2018/01/05

2018年1月5日(金曜)昨日4日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年1月5日(金曜)昨日4日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

今日の米雇用統計に更なる変動を期待。為替市場はドル安と円安が同時進行、ドルは主要国と新興国通貨でも全面安(除く円)。

米ADP雇用統計は予想外に強く、米株は続伸しダウは2.5万ドルを突破し高値を更新、世界的に株価は上昇。ユーロ圏PMIは強く7年ぶりの高水準、英PMIも予想より強く景況感の改善が続く。

今日の米雇用統計を前にして発表されたADP雇用統計は25.0万人(予想19.0万人)と強く、米PMIも2015年3月来の高水準で、一時ドル買いになるも続かず。

NZD高が目立ち、NZDUSDはアジア市場の0.7070台→終盤にかけて0.7160台まで0.9%近くと上昇率は高く、NZDJPYは79.70台→80.70台へと1.1%近く上昇。

米株は続伸し高値を更新、ダウ+150.67(+0.60)、NasdaqとS&P500も上昇へ。原油価格(WTI)は在庫が予想外に減少し、61.89 +0.26(+0.42%)と昇傾向が続く。

米10年債利回りは一時2.486%まで上昇後に軟化するも、2.452%(+0.002)と小幅上昇にとどまり、2年債は一時1.98%まで上昇し1.956%(+0.020)と上昇傾向を維持。

USDCADは、アジア市場の1.2555を高値に欧州市場では1.2500~10をボトムに下げ止まり、強い米ADP雇用統計に一時1.2540まで値を戻すも、カナダ鉱工業製品価格や原材料価格指数は強く、終盤にかけて原油価格も上昇し10月20日の水準となる1.2500を割り込み一時1.2480台まで続落。今日のカナダ・雇用統計がカナダドル相場の動きを強く左右する可能性を意識。

USDJPYは、基本的に蚊帳の外の状態ながら、資源価格の上昇が続き、北朝鮮リスクも昌冬季五輪を前にして平和的な動きに、リスク回避の円買いは影が薄くなり、株高=円安の動きは鈍いながらも有効で、円はクロスで全面安の展開は変わらず。USDJPYはアジア市場の112.50近辺をボトムに米ADP雇用統計後に112.86近くまで上昇、112.75~85の高値近辺で推移。

NZDUSDは、前日の0.7070台の安値を割り込むことはできず、アジア市場の0.7070台を安値に、欧州市場にかけては0.7120台へ上昇。強い米ADP雇用統計にも0.7110台をボトムに底堅く、午前零時から上昇がスタートし0.7150台をクリアし、終盤にかけては10月19日の水準となる0.7160台へ上昇。

GBPUSDは、アジア市場の1.3500台をボトムに欧米市場では強い英PMIもあり1.3560近くまで上昇。GBPUSDは独連立政権樹立に楽観的な動きや英国のTPP11参加を検討との動きも後押しして1.3560まで上昇するも、欧米市場ではこの水準を超えられず、大きな壁に。

EURUSDは、アジア市場の1.2000台をボトムに、強いユーロ圏PMIや米国市場では1.2090近くまで上昇。1.20はボトムに1.2100が大きな壁に。

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ユーロ圏PMIは7年ぶりの高水準と強く、英PMIも予想より強く、米PMIは2015年3月来の高水準。

米韓首脳は電話会談で、昌冬季五輪の期間中に米韓合同軍事演習を行わないことを表明→ トランプ大統領は、南北対話が良い結果をもたらすことを望み、平昌五輪には家族を含むハイレベル代表団を派遣する方針。

トランプ大統領=カルフォルニアやフロリダ沖を含む米沿岸の90%以上で石油掘削制限の解除を提案する方針。

ブラード・セントルイス連銀総裁=雇用とインフレの関連性が消えた可能性も。FRBの金利見通しはインフレを十分考慮していない。

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2018/01/04

2018年1月4日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年1月4日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は強く、StoxxEurope600は+2.94(+0.75%)、英FTSE100は+14.42(+0.19%)と上昇幅を縮めるも上昇、独DAXは+166.40(+1.28%)と高値引け。

