2020年7月2日(木)15:30時ごろの動き
今日の米国市場は相場変動が最も高く重要で、前回は予想外の結果で相場が急変したことは忘れがたい米雇用統計を控えている。予想は失業率が12.3%(前回13.3%)、新規失業保険申請件数が300万人(前回250.9万人)となっているが、どうなることやら!
そして、米国市場は明日が米独立記念日の振り替え休場にあたり、今日はその前日で債券市場は短縮取引となる。報道では日、米、豪、墨、韓と新型コロナウイルスの新規感染が強まる。この中でアジア市場では一方向に動き難い。
日経平均株価は+0.11%(+24.23)と何とかプラス圏を維持。一方、上海総合やハンセンも2%近くの上昇と強く原油価格(WTI)は40ドル台を回復と強い。
為替相場の変動は鈍く、主要通貨は前日のNY市場の流れを継承した狭いレンジから、ドルの安値を試す動きが見られる。一方、USDJPYは107.33~56のレンジにとどまるもJPYクロスでは若干売り気配となっている。EURUSDは、昨日NY市場の高値1.1275に並ぶ水準近くまで上昇。GBPUSDは昨日の高値1.2490を上回り1.2506まで一時上昇している。
2020/07/02
2020年7月2日(木)昨日1日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)
2020年7月2日(木)昨日1日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)
米国の新型コロナウイルス感染が再燃している米国。香港では国家安全維持法が執行され7月1日の香港返還記念日には多くの逮捕者が出ていた。米政府は新疆ウイグル自治区のイスラム教徒に対する人権侵害を巡り中国高官に制裁を科す準備をするなど、トランプ政権の意図的な行動なのだろうが米中対立のリスクは気になる。
FOMC議事要旨(6月10日)は、リセッションを回避すべくあらゆる手段を行使する広範囲な合意があったが、注目のYCCでは必要性に多くが疑問をもったとあったとり、YCC支持派にとってはネガティブ材料に。
ダウは−0.3%(-77.91)と小幅低下するも、Nasdaqは+0.95%、S&P500 は+0.5%と上昇。原油価格(WTI)は40ドル台を維持できず39.72ドル近くで推移。米10年債利回りは0.671%近辺で推移。
為替相場は、一日を通じてドル売り傾向となったが、ドル売り傾向が強かったアジア&欧州・米国市場の序盤では、強い米ISM製造業景気指数後もドル売りは続いた。予想外に堅調な米株を意識したのか? ドル売りも弱まり、FOMC議事要旨発表後も大きな変化は見られず。
ただし、GBPUSDだけは上昇傾向は止まらず。メルケル独首相が「英国との離脱協議が物別れとなる場合にEUは備えるべきだと主張」とネガティブ発言があったが、1.2490台と前日(30日)の安値1.2250台から2連騰。EURGBPやGBPJPYの買いも続き前日比で0.62%近くの上昇で強さが目立っている。
USDJPYは期末の円売りも収まり、懸念の日銀短観も期待通り弱い結果となり目先は悪材料が出尽くしで、JPYショートポジションの巻き戻しが主流。東京仲値直後の108.16をトップに欧州・米国市場では107.37まで円高が進み、戻り高値は107.60を予想外に限定的で、JPYクロスではGBPJPYを除く円高傾向を維持。
米ADP雇用統計は236.9万件と予想に届かなかったが前月分が−276.90→+306.5万件へ改訂とサプライズ。米製造業PMI・確報値は49.8と速報値と前月を上回り、米ISM製造業景気指数52.6と1.2年ぶりの高水準となったが、逆に米建設支出は−2.1%と予想1.0%から予想外の落ち込みとなった。
仏・独圏製造業PMIは速報値を上回るもユーロ圏は50.1と速報と変わらず。ラガルド「ECB総裁は「経済は最悪期を脱したが回復の道のりは困難」と警告。パネッタECB専務理事も「長期的な回復は依然リスクにさらされている」と指摘。
メルケル独首相は「英国との離脱協議が物別れとなる場合にEUは備えるべきだと主張」とネガティブ。また、「復興基金とEUの次期予算を巡る交渉で、加盟国の隔たりは依然大きい」とこちらもネガティブ。17日のEU首脳会議で、7500億ユーロ(約90兆円)の復興基金設立は、EUR買い相場にとっては必至の材料。
米国の新型コロナウイルス感染が再燃している米国。香港では国家安全維持法が執行され7月1日の香港返還記念日には多くの逮捕者が出ていた。米政府は新疆ウイグル自治区のイスラム教徒に対する人権侵害を巡り中国高官に制裁を科す準備をするなど、トランプ政権の意図的な行動なのだろうが米中対立のリスクは気になる。
