に見られた企業利益の伸びの鈍化は、今年下半期には雇用情勢の悪化として具現化される。

アトランタ連銀GDPNow=米第1四半期GDP予測0.6%→0.7%へ小幅上昇へ。

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