2015/11/19

2015年11月19日(木曜)アジア市場の動き

2015年11月19日(木曜)アジア市場の動き

FOMC議事録は期待通りなのか、期待外れなのか? FOMC議事録後のNY市場に続き、アジア市場でもドル売りが続く。
 
「米利上げが開始されても上昇ペースは緩やかになる」と示唆されたのが背景との意見もあるが、『期待で買い、事実で売る』セオリー通りの流れに思えてならない。

引き続き、ドル高基調は変わらず。気になるのは、来週23日(月)日本の祝日、と26日米感謝祭の祝日。直前にかけてポジション調整の動きが極端に強まらないことを祈りたい。

日銀は大方の予想通り、金融政策の現状維持を8対1で決定、一部判断を下方修正。現状維持が大勢を占めていたのでサプライズはなく、日経平均株価も210円高となったが、期待された2万円に一歩届かず、逆に緩やかに上昇幅を縮小。

USDJPYは、123.50円を割り込み弱い。123.40円台を超えられず、123円以下のストップを狙われる可能性も気になる。122.00~20円を割り込むまでは円弱気ムードは変えず。

EURUSDは、ベアトレンド変わらず。戻り売りの流れは続き、1.0720が現状は上限で1.0650が下限。


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日銀金融政策決定会合=現状維持を8対1で決定。企業や家計、金融市場の先行きの物価感である予想物価上昇率は最近弱めの指標もみられていると、判断を下方修正へ。

日銀金融政策決定会合=金融市場の予想物価上昇率を表すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は低下基調が続く→ 日銀が10月2日発表した企業短期経済観測調査(短観)の「企業の物価見通し」は1年後に1.2%上昇と、6月の前回調査(1.4%上昇)から低下。3年後も1.4%上昇、5年後も1.5%上昇といずれも前回調査(1.5%上昇、1.6%上昇)から低下。


アムンディ・アセットマネジメント(欧州最大の資産運用会社)最高投資責任者=FRBが数カ月中に利上げする可能性はあるが、利上げは短命で自滅的になるので、大きな影響を想定すべきではない。


アムンディ・アセットマネジメント(欧州最大の資産運用会社)最高投資責任者=もし、FRBが利上げすれば事実上ゼロ金利の欧州や日本から米国債に大量の資金が流入してドル高になるとともに、米国債のイールドカーブのスティープ化を阻むと予想。米国の雇用に勢いが乏しいことや世界的にデフレ環境が広がっていることも、利上げを長続きさせない理由。


黒田日銀総裁=ゼロ%の足元物価、今後の物価・賃金に影響の可能性。2%の物価安定までQQE続ける、もともと時間限ってない。今のQQE続けることに何ら問題生じると思ってない、それより延びてもおそらく問題生じない。

黒田日銀総裁=国債買い入れ限界論活発だが、限界来ると思ってない。賃金は上昇しているが、やや鈍いという感は否めない。毎回会合から2年での達成目指しているわけでない。あくまでも2年程度念頭にできるだけ早期に達成とのコミットメント変わっていない。

黒田日銀総裁=邦銀の外貨資金繰り注視していく。

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