2015/11/25

2015年11月25日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2015年11月25日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

ドル全面高! 米耐久財受注は強く+新規失業保険申請件数は改善へ。

アジア市場でAUD+NZD+JPYは堅調に推移、欧州市場ではEUR+GBPは続落し、JPY売りが強まる。そして、米国市場に入り、強い米経済指標にドルの買いの流れを維持。

WTIは42ドル近辺へ低下、米10年債利回りは小幅低下から強い米経済指標を受け上昇へ、米株先物は小幅上昇へ。

USDJPYは、122.20台をボトムに反転し上昇を続け、強い米経済指標に122.80台で推移。

GBPUSDは、1.5050台まで一時値を下げるも、オズボーン英財務相が2019-2020年には財政が黒字に転換する見通しを発表すると、GBPの買い戻しが強まるが、強い米経済指標に上昇力も弱まる。

EURUSDは、12月のECB理事会での追加緩和に向けた選択肢の予想が報道され、EUR続落。1.0600を割り込み売りの流れが続き、強い米経済指標にさらに下値をトライ。

AUDUSDは、アジア市場で一時0.7280台まで上昇するも、欧州市場に入り主要国でドル買いが進むとやや値を下げ、強い米経済指標にやや売りへと反応。

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USD 10月 個人所得=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.1%)、個人支出=前月比0.1%(予想0.3% 前回0.1%)、PCEデフレーター=前年比予想0.3% 前回0.2%、PCEコアデフレーター=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.1%)、PCEコアデフレーター=前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)→ ほぼ予想通り

USD 10月 耐久財受注=前月比3.0%(予想1.5% 前回-1.2→-0.8%)、除輸送機器・前月比0.5%(予想0.4% 前回-0.4%→-0.3%→-0.1%)→ 予想を上回る

USD 新規失業保険申請件数=26.0万件(予想27.0万件 前回27.1万件)、失業保険継続受給者数=220.7万人(予想212万人 前回217.5万人)→ 前回や予想より改善へ

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11月月例経済報告=設備投資は下方修正するも、穏やかな回復基調が続いている。

ECBの資産買い入れ=12月22日~1月1日、資産買い入れプログラムを一時中止する。この時期は市場の流動性が低下に市場の歪みを避けることが目的。


ECB(ロイーターニュース)=12月の理事会へ向け、2段階の中銀預金金利を設定することや、資産買い入れ対象に都市・州発行債を加えることなどあらゆる選択肢について検討。→ 独2年債利回り-0.403%、5年債利回り-0.183%まで低下し、EUR売りの流れが強まる。

ホノハン・アイルランド中銀総裁=緩和的な政策を続ける必要がある。景気回復の見通しが改善しているにもかかわらず、インフレ見通しは上向かない。そのため、明らかに緩和のペダルを踏み続ける必要がある。

ECB金融安定報告=世界の市場が突然反転する可能性は高まりつつあるが、ユーロ圏全体としての安定性のリスクは低い。

ECB金融安定報告(コンスタンシオECB副総裁)=ユーロ圏のシステミックリスクのレベルは総じて低いが、近い将来予想される米利上げや、中国をはじめとする新興国市場の不安的な状況をきっかけとする反転のリスクを指摘。

ECB金融安定報告(コンスタンシオECB副総裁)=6月以来の原油価格のさらなる下落で、ECBがインフレ目標を達成することが難しくなっている。

黒田日銀総裁=新興国経済への過度の悲観論後退。

オズボーン英財務相=2019-2020年には財政が黒字に転換する見通し。2016年の英経済成長率を従来の2.3%→2.4%に上方修正へ。→ GBP買いへと反応。

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