2015/09/26

2015年9月26日(土曜) 昨日25日、海外市場の動き

2015年9月26日(土曜) 昨日25日、海外市場の動き

米第2四半期GDP・改定値は3.7%→3.9%へ上方修正され強く、イエレンFRB議長の「年内の利上げは適切」とタカ派発言。さらに、ジョージ・カンザスシティー連銀総裁は+ブラード・セントルイス連銀総裁のタカ派発言に、米金利は上昇、基本はドル高。

VWの排ガス不正問題が引き続き足を引っ張る中で、欧州株は大幅上昇、NYダウは+113.35ドル上昇、米10年債利回りは2.1266→2.1640%へ上昇、WTIは44.91→45.57へ上昇、金価格は1153.80→1146.00へ下落。

欧米市場の為替相場は、基本はドル高ながら、通貨間で複雑な動きへ。USDNZDは上昇、USDJPY+GBPUSDは下落、AUDUSDは横ばい、EURUSDは上昇へ。

USDJPYは、早朝のイエレンFRB議長のタカ派発言に上昇し、結局は前日終値から上昇。株高=円安の流れに欧米市場では121円台をトライ。強い米GDPを高値に円ショートカバーへに売りへと変化、強いミシガン大学消費者信頼感指数+米金利の上昇に再度買いへと動くも、ロンドンクローズ時間の午前2時ごろから再び続落し120.40円台へ。

EURUSDは、早朝のイエレンFRB議長のタカ派発言に下落し、結局はこの水準まで戻せず。強い欧州株に1.1120をボトムに下げ止まるり、強い米GDPにも1.1120台を維持し、ロンドンフィキシングへ向け上昇するも、スペイン北東部カタルーニャ自治州の州議会選挙(9月27日)の影響を危惧、上昇力も限定的。

GBPUSDは、早朝のイエレンFRB議長のタカ派発言に下落し、欧州市場では一時1.5260台まで上昇するも、目立つ材料は見当たらない中、EURGBPは上昇+GBPAUDの下落が目立ち弱く、一時1.5140を割り込みながらも、大枠1.5150~1.5200のレンジへ。


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ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=金利を調整する条件が整っている、近く利上げに踏み切ることを確信。条件が完ぺきになるまで、金利をめぐる決定を行う上で現実的な方法でない。FRBが緩やかなペースで利上げを実施していく余地を確保するために、近く利上げに踏み切ることを確信。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=ドル高、原油安、中国や新興国経済の状態のいずれによっても、自身の米経済見通しに対する信頼は変わらず。利上げが実施されたとしても、金融政策は当面は非常に緩和的であり続ける。

ブラード・セントルイス連銀総裁=FOMCの大多数は年内の利上げを支持。10月のFOMCまでに9月の決断を翻す材料を得ることができるかは疑問だが、イエレンFRB議長は10月のFOMCで記者会見を開く用意を示しており、10月の利上げの可能性はないことはない。

習近平中国国家主席(訪米中)=人民元が長期的に下落するとの根拠はない、現時点では安定化に向けて動いている。人民元相場の均衡的な水準での安定を維持する。

バンカメメリル=ドル高は上期にGDPを年率0.5~1.0%押し下げた可能性があるが、下期は0.3%程度の逆風に留まる可能性。貿易が今後も成長に対する深刻な向かい風であることは明白だが、米経済は困難を切り抜ける。

スペイン北東部カタルーニャ自治州の州議会選挙(9月27日)=議会選挙で分離独立を掲げる政党が過半数を握れば、約1年半後に一方的にスペインからの独立を宣言すると可能性がある。