2015/09/26

2015年9日26日(土曜) 最新のIMMポジション(9月22日集計分)から 

2015年9日26日(土曜) 最新のIMMポジション(9月22日集計分)から 

IMMのデータは毎週火曜日時点のポジションを集計しており、いつもながら先週末金曜日のデータと比較すると誤差は免れないが、ポジションの偏りや市場センチメントを考えるに役立つ。

先週は、日本はシルバーウィークの長い連休の中、VWの排ガス不正問題が発覚、突発的な事件に欧州株のみならず一時世界的な株安につながった。また、イエレンFRB議長の講演や米GDPは、集計後の木曜と金曜日に集中し、結果は、イエレン議長のタカ派発言や米GDPの上方修正もあり、基本はドル傾向が続いた。

9月15日と22日一週間のIMMポジションの変化を見ると、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)では、ネット・ショートが-200,759→-200,075コントラクトへと、684と極僅かながらショートが減少した。ドル換算ではドルロングが約4億ドル減少している。

全体でみると、円+ユーロ+カナダドルのショートは減少し、スイス+豪ドル+NZドルのショートは拡大と、動きは二分され、ポンドが僅かながら増加へと変化している。


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円・ポジション
-26,814→(-23,678)、日本連休の円売り需要の減少と、中国や新興市場国の経済低迷による円高期待も若干薄れ、僅かながら円ショートは減少へ。円ショートポジションは、8月11日と比較すると1/4に減少、連休が明けたことで極端な円高期待も収まり、ショートの積み増しを再開することができるのか?

ユーロ・ポジション
-84,202→(-81,033)、ショートポジションは3,169コントラクト減少。しかし、VWの排ガス不正問題による影響は大きく、自動車業界全体に大きなダメージを与え、22日の集計日後には、株安=ユーロ売りの流れが一時強まった。

ポンド・ポジション
-3,619→(1,267)、4週間ぶりにネットでロングへと変化。ポンドクロスの影響なのか、短期的に上下の変動が激しく、レンジ内での取引が続いている。

スイスフラン・ポジション
3,782→(-1,876)、前々週は7日間続いたネットショートからロングへ変化していたが、再び微量ながらショートへと変化。方向感定まらず。

カナダドル・ポジション
-47,083→(-38,394)、7週連続で赤字額が縮小するも量的には少ない。原油価格も伸びきれず強さは感じられず。

豪ドル・ポジション
-40,729→(-52,832)、ネットではショートポジションが微増。上海総合は期待に反して伸びないが、米中首脳会談によ中国経済への好材料を期待したくなり、底堅い動きへ。

NZドル・ポジション
-2,094→(-3,529)、ネットでは-1,435コントラクトの赤字へと変化。先にNZ中銀は追加緩和の可能性を示しており、なかなかロングしにくい状況が続いている。