米債利回りは上昇中で、強いADP雇用統計直後から上昇幅を拡大し、米10年債は2.482%(+0.032)、2年債も1.984%(+0.049)

為替相場は、ドル売り傾向が続くも、強い米ADP雇用統計直後をピークにドル売りが弱まる。USDJPYは112.50~80のレンジから112.50~85のレンジへやや円安へ。

EURUSD、GBPUSD、AUDCAD、NZDUSDは、ドル売り傾向が続くも、欧州市場に入ってトップを付けドル売り傾向もやや弱まり、強い米ADP雇用統計をうけてからは逆にドルの買い戻しも見られる。

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日経平均株価は26年ぶり、香港も10年ぶり、シドニー株式市場も一時10年ぶりの高値へ。

スワップ経由のドル調達コスト低下=3月物のUSDJPYスワップのベーシス(理論値からの乖離幅)は23.92ベーシスポイントと、昨年12月27日につけた99.76bpから大幅に低下。

2018年1月4日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2018年1月4日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

年明けの日本株は米株高もあり、日経平均株価は741円高と26年ぶりの高水準。為替市場は、USDJPYを除きドル売り傾向が続く。

世界的な株高傾向が続き、上海総合、ハンセンも上昇し、アジア・オセアニアの株式も上昇。欧州株も上昇からスタート。

米10年債利回りは、2.472%(+0.022)と上昇、2年債も1.956%(+0.02%)と強く、原油価格(WTI)61.88+0.26(+0.415)と上昇。

USDJPYは、クロスで円売り傾向が強く、材料としては北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が「新年の辞」で韓国との対話に柔軟な姿勢を示唆。リスク選好の材料=円売り材料と思われるも本筋とは思えず。むしろ、USDJPYと連動性の高い米10年債利回りの上昇が気になる。

GBPUSDは、昨日流れた「英国がTPP11に参加を検討」との報道もGBPにとってはプラス材料になり1.3500の大台を維持。欧州市場に入ると1.3540台まで上昇し、GBPJPYは0.3%近く上昇するなどGBPはクロスでも上昇が目立っている。

EURUSDは、注目の独2大政党、連立政権樹立に楽観的との報道もあり買い先行の流れが続き一時1.2038まで上昇し、1.2000の大台を維持。

AUDUSDは、アジア市場で一時0.7814まで値を下げるも、強い中国の経済指標の発表から上昇へと変化し一時0.7850台へ上昇。欧州市場に入るとやや軟化するも、0.7800の大台をボトムに上昇傾向を維持。

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シドニー株式市場は一時10年ぶりの高値へ。

FT紙=英国がTPP11に参加を検討(1月3日)

独2大政党、連立政権樹立に楽観的(1月3日
)=メルケル首相が率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)は3日、連立政権樹立の可能性に楽観的な見方を示す。

トランプ米大統領(1月3日)=スティーブ・バノン氏を非難。近く出版される書籍で大統領の長男であるドナルド・トランプ・ジュニア氏に不利なコメントをしていることにたいして、正気を失ったと非難。

MiFID2=日本株に悪影響か-欧州の投資家に情報ギャップ発生も。EUの金融・資本市場の包括的な規制、第2次金融商品市場指令(MiFID2)の適用が3日に開始。欧州の投資家は日本株に関するリサーチの入手先を減らす可能性。

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2018年1月4日 昨日3日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

2018年1月4日 昨日3日、海外市場の動き(午前5時40分ごろ)

昨年中旬ごろから続くドル売りの流れもやや一服。米ISM製造業景気指数は強く建設支出も強く、やや強気なFOMC議事録後にもドル買いの勢いは弱い。

FOMC議事録では、「利上げペースの加速が必要になる可能性を指摘する一方、物価上昇率が2%に届かないリスクも議論」とありCMEのFedWatchでは若干強気。米10年債利回りは低下するも2年債は上昇。10年債は2.448%(-0.014)、2年債は1.940%(+0.012)とFOMC議事録語にやや上昇へ。

