2016/04/14

2016年4月14日(木曜) 昨日13日 海外市場の動き

欧米市場はドル高水準で安定した値動きへ。

原油価格(WTI)は42ドルからは値を下げるも、41ドル台半ばで安定推移。米株は187.03(+1.06%)上昇、米金利は終盤にかけ低下へ。DXYは上昇し、CRBも上昇、VIXは低下へ。

17日のドーハ産油国会議では、ロシアエネルギー相が詳細なコミットメントは難しいと言い、イランは石油相が出席しない可能性、米エネルギー省の在庫統計は80年ぶりの高水準となるなど、原油価格のネガティブな材料が多く、やや値を下げるも41ドル台半ばで推移し、底堅さを感じる。

米生産者物価+米小売売上高と弱く、ドル売りの流れが弱まるも、USDJPYは109円台を維持し、底堅く推移。他の主要国もドル買いの流れが弱まる。

ベージュブックは、米経済活動の拡大と賃金の上昇を示唆し、ドル買いの材料となるも、イエレンFRB議長は慎重姿勢で変わらず、全体的に動きは弱い。

原油価格+米金利+米株の動きに連動しながらも、アジア市場でドル高、欧州市場でドル買いのピークを付け米国市場ではレンジ相場の動きとなるも、EUR+JPY+GBPの弱さ、AUD+NZD+CADの安定性が引き続きみられる。

USDJPYは、109.00~20円の売りを消化しながら、109円台をしっかりと維持し、底堅さがみられる。109.50円を超えることができるか、109円台を維持することができるかが、今後の課題。

EURUSDは、弱さが目立つ。1.14台を割り込んでからは復活することはできず。1.1270台を底値に下げ止まるも、戻りは限定的。1.14台を復活できるまでは弱きなムードが続きそうである。

AUDUSDは、欧米市場で続落するも底値を模索する動きへ。引き続き資源関連の通貨となる、AUD+NZD+CADの底堅さが目立つ。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=ユーロ圏のインフレ率はエネルギー価格の下落が主な要因となり低迷。エネルギーなどを除くコアインフレ率はより高い水準で推移し、夏には正常化し始めると予想。

地区連銀経済報告(ベージュブック)=2月下旬から4月上旬にかけて米経済活動が引き続き拡大。12地区中11地区で賃金が上昇、いくつかの地区は賃金の上昇圧力が強まる兆し。

地区連銀経済報告(ベージュブック)=個人消費支出は大半の地区で緩慢な伸びにとどまったが、設備投資は総じて拡大。製造業の活動は大半の地区で拡大。今後の成長に対する期待はまちまち。

 メルケル独首相=欧州各国の政府は成長押し上げに向け一段の措置を講じるべき。政治家にできることは、ドイツだけなく欧州全体に再び成長をもたらすことだ。成長が回復すれば、インフレが加速する状況に到達できる。

ノバク・ロシアエネルギー相=増産凍結をめぐるドーハ会合では、詳細なコミットメントの取り決めを欠く大まかな枠組みへの署名にとどまる→ この報道で原油価格は値を下げる。

17日のドーハ産油国会議=イランのザンギャネ石油相の出席は不透明。イランは代理人が出席との観測も。

米エネルギー情報局(EIA)=米原油在庫が約80年ぶりの水準に増加、方、生産が日量900万バレルを割り込んだ。

アトランタ連銀GDPNow=米第1四半期GDP予測値は、0.1→0.3%へ上方修正。

イエレンFRB議長(タイム誌インタビュー)=大きな間違いを犯す危険を回避するため、金融政策運営は慎重なアプローチを選好。やむを得ずかなり強い不透明感のある環境で金融政策を講じている、こうした環境では大きな過ちを見つけ出し、回避するためにもリスク管理のアプローチを取ることが適切。