2015/11/11

2015年11月11日(水曜)アジア・欧州市場前半の動き

2015年11月11日(水曜)アジア・欧州市場前半の動き

日経平均株価+上海総合は小幅上昇、WTIは43.70台まで下落、欧州株は上昇、EUROSTOXX50は0.57%上昇へ。

米国市場はベテランズデーで債権市場が休場する中で、米金利は若干ながら弱く、高まる米利上げ期待=ドルロングの調整の動きと思われる、ドル売りがアジア市場で一時強まった。

ビスコ・イタリア中銀総裁は、ECBは中銀預金金利引き下げ、QEプログラムの変更を検討との報道がサプライズはないものの材料にされ、12月のECB利上げ期待度は相変わらず高く、本格的なEURの買い戻しは期待できそうにない。

FOMCの利上げ観測を受け、ドル調達コスト急騰。12月のFOMCへ向けたドルロングの調整も続くが、ドルは押し目買いの流れで変わらず。米感謝祭以降の動きはやや不透明感があるも、目先のドル買い意欲は強い。

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USDJPYは、10時仲値のドル売りなのか? 大手投機筋の円ショートの切りを狙った動きなのか? 123.00円を割り込みストップの売りに一時122.70台まで下落。しかし、潜在的なドル買い意欲は衰えず、個人投資家の買いも厚く123.20円まで値を戻す。123.50円が大きなポイントとなるが、過去の教訓から123円台半ばからの新期の買い難しく、押し目買い戦略が多い。

EURUSDは、アジア市場は昼前後にかけて 1.0770台まで続伸。またしても1.0800到達前の売りが厚く、ビスコ・イタリア中銀総裁のハト派の発言もあり、逆に今日のオープン水準の1.0720台まで低下へ。

AUDUSD+NZDUSDも、アジア市場で上昇、欧州市場で低下と同じような値動きとなっている。また、注目の中国、小売売上高+鉱工業生産+固定資産投資は、予想外にブレは少なく大きな動きとならず。

GBPUSDは、アジア市場で1.5180まで一時上昇。注目の英雇用統計は、ILO失業率は低下するも、失業者数はやや増加、平均賃金は予想と前回を下回り、直後はGBP売りヘ動くも短時間で終了し、再び1.5180台を試す動きへ。

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経済財政諮問委員会=GDP600兆円の経済実現へ向け緊急対応策で、法人税率20%台への引き下げで財源で応酬。

ビスコ・イタリア中銀総裁=ECBは中銀預金金利の引き下げと、QEプログラムの変更を検討。

利上げ観測を受け、ドル調達コスト急騰。

黒田日銀総裁(参院予算委員会)=物価は改善しているが、目標2.0%の目標は道半ば、現行のQQEを継続。


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