2017/04/04

2017年4月4日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年4月4日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

22:30分、米株は下落からスタート、米金利は低下から反発し上昇。為替相場は米債利回りの上昇に、リスク回避の巻き戻しが強まりUSDJPYは110.20台をボトムに反発し、110.70台まで一時上昇。

米貿易収支は−436億ドルと赤字額は予想を下回り改善へ。米製造業受注指数は予想を上回り、米耐久財受注・確報値も速報値を上回るも相場への影響は限定的。


豪中銀の声明以降続いていたがAUDUSDの売りは、ロウ豪中銀総裁が住宅価格高騰への追加対策を講じる意向を示したことで、さらに売りが続くも0.7550割れの水準で下げ止まるが、反発力は鈍い。


USDCADは、アジア市場のボトム1.3370台から、欧州市場の序盤から上昇が続き、一時1.3440台で上げ止まる。しかし、カナダ貿易収支が予想外のマイナスとなりカナダドル売りが再開するが、原油価格は底堅く推移しUSDCADは1.3450台をトップに上げ止まる。

EURUSDは、強いユーロ圏の小売売上高にも上昇力は乏しく、ECBの利上げ期待は払しょくされ、金利先物は3月9日の水準に逆戻り。独債券利回りは低下しEUR売りの要因となり一時1.0630台まで下落するも、小幅反発へ。


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USD 2月 貿易収支=-436億ドル(予想-446億ドル 前回-485→−482億ドル)→ 赤字額は予想を下回る

CAD 2月 貿易収支=−9.7億カナダドル(予想6.0億カナダドル 前回8.1→4.2億カナダドル)、輸出高=453億カナダドル(予想 前回464.5→464.6億カナダドル)、輸入高=463.1億カナダドル(予想 前回456.4→460.4億カナダドル)→ 予想外のマイナスにカナダドル売りが強まる

USD 2月 製造業受注指数=前月比1.0%(予想0.9% 前回1.2→1.5%)、除く輸送機器前月比0.4%(予想 前回0.3→0.5%)

USD 2月 耐久財受注・確報値=1.8%(予想1.7% 前回1.7%)、除く輸送機器=0.5%(予想 前回0.4%)、製造業受注 航空機を除く非国防資本財=−0.1%(予想 前回−0.1%)、製造業出荷 航空機を除く非国防資本財=1.0%(予想 前回1.0%)


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英調査会社カンター・ワールドパネルのデータ=英国のEU離脱選択後のポンド安に、3月26日までの12週間で食品価格の伸びは2.3%へ上昇。

ロウ豪中銀総裁=住宅価格高騰への追加対策を講じる意向。不動産コンサルタント会社コアロジックは、シドニーは年間20%上昇し、2008年の2倍となった。→ 市場沈静化策を求める政府への圧力は強まっている。

ドラギECB総裁が3月9日の会見で、金利に関するガイダンスは約束ではなく予測だと発言、ECBの利上げ観測が浮上し、市場は年末の利上げを織り込んでいたが、逆に、ECB理事の利上げ抑制発言に元の水準に逆戻りし、EUR売りの要因の一つとなっている。


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