2015/11/06

2015年11月6日(金曜)昨日5日 海外市場の動き

2015年11月6日(金曜)昨日5日 海外市場の動き

米国市場は以外にもドルの動きは鈍い。GBP売りがリードするドル買いも見られず、逆に、対GBPの買い戻しに、主要国通貨は以外と底堅く、CADはIveyPMIが弱かったが売りは限定的。米新規失業保険申請件数は予想外に弱いが、雇用改善基調は続く。

NYダウは小幅低下へ、米10年債利回りは一時2.26%まで上昇、原油価格(WTI)は供給過剰感に45ドル前半まで低下、ドルインデックス(DXY)は97.95→97.94近辺とほぼ変わらず。

◎イエレンFRB議長は、「12月の利上げはあり得るが、確実ではない」と市場を誘導。
◎ドラギECB総裁は、「次回の理事会で、資産買い入れの拡大が必要かを判断する」と、引き続き12月QE拡大の可能性があると市場を誘導。
◎カーニーBOE総裁は、「利上げ時期の決定は年末・年始により明確になる」と言い、インフレ・成長見通しを下方修正し早期利上げ期待は遠のくも、FRBとECBの動きを見守る動きへ。
◎スティーブンス豪中銀総裁は、「非常に緩和的な金融政策はしばらく続く公算が大きい」と一時売り材料にされも続かず、FRB・BOE・ECBの出方を見守る動きへ。


EURUSDは、欧州市場の弱い独製造業受注+ユーロ圏小売売上高による変動も弱まり、ドラギECB総裁の12月QE拡大期待も織り込み済みで、EURGBPの買いも強く1.0860~90台のレンジへ。ベア・トレンド変わらず。

USDJPYは、121.80円の上値が重くなり、121.50~80のレンジへ。ただし、121.50円の買いが強まる。ブル・トレンド変わらず。

GBPUSDは、BOEインフレレポート後の急落は止まず。終盤にかけて1.5200台まで続落し、クロスでのGBP全面安のなか、ようやく下げ止まる。期待が裏切られた反動が一巡すれば買い戻しも期待できるが、時間がかかりそう。

AUDUSDは、0.7170近くまで続伸するも、00:00時反落、0.7140割れまで値を下げ、大枠0.7140~50の狭いレンジへ。

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USD 第3四半期 非農業部門労働生産性・速報値=前期比年率1.6%(予想-0.2% 前回3.3→3.5%%、単位労働コスト・速報値=前期比1.4%(予想2.2% 前回-1.4→-1.8%)→ 労働生産性は強く、単位労働コストは弱い

USD 新規失業保険申請件数=27.6万件(予想26.2万件 前回26.5→26.0万件)、失業保険継続受給者数=216.3万人(予想214.4万人 前回214.4万人)→ 予想より弱い

CAD 10月 Ivey購買部協会指数=53.1(予想54.0 前回53.7)→ 予想を下回る

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ロックハート・アトランタ連銀総裁=10月のFOMCでは「12月の利上げはあり得るが、確実ではない」との見方へと市場を誘導することを目指してたが、達成したと満足している。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=決定は、今後数週間の経済動向と、9月に利上げ見送りの要因の8月の国際金融市場の混乱のような、新たなリスクの発生の有無が左右。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=米経済は潜在成長率を上回り、今日市場も改善が続き、基調インフレは目標に遠ざかることはなく、利上げの根拠はまずます強まる。

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