2015/11/26

2015年11月26日(木曜)昨日25日 海外市場の動き

2015年11月26日(木曜)昨日25日 海外市場の動き

米感謝祭休日を前に、強い米経済指標が続くも、ロンドン・フィキシング後にドル売りへと変化。ただし、ドル高基調は変わらず。

NYダウは小幅上昇、米10年債・2年債利回りは小幅低下、WTIはマイナス圏を脱するも前日と変わらず。DXYは小幅上昇。

USDJPYは122.00~20の重要なポイントを死守。26日米感謝祭前のポジション調整も終わり、27日の米国市場はブラックフライデーで株式・債券市場は短縮取引。動きの本番は来週に持越しか?

注目の米経済指標は、米個人支出は0.1%と予想0.3% 前回0.1%と予想外に伸びず、アトランタ連銀GDPNowは、第4四半期GDP予測2.3%→1.8%へ下方修正、ミシガン大学消費者信頼感指数は予想外に伸びず。ただし、米耐久財受注、新規失業保険申請件数、FHA住宅価格指数、PMI、新築一戸建て住宅販売件数は強く、ドル高基調は変わらず。

USDJPYは、欧州市場の122.20台をボトムに反転、122.50を超えるとストップの買いに上昇を続け、強い米経済指標に122.80台で推移。新築一戸建住宅販売件数が5年7ヵ月ぶりの高水準に122.90円台を一時達成するも買いは伸びず、ロンドン・フィキシングを境に122.60円台まで低下へ。

GBPUSDは、1.5050台まで一時値を下げるも、オズボーン英財務相が2019-2020年には財政が黒字に転換する見通しを発表すると、GBPの買い戻しが強まるり1.5120台へ上昇。強い米経済指標に上昇力も弱まり、ロンドンフィキシングに1.5060台まで低下し、売り一巡後には1.5130台へ上昇し、上下変動しながら高値を維持。

EURUSDは、12月のECB理事会での追加緩和に向けた選択肢の予想が報道され、EUR続落。1.0600を割り込み売りの流れが続き、強い米経済指標にさらに1.0560台まで下落。ロンドンフィキシングを境に1.0640まで値を戻すも、戻り売りの流れは変わらず。

AUDUSDは、アジア市場で一時0.7280台まで上昇するも、欧州市場に入り主要国でドル買いが進むとやや値を下げ、強い米経済指標に売りが強まり、商品価格も上昇幅を縮小する中で一時0.7220台まで続落。ロンドンフィキシングを境に0.7250台まで値を戻す。

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USD 10月 個人所得=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.1%)、個人支出=前月比0.1%(予想0.3% 前回0.1%)、PCEデフレーター=前年比予想0.3% 前回0.2%、PCEコアデフレーター=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.1%)、PCEコアデフレーター=前年比1.3%(予想1.3% 前回1.3%)→ ほぼ予想通り

USD 10月 耐久財受注=前月比3.0%(予想1.5% 前回-1.2→-0.8%)、除輸送機器・前月比0.5%(予想0.4% 前回-0.4%→-0.3%→-0.1%)→ 予想を上回る

USD 新規失業保険申請件数=26.0万件(予想27.0万件 前回27.1万件)、失業保険継続受給者数=220.7万人(予想212万人 前回217.5万人)→ 前回や予想より改善へ

USD 9月 FHFA住宅価格指数=前月比0.8%(予想0.4% 前回0.3%)、第3四半期 住宅価格指数=前期比1.3%(予想 前回1.2→1.4%)→ 予想を上回る

USD 11月 総合PMI・速報値=56.1(予想 前回55.0)、サービス業PMI・速報値=56.5(予想55.2 前回54.8)→ 予想を上回る

USD 10月 商務省 新築一戸建住宅販売件数=前月比年率換算10.7%(予想6.8% 前回-11.5→-12.9%)、49.5万件(予想50.0万件 前回46.8→44.7万件)→ 予想を大幅に上回り、5年7か月ぶりの高水準

USD 11月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=91.3(予想93.0 前回93.1)→ 予想を下回る

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11月月例経済報告=設備投資は下方修正するも、穏やかな回復基調が続いている。

ECBの資産買い入れ=12月22日~1月1日、資産買い入れプログラムを一時中止する。この時期は市場の流動性が低下に市場の歪みを避けることが目的。


ECB(ロイーターニュース)=12月の理事会へ向け、2段階の中銀預金金利を設定することや、資産買い入れ対象に都市・州発行債を加えることなどあらゆる選択肢について検討。→ 独2年債利回り-0.403%、5年債利回り-0.183%まで低下し、EUR売りの流れが強まる。

ホノハン・アイルランド中銀総裁=緩和的な政策を続ける必要がある。景気回復の見通しが改善しているにもかかわらず、インフレ見通しは上向かない。そのため、明らかに緩和のペダルを踏み続ける必要がある。

ECB金融安定報告=世界の市場が突然反転する可能性は高まりつつあるが、ユーロ圏全体としての安定性のリスクは低い。

ECB金融安定報告(コンスタンシオECB副総裁)=ユーロ圏のシステミックリスクのレベルは総じて低いが、近い将来予想される米利上げや、中国をはじめとする新興国市場の不安的な状況をきっかけとする反転のリスクを指摘。

ECB金融安定報告(コンスタンシオECB副総裁)=6月以来の原油価格のさらなる下落で、ECBがインフレ目標を達成することが難しくなっている。

黒田日銀総裁=新興国経済への過度の悲観論後退。

オズボーン英財務相=2019-2020年には財政が黒字に転換する見通し。2016年の英経済成長率を従来の2.3%→2.4%に上方修正へ。→ GBP買いへと反応。

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IMFスタッフ=人民元をSDRの算定基準になる通貨として採用するように提案

アトランタ連銀GDPNow=10月の消費支出が弱く、第4四半期GDP予測2.3%→1.8%へ下方修正。

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