今週の主な材料(4月4日~4月8日)
米追加利上げ観測の変化に、揺れる米金利と為替相場。
イエレンFRB議長のハト派発言でドル売りへと動き、強い米雇用統計でドル買いへと変化。弱すぎる日銀短観で、日本株安+円高へと、目まぐるしい変化の一週間が過ぎた。
今週は、6日のFOMC議事録(3月16日分)と5日の豪中銀金融政策を注目しているが、より期待は相場の流れを変えることの多い、通貨当局者の発言である。
7日(日本時間8日朝)には、イエレンFRB議長を筆頭に、歴代のFRB議長経験者でもあるグリーンスパン、バーナンキ、ボルカー氏の講演が控えており、8日のドラギECB総裁の発言の注目したい。
FOMC議事録では、定番となっている年内2回の利上げ予測に対して、理事や連銀総裁らがどのような判断をしていたのか? 市場は4月の利上げは期待していないが、6月と12月の利上げ期待が正当化されると考えており、読み通りになるのか?
または、サプライズで4月の利上げを期待していいのか? または、ブラックロックCIOの「年内は2回以上の利上げは実施しない」との発言が正しいいのか? 今後の経済指標次第ではあるが、16日のFOMCの議事録からそれらを読み取ることができるか? 注目したい。
5日の豪中銀の金融政策は、政策金利2.0%の据え置きでほぼ間違いないと市場は考えており、声明で豪州経済の現状や、今後の見通し、豪ドル高に動いている為替相場の水準について、どのような発言となるのか注目したい。
最近の景況では、AUDUSDの上昇がテクニカルで示されており、AUDブル派が多い。その流れが再確認できるのか、それとも、市場の期待に反するのか? 現状ではAUD高=押し目買いの流れが強そうである。
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4/4(月) オーストラリア、NZは冬時間へ移行 、中国晴明節
10:30 AUD 小売売上高
17:30 GBP 建設業PMI
17:30 EUR センティックス投資家センチメン
18:00 EUR 生産者物価指数
23:00 USD 製造業新規受注
23:00 USD 労働市場実勢指数(LMCI)
4/5(火)
10:30 AUD 貿易収支
13:00 NZD 乳製品価格
13:30 AUD 豪中銀金融政策発表
17:00 EUR 総合PMI
17:30 GBP 総合・サービス業PMI
18:00 EUR 小売売上高
21:30 USD 貿易収支
21:30 CAD 貿易収支
22:45 USD 総合PMI
23:00 USD ISM非製造業景気指数
23:00 USD JOLT労働調査(求人件数)
4/6(水)
10:45 CNH 財新総合・サービス業PMI
23:00 CAD Ivey購買部担当景況感指数
03:00 USD FOMC議事録(3月16日)
4/7(木)
9:30 JPY 黒田日銀総裁支店長会議で発言
21:30 CAD 住宅建設許可
21:30 USD 新規失業保険申請件数
06:30 USD イエレンFRB議長発言
4/8(金)
08:50 JPY 国際収支
13:00 EUR ドラギECB総裁発言
14:45 CHF 失業率
15:00 GER 国際収支
17:30 GBP 総合貿易収支
21:30 CAD 雇用統計
23:00 USD 卸売在庫・卸売売上高
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