米株は上昇、ダウは+98.67(+0.40%)、NasdaqとS&P500も上昇へ。欧州株も強くStoxxEurope600は+1.87(+0.48%)、英FTSEと独DAXも上昇へ。原油価格(WTI)は上昇、61.78+1.41(+2.34%)と2年半ぶりの高値へ。資源価格も上昇傾向が続き、CRBIndexは0.635(+0.33%)と強い。

USDJPYは、相変わらず狭いレンジ相場で2日の112.05~80のレンジ内。アジア・欧州市場では112.17~40の狭いレンジで推移。強い米ISM製造業景気指数と建設支出を受け112.50へ上昇するも続かず112.28まで下落。FOMC議事録を受けて112.60まで上昇し112.40~50近辺で推移。円はクロスではAUDJPYを除きやや円高へ。

EURUSDは、前日2日の1.2081を高値にEURロングの調整が続く。アジア市場の1.2066、欧州市場序盤の1.2060、強い独雇用統計後の1.2044を高値に上値が切り下がり、強い米ISM製造業景気指数と建設支出を受け1.2000まで下落。1.2030台を回復するも、FOMC議事録の発表後には再び1.2000をトライするも失敗。1.2000~30のレンジで推移。

USDCADは、原油価格や資源価格の上昇にも2日の1.2500、今日の1.2500をボトムにCADロングの調整が続く。アジア・欧州市場は1.2500~30のレンジ相場で下値トライが続く。米国市場に入り強い米経済市場もあり1.2548まで上昇、FOMC議事録後には1.2553まで上昇するも戻りも限定的で1.2540近辺で推移。

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17:30    CHF 12月 SVME購買部協会指数=65.2(予想64.5 前回65.1)→ 予想と前回を下回る

17:55    GER 12月 雇用統計: 失業率=5.5%(予想5.5% 前回5.6→5.5%)、失業者数=-2.9万人(予想-1.3万人 前回-1.8→-2.0万人)→ 予想より失業者数が減少へ
18:30    GBP 12月 建設業PMI=52.2(予想53.1 前回53.1)→ 予想と前回を下回る

0:00    USD 12月 ISM製造業景気指数=59.7(予想58.2 前回58.2)→ 予想と前回を上回り、9月の60.8来の高水準

0:00    USD 11月 建設支出=前月比0.8%(予想0.5% 前回1.4→0.9%)→ 前回が下方修正されるも予想を上回り、金額ベースでは過去最高

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FOMC議事録(12月13日)=メンバーらが年内追加利上げの必要性を全般的に確信しているとの見方が広がり、米短期金利先物相場は3月利上げ予想がやや高まった。

FOMC議事録(12月13日)=投票権持つメンバーと持たないメンバーほぼ全員が12月利上げ支持し6カ月ぶりに利上げを決め、18年には引き続き年3回の利上げ見通しを公表するも、一部委員は物価の停滞を理由にこの利上げペースに慎重な姿勢を示していたことが分かった。

FOMC議事録(12月13日)=政刺激策などでインフレ圧力が高まり利上げペースの加速が必要になる可能性を指摘する一方、物価上昇率が2%に届かないリスクも議論。

FOMC議事録(12月13日)=多くの委員は物価の停滞は「一時的」との見方を維持したが、技術革新やグローバル化でインフレ圧力が弱まっている可能性を指摘する委員もいた。

