2015/11/20

2015年11月20日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2015年11月20日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は150円近いマイナス幅を跳ね返し小幅上昇で終了。米金利は上昇し、WTIは小幅低下。

今日のアジア市場は昨日来のドル売りの流れもようやく収まり、平穏な週末と日本は3連休を迎えることになりそうだが、フランスや他のユーロ圏の中では、引き続きテロ攻撃への不安感が続いている。

その結果、先週末と同じく、週末リスクを考えるとEURをロングにすることはできず、ドルをショートにすることもできない。 つまり、欧米市場にかけてドルが弱くなる材料はこの点だけを考えれば限られている。

早朝のニュースながら、フィッシャーFRB副議長は講演で、「FRBが行動する時に市場や政府を驚かせないよう、できる限りのことを行ってきた」と言い、幾つかの新興市場と、他の中銀当局者がこのところ、FRBに対し『実行してくれ』と言ってくるほどになっている。とのことらしい。

さらに、「比較的近い将来、一部の主要中銀がゼロ金利から徐々に離れ始めるだろう」と発言。当然FRBのことではないのだろうから、次はBOEと勝手に発想を広げてしまう。

みなさん3連休の良い週末を!!

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ジョルダン・スイス中銀総裁=フランは過大評価されているものの、徐々に下落している。

フィッシャーFRB副議長(19日)=1年にわたって、政策金利を変更する意思を持たず、他の誰にもその意思が無い事を知りながら、2日間の政策決定会合に出向くことは刺激的ではないが、今は刺激的で面白くなっている。

フィッシャーFRB副議長(19日)=国際市場が米利上げに備えられるようFRBは最善を尽くしてきた。比較的近い将来、一部の主要中銀がゼロ金利から徐々に離れ始めるだろう。

フィッシャーFRB副議長(19日)=われわれはFRBが行動する時に市場や政府を驚かせないよう、できる限りのことを行ってきた。幾つかの新興市場と、他の中銀当局者がこのところ、
FRBに対し『実行してくれ』と言ってくるほどになっている。

フィッシャーFRB副議長(19日)=アジアの新興市場、特に中国の投資リターン低下は商品需要の伸び鈍化の長期化を示唆する。商品相場はかなり長く低迷し続ける恐れがあり、建設や投資で大量に使用される銅や鉄鋼などの金属価格は特にそうなりそうだ。

フィッシャーFRB副議長(19日)=中国の石油消費に関しては、依然先進国を大幅に下回っているが、石油の利用は豊かさと正比例する傾向があるため、中国は今後石油市場を下支えする公算がある。


ポルトガル大統領選は1月24日に投票日=先週、財政緊縮を推進するコエリョ内閣に議会が事実上の不信任を突き付けるなど、政局の混迷が深まっている。

日銀金融経済月報=景気は、輸出・生産面に新興国経済の減速の影響がみられるものの、緩やかな回復を続けている。海外経済は、新興国が減速しているが、先進国を中心とした緩やかな成長が続いている。

「バーナンキ・プット」から「イエレン・コール」に間もなく転じると考え=イエレン・コールとは、景気回復と株価上昇に伴い、米金融当局が金利引き上げに傾斜し、株価の伸びを抑制することを意味する。株価急落時に金融当局がダメージを抑えるために金融政策の緩和に動くことで、投資家が保護されるとした「バーナンキ・プット」とは正反対の考えだ。


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