2016/04/30

最新のIMMポジション(4月26日集計分)から

最新のIMMポジション(4月26日集計分)から

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは、+66,350コントラクトと+30,374増加し、通貨のロングは3週間目に入った。

米国と他の主要国との金融政策の明確な相違や、経済成長の格差は絶対的なもので、ドル高期待が根強いと思われるが、逆にIMMポジションの結果だけを見ると、ドル先安センチメントが続いている。


円は、5週連続で前週比ロングが増加していたが、26日のデータでは-5,372減少し、27日のFOMCと28日の日銀金融政策決定会合を前にして、若干の調整が見られた。

FOMCは、世界情勢のリスク言及を削除→ ドル買いへ。成長ペースの鈍化+個人消費の鈍化を指摘→ ドル売りへと、6月の追加利上げの未知数差は変わらず、上下変動しながらも、クリアなトレンドは出ず。

逆に、追加緩和の可能性が直前に高まるも、日銀は金融政策の据え置きを決定、黒田日銀総裁は、今までの文言を繰り返すのみで、激しい円高となったが、今回の集計日は26日でこのデータには反映されず。

ユーロは、-39,667コントラクトと、6週連続でショートポジションが減少し、ユーロ安の修正が続いている。

ポンドは、-48,669コントラクトと、前週の-55,152コントラクトからマイナス幅を縮小しているが、7通貨の中では最もショート幅が大きく、6月23日の英国民投票を前にして、残留支持者が増えているとはいえ、引き続きポンドの先高を先取りするにはリスクが高い。

豪ドルは、2月後半にショートからロングへと転換してから、ロングの増加傾向が続き、先週も7通貨の中で最もロングポジションが拡大している。集計日の翌日27日に発表された、CPIは予想外のマイナスで、サプライズの豪ドル売りが続いており、豪ドルロングの増加傾向が緩やかになっている可能性が高い。




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