2015/09/17

2015年9月17日(木曜)昨日16日 海外市場の動き

2015年9月17日(木曜)昨日16日 海外市場の動き

米株は上昇、米10年債利回りは上昇+2年債は横ばい。WTIは在庫の大幅減に大幅上昇。ドルは、FOMCを直前に控え、弱い米CPIに利上げ観測が弱まり、ドル売りが続く。

JPYは、S&Pが日本の格下げを発表、OECDも成長見通しを引き下げ、弱さが目立ちJPYは全面安。USDJPYは120.70円まで上昇するも、弱い米CPIに円売りも限定的。

GBPは強い雇用統計にドル売りをリードし、弱い米CPIにGBPUSDは1.55台へ上昇。英雇用統計は、ILOベースの失業率は5.5%(前回5.6%)に低下し、平均賃金(含むボーナス5-7月)=前年比2.9%(予想2.5% 前回2.4→2.6%)と、6年ぶりの高水準で強い。

そして、議会証言では、カーニーBOE総裁は「利上げ是非の判断は年末ごろに明確になる」と発言。最近利上げを主張しているマカファーティー委員に続き、フォーブス委員+ウィール委員が「利上げを支持」の発言をし、ポンド買いの流れが続く。

EURUSDは、弱いユーロ圏CPIに一時続落するも、GBP主導のドル売りの流れに1.1210台で下げ止まり、弱い米CPIに1.13台まで値を戻す。

AUDUSDは、世界的に株価は強く、原油価格の大幅上昇もフォローし、弱い米CPIに続伸、0.7200を試す動きへ。

NZDUSDは、NZ中銀の追加緩和の呪縛からのがれきれず、ドル売りの流れにもNZD買いは弱い。

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S&P=日本を「AA-」→「A+」に格下げ、アウトルック安定的に変更。日本経済がソブリンの信用力を支える効果が過去3、4年低下し続けている。当初は奏効する兆しがみられたアベノミクスでは、経済が今後2、3年で信用力を好転させるまで改善する可能性は低いと判断→ 円売りが強まるもUSDJPYの上昇力は限定的。

英雇用統計は、ILOベースの失業率は5.5%(前回5.6%)に低下し、平均賃金(含むボーナス5-7月)=前年比2.9%(予想2.5% 前回2.4→2.6%)と、6年ぶりの高水準で強く、ポンド買いが強まる。

ユーロ圏CPI・改定値は、前月比0.0%(予想0.0% 速報値0.2%)、前年比0.1%(予想0.2% 速報値0.2%)、コア前年比0.9%(予想1.0% 速報値1.0%)→ 速報値から下方修正され、前月比の伸びはゼロで、同時刻に発表された、労働コストも前回を下回る低下に、ユーロ売りが一時強まる。

米CPIは、前月比-0.1%(予想0.0% 前回0.1%)、コア前年比1.8%(予想1.9% 前回1.8%)→ 前月比は予想外のマイナスとなり、コア前年比も伸びずドル売りが強まる。

カーニーBOE総裁(議会証言)=利上げは段階的かつ限定的。英経済はしっかりしている、としながらも、中国経済には一層の下方リスクがある。

カーニーBOE総裁(議会証言)=利上げ是非の判断について、年末ごろに明確になる。

フォーブス委員(議会証言)=利上げがそう遠くない時期に必要となる、国内経済に需給の緩みはほとんどないとの認識。

ウィール委員(議会証言)=最近の委員会で利上げを主張したマカファーティー委員と自身の考えが非常に似たものだったと述べた。中国情勢のほか、一段の経済ショックでインフレ率が低下する恐れもあるの考えから、利上げを主張しなかったと説明。


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