2017/10/02

2017年10月2日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年10月2日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

週明けの月曜日。中国全土が大移動とも言われている国慶節が始まった。アジア市場は米金利の上昇にドルは底堅く推移し、カタルーニャ州政府の分離独立を説う住民投票では9割が賛成し、スペイン政府の関与で多数の負傷者を出したこともあり、EURは弱い流れが続く。

北朝鮮問題では、10月10日の朝鮮労働党の創立記念日を前にして新たな行動の可能性が危惧される中、ディラーソン米国務長官は北朝鮮と交渉をチャンネルが三つあること認め、逆にトランプ大統領は、交渉は時間の無駄だと言う。裏での駆け引きの有無は不明ながら、相変わらず北朝鮮リスクは消えず。

スペインではカタルーニャ州政府の分離独立を説う住民投票は政府の反対にも拘わらず、9割が賛成して終わった。州政府は二日以内に決定をするとのことで、EURUSDの相場への影響は避けられず、週明けのオセアニア市場では、ギャップを空け売りから始まり、アジア市場で売り圧力が続いている。

日銀短観で予想と前回を上回る強い数字となったが、相場の反応は鈍く、注目の2017年朝鮮労働党の創立記念日を10月10日に控え、度の大企業・製造業のドル円想定レートは、6月時点108.31円→109.29円へと約1円の円安となっていたことが判明。109円台前半が今後の一つのポイントになってくる。

USDJPYは、週末のリスク回避の巻き戻しなのか、米金利の上昇圧力や日本株の上昇によるかは不明ながら、先週金曜日の高値112.74を上回り再び、113円直前の112.91まで上昇している。円はクロスでもEURJPYを除き弱含みで推移し、週明け早々から先週の高値113.26円が視野に入っている。

今日は、欧米各国でPMIの発表が控えているが、最も注目されているのは、23時に発表される米ISM製造業景況指数で、市場の予想は57.5と前回の58.8から低下が予想されている。

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〇日経平均株価は、20400.78+44.50(+0.22%)と上昇。
〇米10年債利回りは、2.36%と強含みで推移。
〇原油価格(WTI)は51ドル台半ばを維持するも、前日終値からやや軟化。
〇金価格も、前日比−7.90(-0.61%)と弱含みで推移。

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国際エネルギー機関(IEA)=2018年のOECD加盟国の原油在庫は、米国でのシェールオイル増産見通しや中国の原油輸入に関する不透明感を背景に増加する可能性がある。

アバディ・イラク首相=9月25日にクルド自治政府が住民投票をし9割超が独立に賛成していた。クルド人自治区の油田から上がる収入はイラク中央政府が管理する。収入は、クルド人公務員の給与支払いに充てる。

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