2016/04/26

2016年4月26日(火曜)昨日25日、海外市場の動き

2016年4月26日(火曜)昨日25日、海外市場の動き

週明けの為替相場は、予想外に冷静で、日米金融政策の結果待ちへ。

原油価格(WTI)は43ドル近辺へと低下するも、引き続き高値圏を維持。ダウ平均は-26.51(-0.15%)と小幅低下。米10年債利回りは小幅上昇。為替相場は予想外に小動きで推移。

原油価格は、イラン、クウェートの増産とクッシングの原油在庫超に下落するも。ムハンマド・サウジ副皇太子は、世界の需要が改善しており原油が再び30ドルを割り込むことは不可能に近いと発言。

ムハンマド・サウジ副皇太子は、サウジは原油収入型から投資型へと経済改革案を示し、公的投資基金(PIF)の資本を2兆ドルへ引き上げ、アラムコのIPOで最大5%の株式を売却し、世界の投資能力ほ10%超を支配するとのこと→ 相変わらず、サウジの動向が注目される。

独IFO業況指数は若干弱かったがEUR売りも弱く、米新築住宅販売は予想を下回り3ヵ月連続で下落するも、ドル売りの流れは予想外に少なく、FOMCと日銀の発表待ちの状態となっている。

その中で目立ったのは、GBPUSDの買い+NZDUSDの売りだが、共に動きは変動は弱く、GBPJPYは小幅上昇+NZDJPYは小幅下落へ。

USDJPYは、欧米市場では111円を割り込むも、日銀の追加緩和期待と機関投資家の海外投資の円売りが、投機筋のポジション調整による円高傾向を弱めている。

EURUSDは、1.12台の前半から後半への動きで方向性は見られず。

GBPUSDは、国民投票のEU残留支持の増加で、先週から続くポンド買いの流れは続き、一時1.45の大台を超えて高値圏で推移し、弱いながらもクロスでもポンド買いの流れが目立つ。

AUDUSDは、0.7700を中心に上下狭いレンジで推移。商品価格+原油価格の低下にも動意な鈍い。

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原油価格(WTI)上昇=中東の増産姿勢に供給超過の長期化を危惧。クウェートは6月までに産油量を日量300万バレル超に引き上げる計画。ザンギャネ・イラン石油相は1月の制裁解除以降100万バレル増産。

原油価格(WTI)上昇=クッシングの原油在庫154.9705万バレルの急増に下落、モルガン・スタンレーのアナリスは、ファンダメンタルズがぜい弱なままにも関わらず、マクロ系ファンドなどの資金が最近の相場回復を支えたとし、巻き戻しが大幅な売りを招く恐れを指摘。

ムハンマド・サウジ副皇太子=サウジは原油収入への依存から脱却する必要があると。石油への依存度を低下させ、世界的な投資国家への転身を図る包括的な経済改革案へ。

ムハンマド・サウジ副皇太子=公的投資基金(PIF)の資本を6000億リヤル(1600億ドル)から7兆リヤル(2兆ドル)に引き上げる。予定している国営石油会社サウジアラムコの新規株式公開(IPO)で調達資金を元手に、今後はPIFがサウジの海外投資の中核的役割を担う→ 暫定データの分析によると、PIFは世界の投資能力の10%超を支配する見通し!

ムハンマド・サウジ副皇太子=アラムコのIPOで、株式の最大5%を売却し、アラムコはエネルギー企業へと生まれ変わるとし、価値は2兆ドル以上に上る。

ムハンマド・サウジ副皇太子=この構想は原油相場がバレル当たり30ドルの水準を前提とするが、これを割り込む水準でも対応できる。世界の需要が改善しており原油が再び30ドルを割り込むことは不可能に近い。

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