2015/11/13

2015年11月13日(金曜) 昨日 12日の海外指標の動き

2015年11月13日(金曜) 昨日 12日の海外指標の動き


ドラギECB総裁は景気のダウンサイド・リスクを示唆、EURUSDは一時1.07割れまで急落。しかし、欧米株は弱く、原油価格は弱く、注目のイエレン議長は12月の利上げに関しては口をつぐみEURUSDは1.08台を回復。OPECは「原油在庫超過水準は少なくともここ10年で最高」と、原油価格は急落。

バイトマン独連銀総裁いわく、「米国とユーロ圏の金融政策の違いは一段とかい離する見込みで、これが為替相場に反映されても驚きではない」→ これが今後のEURUSD相場の現実では。

GBPUSDは、弱気はハルデーンBOE理事発言、期待を裏切るイエレン議長、そして、長期筋はEU離脱の是非を問う国民投票を意識し、ポンドの変動ヘッジコストが急上昇、先行きのGBP変動(下落)の警戒感が広まりつつあり、大枠1.5180~1.5230のレンジで動けず。

USDJPYは、原油価格の急落、米株の下落に、やや円買いが上回る。123円台を回復できず、122.80~00円の買いを消化しながら、122.50台へ一時下落。次のポイントは122.50円で、この水準も買いが多い。積みあがった短期投機筋の円ショートが一巡後に再び、上昇を期待。

AUDUSDは、雇用統計の改善に急上昇した、アジア市場の高値0.7150台を維持できず、エネルギー価格の下落や商品価格の下げに、値を下げるも、前日比では上昇力を維持。

NZDUSDは、弱く、USDCADは、上昇するも、米国市場ではNZD+CAD共に下げ止まるが弱気なトレンドは変わらず。

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ドラギECB総裁(欧州議会で証言)=インフレが弱まり景気見通しは悪化している。ECBは12月に金融緩和を拡大する用意がある。インフレを目指す水準に戻すために必要ならば資産購入プログラムを延長。

ドラギECB総裁(欧州議会で証言)=世界の成長に起因する下振れリスクは、はっきりと目に見えている。コアインフレの持続的な改善の兆しがやや弱まった。

ドラギECB総裁(欧州議会で証言)=金融政策の緩和度合いを12月の理事会で再検討する。物価安定へのリスクを注視。5月以降のユーロ上昇がインフレ見通し悪化の一因。

ドラギECB総裁(欧州議会で証言)=欧州各国が難民対策で投資を進めれば、景気の拡大につながる。公共投資が必要だが、財政赤字の拡大がどこまで進むかを判断するのは時期尚早。ECBがこの問題を調査中。

ドラギECB総裁(欧州議会で証言)=現在の指標、ユーロ圏の回復が緩やかに進んでいることを裏づける。

米債券相場は上昇=きょう実施の30年利付国債入札で最低落札価格が市場予想を上回るなど順調な結果だったことを受けて、買い安心感が広がり、米長期金利は低下。

ブラード・セントルイス連銀総裁=金融政策を正常に近づけるのが賢明。米経済はかなり正常に近く、失業率は5.0%のFOMC推定の長期水準にあり、インフレ目標に近く、もはやゼロ金は不要。

ブラード・セントルイス連銀総裁=米国をはじめ先進国では、金利とインフレ率が恒久的に低迷する新たな時代に入っているのかもしれないとし、金融政策の再考を迫られる可能性。

バイトマン独連銀総裁=ユーロ圏と米国の金融政策の軌道はおそらく一段とかい離する見込みで、これが為替相場に反映されても驚きではない。

バイトマン独連銀総裁=ユーロ圏は差し迫ったデフレの脅威に直面していない。国債買い入れ策をめぐっては、中銀の役割を曖昧にする可能性がある。

ダドリーNY連銀総裁=金融引き締めの適切な開始時期について慎重に検討する必要がある。FOMCが金融政策の正常化を開始する上で設定した条件が早期に満たされることは十分あり得る。

ダドリーNY連銀総裁=中国経済の減速や商品市況の下落の影響は、数カ月前と比較して問題の度合いは和らいでいる。

ハルデーンBOE理事・チーフエコノミスト=英国では賃金の伸びが鈍化し世界的な経済情勢の先行き不透明感が高り、短期的に利上げを実施する必要ははない。利上げの正当化はまだ先のことになる。

ハルデーンBOE理事・チーフエコノミスト=英国の景気は失速しているようにみえることから、中銀による次の動きは利上げではなく利下げになる可能性もある。経済指標次第でどちらの方向にも動けるようにしておく必要がこれまで以上に高まっている。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=米経済が力強さを増しているにもかからず、インフレ見通しは過去数年、ほとんど変化がないのは非常に驚くべきこと。

IMF(G20に向けた報告書)=米12月に利上げが見込まれている半面、他国が追加緩和策を実施するといった金融政策の方向性の違い、中国の景気減速、商品相場のスーパーサイクルの終えんが、世界成長見通しに影を落している。

ポンドの変動ヘッジコストが急上昇=EU離脱の是非を解く国民投票を意識して、GBP/EURの1年間のンプライド・ボラティリティ・オプション は10.45%と、2012年5月以来の高水準に上昇。GBP/USDは9.51%と7ヵ月ぶりの高水準。

イエレンFRB議長=利上げ時期や経済に関して具体的な話はない。FRBは利上げへの準備を行なうにあたり、金融危機後に整備された規制や金融政策の新たな伝達経路による影響を勘案する必要がある。


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9:30 AUD 10月 雇用統計: 失業率=5.9%(予想6.2% 前回6.2%)、新規雇用者数=58,600人(予想15,000万人 前回-5,100→-800人万人)、労働参加率=65.0%(予想64.9% 前回64.9%)、正規雇用者数=40,000人(予想 前回-13,900→-10,400人)、パートタイム=18,600人(予想 前回8,900→9,600人)→ 就業者は予想の4倍、失業率は6.0%を割り込み、労働参加率は65.0%台へ上昇、予想外の雇用改善に直後からAUD買いが強まり、AUDJPYの買いにUSDJPYも上昇へ。

16:00 GER 10月 消費者物価指数・確報値=前月比0.0%(予想0.0% 前回0.0%)、前年比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、HICP・前月比0.0%(予想0.0% 前回0.0%)、HICP・前年比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)→ 予想通り

16:45 FRN 9月 消費者物価指数・確定値=前月比0.1%(予想0.1% 前回-0.4%)、前年比0.1%(予想0.1% 前回0.1%→ 0.0%)、HICP・消費者物価指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回-0.4%)、前年比0.1%(予想0.2% 前回0.1%)→ 予想通りながら、前月比は前回のマイナス圏からは改善へ

19:00 EUR 9月 鉱工業生産=前月比-0.3%(予想-0.1% 前回-0.5→-0.4%)、前年比1.7%(予想1.3% 前回0.9%→2.2%)→ 前年比は予想外にマイナス幅が拡大、前年比は予想を上回るも前回よりは低下

22:30 CAD 9月 新築住宅価格指数=前月比0.1%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)

22:30 USD 新規失業保険申請件数=27.6万件(予想27.0万件 前回27.6万件)→ 予想外に失業者が拡大するも前回と変わらず

0:00 USD 9月 JOLT労働調査=求人件数552.6 万件(予想537万件 前回537.7万件)→ 予想を上回り過去3番目の高水準

4:00 USD 10月 財政収支=-1360億ドル(予想-1300億ドル、前回911億ドル)