2015/11/11

2015年11月10日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年11月10日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

明日のベテランズデーを前に、強い米雇用統計後のドルロングの調整も一巡したのか、12月のFRBの利上げ、ECBの利下げの思惑を織り込みながら、ドル買いへ、引き続きドル高基調は変わらず。

NYダウは小幅低下から始まり、米10年債利回りは、前日とほぼ同じ2.34%台で推移。WTIは前日とほぼ同じ43.80ドル台で推移。

米輸入物価指数は、予想外にマイナス幅が縮小し、主要通貨ではドル買い戻しが始まり、EURUSD+AUDUSD+NZDUSDの下げ幅が強なっている。


USDJPYは、123.10~40台のレンジで推移するも、底堅い展開で押し目買いの流れは変わらず。、123.50円の壁は重く、利食いのドル売り実需筋の売りに上値は重い。

EURUSDは、12月のECBによる追加緩和の可能性を強く意識。リーカネン・フィンランド中銀総裁は「ユーロ圏のインフレ・成長見通しは下振れリスクに直面」と弱気な発言となり、米国債とドイツ国債、2年物利回り格差は9年ぶりの水準へ拡大。EURUSDは1.07を割り込み底値は見えず。

AUDUSD+NZDUSDは続落。朝方の中国弱いCPIに、人民銀行の追加緩和の可能性が高まり、AUDUSD売りの流れは続き0.70の大台を試す動きへ。しかし、0.7000~30の水準の買いの流れは強そう。NZDUSDも続落。AUDUSDの下げの影響をうけながら、IMFスタッフ報告でNZドルは依然として過大評価とあり、NZドル売り圧力は続く。
 

※※※※※※※※※※※※※※※

周小川中国人民銀行総裁=2020年までに人民元の国際を目指す

IMFスタッフ報告=NZドルは依然として若干過大評価。コアインフレ率が目標の半分、成長の弱さを考慮すれば、NZ中銀の緩和バイアスは適正。来年は潜在成長率を若干上回る見通し。

リーカネン・フィンランド中銀総裁=ユーロ圏のインフレ・成長見通しは下振れリスクに直面。

米国債とドイツ国債、2年物利回り格差は9年ぶりの水準へ拡大。

※※※※※※※※※※※※※※※