2015/09/18

朝に思うこと!

朝に思うこと!

一大イベントのFOMCも、金利据え置きで終わった。市場の反応は、ドル売り+米金利の低下+米株の上値の重さである。

10月もこれと同じような状況を繰り返すと思うと、ある意味ではうんざりするが、デー・トレーダーにとっては短期の相場変動が高い分だけ、収益チャンスが有りそうである。

日本株の上値の重さは、シルバーウィークの連休前にリスク回避から利食いの売りを入れ、ゆっくりと休日を楽しみたい心理であることは良くわかる。

USDJPY相場も然り、市場参加者のポジションは、円ロングより円ショートが勝っていると考えられ、株安=円高の発想もあり、上値は重くなりやすい。

もちろん、遅かれ早かれ米利上げは避けられないとの発想と、日銀の追加緩和の可能性は消えず。円売り材料が復活することでもあり、円安傾向が続くなか、しばらくはレンジ相場の域を脱しそうにない。 

大きくは116円~125円、中国発の材料に瞬間的に下落した116円と、黒田シーリングの125円台。このレンジを抜け出すには、まだまだ相当に時間とエネルギーが必要に思われる。それどころか、目先118.50~122.50円を超えることも難しそうである。

唯一、サプライズな円高への可能性だが、中国・新興市場国経済がより悪化し、米国へもその影響が波及し、FRBの利上げの目途が目先なくなることだが、その可能性は低いと思っている。

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昨日のFOMCに関して以下追記してたい。

結果的には市場参加者の予想範囲内ではあったが、「低インフレの長期化+不透明な世界経済成長+金融市場混乱」を背景に利上げを見送ったとの報道も事実であろう!

イエレンFRB議長も、米経済はおそらく利上げを正当化するほど良く、今後もこうした状況が続くと見込むが、上記に挙げた、海外情勢を注視する必要を意識しする必要があり、利上げを見送ったと言っている。

FOMC参加者の経済予想は、前回6月との比較では、16年末時点のFF金利(予想中央地)⇒1.6→1.4%に下方修正、17年末⇒2.9→2.6%に下方修正、長期⇒3.75→3.5%へ下方修正。と、下方修正となったが、それも現在の水準からは大幅に高い位置にある。

また、利上げ見通し(17人中・6月との比較)では、年内に1度以上の利上げを見込む⇒15人→13人、2016年までの利上げを見送るべ⇒2人→4人、年内の利上げバイアス維持⇒15人→15人と、相変わらず、圧倒的に年内の利上げ支持者が多いことに変わりない。

先物市場の10月利上げ確立23%、12月49%、1月56%で、10月に利上げを実施すればサプライズ。仮に、1月まで利上げがなければ、別な要因が発生したと思われる。

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