原油価格(WTI)約2年半ぶりの高値へ=OPEC・非OPECの減産姿勢、イラン情勢や、底堅い米独経済指標を受けて上昇。

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2018/01/03

2018年1月3日、昨日2日 海外市場の動き

2018年1月3日、昨日2日 海外市場の動き

2018年、新年の幕開けは、ドル安進行+株高+債券利回り上昇。

為替市場は、昨年のクリスマス前後から続くドル売りの流れを継続し、債券と株式市場との連動性も薄く、主要通貨と新興国通貨に対してもドル売りの流れは止まらず。

GBPUSDは2年半ぶりのポンド高、EURUSDは3年ぶりのユーロ高水準で、台湾ドル高で4年ぶり、シンガポールドル高で1年半ぶりの高水準。AUDUSDも0.78台を維持、NZDUSDはやや伸びも0.71台を維持、USDCADは1.2510台と、2017年10月下旬のドル安水準へ。ただし、USDJPYは蚊帳の外。

米株は上昇、ダウ+104.79(+0.42%)、NasdaqとS&P500 も上昇。欧州株は弱くStoxxEurope600は-0.83(-0.21%)と弱く、英FTSEや独DAXも低下へ。

米10年債利回りは上昇、2.459%(+0.049)、2年債も1.919%(+0.032)と上昇。独10年債は0.469%(0.039)、英10年債も1.287%(+0.096)へと上昇。

原油価格(WTI)は60.38(-0.04)と、一時60.74まで上昇するも、前日とほぼ同水準で推移。資源価格は上昇傾向が続き、CRBIndexは+0.851(+0.44%)と上昇し、資源関連通貨をバックアップ。

GBPUSDは一時1.3600台へ。投機的な動きに加えポンドの潜在的ショートの買い戻しを巻き込む動きへ。終値は1.3590と9月15日の終値1.3583を上回り、2016年6月23日の英国のEU離脱選択(ブレグジット)以降の最高値を更新へ(日中高値ベースは9月20日の1.3657)。

EURUSDは強いユーロ圏経済指標とノボトニー&クーレ氏のタカ派は発言もあり、投機的な動きも加わり一時1.2080台へ上昇後、利食いの売りに1.2020台までねを下げる。終値は1.2058で2015年1月2日の1.1999を上回り、3年ぶりのユーロ高水準へ(日中高値ベースは9月8日の1.2092)。

USDJPYはいつもながら感心は薄く蚊帳の外。112.05~80のレンジと参加者の少ない中で、75pipsの変動幅は大きく円高で推移。しかし、全体的に主要通貨でドル売りの流れに引っ張られているだけで主体性に乏しく、円クロスではNZDJPYを除き円安傾向が続く。

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CNY    10:45    CNY 12月 財新製造業PMI=51.7(予想50.7 前回50.8)→ 予想を上回り、4か月ぶりの高水準

FRN    17:50    FRN 12月 製造業PMI・確報値=58.8(予想59.3 前回59.3)→ 予想と前回を下回るも、月次では非常に強い数字を維持

GER    17:55    GER 12月 製造業PMI・確報値=63.3(予想63.3 前回63.3)→ 予想・前回と変わらず
EUR    18:00    EUR 12月 製造業PMI・確報値=60.6(予想60.6 前回60.6)→ 予想・前回と変わらずながら、月次では1997年6月の統計開始以来の高水準

GBP    18:30    GBP 12月 製造業PMI=56.3(予想57.9 前回58.2)→ 予想を下回る

CAD    21:00    CAD 11月 景気先行指数=前月比0.5%(予想 前回0.4→0.3%)

USD    23:45    USD 12月 製造業PMI・確報値=55.1(予想55.0 前回55.0)→ 予想を若干上回り、月次では2015年3月以来の高水準

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ノボトニー・オーストリア中銀総裁(南ドイツ新聞
=インフレ率が今後数年間、2%のECB目標近くになお届かない見通しでも、柔軟に対応することが望ましい。水準をあまり独断的にとらえるべきでない。

クーレECB専務理事(中国の財新グローバル誌)=9月に期限を迎える債券買い入れプログラムを延長しない、合理的な可能性がある。→ ECBが緩和策を終了する可能性が意識され、独10年債は0.46%と10月下旬以来の高水準へ。

北朝鮮=ヘイリー米国連大使は北朝鮮が新たなミサイル発射を準備している可能性があり、一段と厳しい対応が求められる。