2016/04/12

2016年4月12日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年4月12日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

原油価格(WTI)は底堅く一時40.91ドルまで上昇、米株は上昇からスタート、米金利は上昇へ。

英CPIは予想外に強くポンドの買いへと動き一時1.4350近くへ上昇、EURUSDも一時1.1460台へ上昇。米輸入物価が予想外に弱く、ドル高への弊害が強まったことでドル売りプレッシャーが強まるが、カプラン・ダラス連銀総裁が「そう遠くない将来にFOMCは行動する可能性」を指摘、急速にドルの買いへと変化。

IMFは世界経済見通しを発表、世界経済成長率を3.4→3.2%へ下方修正へ。中国は上方修正へ、日本の成長率については先進国で最も大幅に下方修正し2016年を1.0→0.5%に半減。円売りの流れにつながる。

USDJPYは、米輸入物価指数の低迷に、主要国でドル売り+円はクロスで下落したことでUSDJPYはドル買いが一時強まるも続かず。予想外に大幅となったIMFの日本経済成長見通しの下方修正や、カプラン・ダラス連銀総裁のタカ派発言も円売り圧力を強まる。

米株の上昇を確認したかのように米現物株が上昇すると、上値が重かった108.40台をようやく上回り、一時108.68円近くへと上昇。クロスで円の買い戻しが強まると上値は重くなる。

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カプラン・ダラス連銀総裁=原油価格の急落で銀行はエネルギー関連融資で損失を被る見込みだが、米経済全般への脅威とはならず。この問題を注意深く見守っており、関連分野の商業不動産のエクスポージャーも注視している。損失が生じるだろう。

カプラン・ダラス連銀総裁=そう遠くない将来にFOMCは行動する可能性も。弱い国外経済の成長、ドル高が逆風に。

IMF世界経済見通し=2016年の世界成長率予想を3.4%(1月予測)→3.2%へ下方修正へ。2017年3.6%→3.5%。低成長の長期化により世界経済は負の衝撃に一段とさらされ、停滞期に陥るリスクが高まっている。

IMF世界経済見通し=米国の見通しは輸出不振や投資鈍化で曇り、日本の成長は消費税率引き上げで弱まる一方、原油や小麦などの商品の値下がりが引き続き一次産品生産国の足かせとなるとIMFは分析した

IMF世界経済見通し=欧米でのポピュリズムの台頭や英国のEU残留の是非を問う6月の国民投票、大量の移民・難民流入で高まる欧州の緊張など、政治と地政学上の複数の圧力にも言及した。

IMF世界経済見通し=米国とユーロ圏の成長率予想を0.2ポイントずつ引き下げた。日本の成長率については先進国で最も大幅に下方修正し、16年を0.5%に半減。17年は従来予想の0.3%からマイナス0.1%に下げた。最近の円高と新興国需要の減少、17年に予定する消費増税を理由に挙げた。

IMF世界経済見通し=中国は回復力ある内需とサービス業の成長が製造業の弱さを埋め合わせる兆候を受け、今年と来年の成長率見通しを0.2ポイントずつ上方修正へ。

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