2015/09/19

2015年9月18日(金曜)欧州市場・米国市場前半の動き

2015年9月18日(金曜)欧州市場・米国市場前半の動き

欧州株は大幅下落、米国市場も株価は弱く、米10年債利回りは低下、WTIは大幅下落。

FOMCから一夜明け、利上げ見送りは世界経済の減速との見方に、米国とそれ以外の国の金融格差を意識、欧州市場で下落したドルは、米国市場で反転し上昇へ。

GBPUSDは、BOEハルディーン理事が、金融緩和の可能性を示唆し、国立統計局は英生産性の低下を指摘。米国市場に入ると、1.5650台を越えられずGBP売りへと変化、1.5650台→1.5560台へと振出に逆戻り。

EURUSDは、クーレECB専務理事は、米国とユーロ圏の変わらぬ金融格差を指摘、弱いユーロ圏株価に、欧州市場の高値1.1450台から逆に、1.1360台まで下落。

USDJPYは、連休直前でクジラや資本筋の留守の間の円高を期待した円買いが、USDJPYロングのストップを誘発し、アジア市場の高値120.20台、欧州市場の119.80台を高値に、119.05まで続落。しかし、米国市場に入ると、日銀の追加緩和の思惑は消えず、弱い米株とドルの買い戻しに、120円台まで逆に上昇、結局は振出に逆戻り。


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BOEチーフ・エコノミスト・ハルディーン理事=金融政策の引き締めよりも、緩和が必要となる可能性がある。

BOEチーフ・エコノミスト・ハルディーン理事=新興国経済の低迷が世界全体の成長に悪影響を与え、雇用関連の経済指標や、製造業および建設業の生産が弱含んでおり、英国の下期の経済成長や物価上昇率の回復が想定を下回る可能性がある。

BOEチーフ・エコノミスト・ハルディーン理事=新興国市場での問題も英国の成長を弱め、早期に弱まることは見込みにくい。

BOEチーフ・エコノミスト・ハルディーン理事=英経済成長やインフレ率へのリスクは向こう2年間、著しく下振れる方向にあり、下振れリスクが現実化すれば、英成長を下支えし、インフレ率を目標水準に戻す次の方策として、金融政策の引き締めよりも、緩和が必要となる可能性がある。

クーレECB専務理事=何があっても、FRBの決定がどうであれ、ユーロ圏と米国の金融政策の軌道は大きく異なっている。

クーレECB専務理事=世界の成長見通しは全般にふるわず、特に新興国経済で大幅に悪化した。リスクは依然下向きで、世界的な環境の不透明性と関連している。

クーレECB専務理事=ユーロ圏については、インフレ率は非常にゆっくりと上昇し、景気は改善が続くもののペースは当初予想よりも遅くなる。

英国立統計局(ONS)公表したデータ=英国の2014年の生産性が、G7の他の6カ国の平均をはるかに下回った。6カ国(米、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ、日本)との平均との差は20%で、1991年の統計開始以来、最大。米国、独、仏を大きく下回り、イタリアやカナダよりも若干低くなった。唯一、日本よりは高かった。

仏財務相=人民元のIMFのSDR採用を支持。

リンデ・スペイン中銀総裁=FRBの金利据え置きは、世界経済の減速が背景にあった。

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EUR 7月 経常収支(季調前)=338億ユーロ(予想 前回311→306億ユーロ)、季調後=226億ユーロ(予想213億ユーロ 前回254→249億ユーロ)→ 予想を上回る

CAD 8月 消費者物価指数=前月比0.0%(予想0.0% 前回0.1%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)、BOCコア前月比=0.2%(予想0.2% 前回0.0%)、BOCコア前年比2.1%(予想2.1% 前回2.4%)→ 予想と変わらず

USD 8月 CB景気先行指数総合指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回-0.2%)→予想を下回る

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