2015/11/12

2015年11月12日(木曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き

2015年11月12日(木曜)アジア・欧州・米国市場序盤の動き


欧州・米国市場の序盤は、ドル高の傾向が続き、ドラギ総裁発言にEUR売りが続く。原油もWTは41ドル台へと大幅下落。欧州株は軒並み下落、独DAXは-1.28%、EUROSTOXX50は-1.59%の低下し、下げ幅を拡大している。

そして、NYダウは前日比-125ドル近くまで下げて取引され、米金利も低下気味。米週間新規失業保険申請件数も弱く、イエレン議長は金融政策の言及なしに逆に、ドル売りへと変化。

EURUSDは、ドラギECB総裁は議会証言で、『ECBは12月に金融緩和を拡大する用意がある』、『インフレを目指す水準に戻すために必要ならば資産購入プログラムを延長』と、EUR売りが強まり、EURUSDは一時1.0700を一時割り込むも、逆に、イエレン議長は金融政策の言及なしにEURUSDは1.0790台を回復。

USDJPYは、123円台まで値を戻すも維持できず。ドル売りの流れに122.70円近くまで低下。結局狭いレンジを抜け出せずにいるが、やや上値は思い展開が続いている。

AUDUSDは、アジア市場で急進するも、0.7150を越えられず、中国株弱く、原油価格の大幅安に、アジア市場で急進した流れは逆へと動き0.7090台近くまで低下し、ドル売りの流れに値を戻す。

NZDUSDは0.6530~40を割り込んでからは売りが加速、一時0.6500の大台まで下落し下げ止まり、ドル売りの流れに値を戻す。


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アジア市場は、雇用統計を受けたAUD買いの流れが市場を決定。

日本株は+0.03%と横ばい、上海総合は-0.48%の低下。
為替市場は、強い豪雇用統計にAUDは全面高、AUDJPYの上昇もあり、USDJPYは買いの流れが強まる。

USDJPYは、早朝の企業物価指数が、予想外にマイナス幅が拡大し122.80円を一時割り込むも、昨日来、122.50~80円ゾーンのドル買いは厚く、仲値以降は123円台まで一時上昇へ。

AUDUSDは、豪雇用統計は、就業者は5.86万人と予想の4倍、失業率は6.0%を割り込み、労働参加率は65.0%台へ上昇、予想外の雇用改善に直後からAUD買いが強まり、AUDUSDは0.7060→0.7140台へ急進、AUDJPYも買われUSDJPYも上昇へ。

GBPUSDは、一時1.5240台まで上昇するも、その後は続落。GBPロングの巻き戻しと思われる。

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ドラギECB総裁(欧州議会で証言)=インフレが弱まり景気見通しは悪化している。ECBは12月に金融緩和を拡大する用意がある。インフレを目指す水準に戻すために必要ならば資産購入プログラムを延長。

ドラギECB総裁(欧州議会で証言)=世界の成長に起因する下振れリスクは、はっきりと目に見えている。コアインフレの持続的な改善の兆しがやや弱まった。

ドラギECB総裁(欧州議会で証言)=金融政策の緩和度合いを12月の理事会で再検討する。物価安定へのリスクを注視。5月以降のユーロ上昇がインフレ見通し悪化の一因。

ドラギECB総裁(欧州議会で証言)=欧州各国が難民対策で投資を進めれば、景気の拡大につながる。公共投資が必要だが、財政赤字の拡大がどこまで進むかを判断するのは時期尚早。ECBがこの問題を調査中。

ドラギECB総裁(欧州議会で証言)=現在の指標、ユーロ圏の回復が緩やかに進んでいることを裏づける。

米債券相場は上昇=きょう実施の30年利付国債入札で最低落札価格が市場予想を上回るなど順調な結果だったことを受けて、買い安心感が広がり、米長期金利は低下。

ブラード・セントルイス連銀総裁=金融政策を正常に近づけるのが賢明

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