FOMC議事要旨(6月10日)は、リセッションを回避すべくあらゆる手段を行使する広範囲な合意があったが、注目のYCCでは必要性に多くが疑問をもったとあったとり、YCC支持派にとってはネガティブ材料に。
ダウは−0.3%(-77.91)と小幅低下するも、Nasdaqは+0.95%、S&P500 は+0.5%と上昇。原油価格(WTI)は40ドル台を維持できず39.72ドル近くで推移。米10年債利回りは0.671%近辺で推移。
為替相場は、一日を通じてドル売り傾向となったが、ドル売り傾向が強かったアジア&欧州・米国市場の序盤では、強い米ISM製造業景気指数後もドル売りは続いた。予想外に堅調な米株を意識したのか? ドル売りも弱まり、FOMC議事要旨発表後も大きな変化は見られず。
ただし、GBPUSDだけは上昇傾向は止まらず。メルケル独首相が「英国との離脱協議が物別れとなる場合にEUは備えるべきだと主張」とネガティブ発言があったが、1.2490台と前日(30日)の安値1.2250台から2連騰。EURGBPやGBPJPYの買いも続き前日比で0.62%近くの上昇で強さが目立っている。
USDJPYは期末の円売りも収まり、懸念の日銀短観も期待通り弱い結果となり目先は悪材料が出尽くしで、JPYショートポジションの巻き戻しが主流。東京仲値直後の108.16をトップに欧州・米国市場では107.37まで円高が進み、戻り高値は107.60を予想外に限定的で、JPYクロスではGBPJPYを除く円高傾向を維持。
米ADP雇用統計は236.9万件と予想に届かなかったが前月分が−276.90→+306.5万件へ改訂とサプライズ。米製造業PMI・確報値は49.8と速報値と前月を上回り、米ISM製造業景気指数52.6と1.2年ぶりの高水準となったが、逆に米建設支出は−2.1%と予想1.0%から予想外の落ち込みとなった。
仏・独圏製造業PMIは速報値を上回るもユーロ圏は50.1と速報と変わらず。ラガルド「ECB総裁は「経済は最悪期を脱したが回復の道のりは困難」と警告。パネッタECB専務理事も「長期的な回復は依然リスクにさらされている」と指摘。
メルケル独首相は「英国との離脱協議が物別れとなる場合にEUは備えるべきだと主張」とネガティブ。また、「復興基金とEUの次期予算を巡る交渉で、加盟国の隔たりは依然大きい」とこちらもネガティブ。17日のEU首脳会議で、7500億ユーロ(約90兆円)の復興基金設立は、EUR買い相場にとっては必至の材料。
2020/07/01
2020年7月1日(水)23:45時ごろの動き
2020年7月1日(水)23:45時ごろの動き
月初の欧州株は一時の下落から持ち直し、先物の上昇もありダウは大幅高からスタート。原油価格(WTI)は一時40.58ドルまで上昇後に失速。米10年債利回りは0.696%まで上昇。
欧米市場に入り、ISMとFOMC議事録を前にして、経済指標で驚いたのは、米ADP雇用統計は236.9万件(予想300.0万人)と予想に届かなかったが、前月分は-276.0→+306.5万人へと大幅に上方修正されたことで、雇用の激変を物語っている。
為替相場は、アジア市場に発表された日銀短観が弱く円売りが強まり仲値近くにつけた108.16をピークに、強いADP雇用統計を受け利食いの売りに107.36まで下落し、何とか下げ止まっているが反発力は鈍い。JPYはクロスでも円買いが選好されたが、米国市場の序盤には強い(前月比の大幅上方修正)ADP雇用統計を境に円売りが再開されている。
月初の欧州株は一時の下落から持ち直し、先物の上昇もありダウは大幅高からスタート。原油価格(WTI)は一時40.58ドルまで上昇後に失速。米10年債利回りは0.696%まで上昇。
欧米市場に入り、ISMとFOMC議事録を前にして、経済指標で驚いたのは、米ADP雇用統計は236.9万件(予想300.0万人)と予想に届かなかったが、前月分は-276.0→+306.5万人へと大幅に上方修正されたことで、雇用の激変を物語っている。
為替相場は、アジア市場に発表された日銀短観が弱く円売りが強まり仲値近くにつけた108.16をピークに、強いADP雇用統計を受け利食いの売りに107.36まで下落し、何とか下げ止まっているが反発力は鈍い。JPYはクロスでも円買いが選好されたが、米国市場の序盤には強い(前月比の大幅上方修正)ADP雇用統計を境に円売りが再開されている。
2020年7月1日(水)15:15時ごろの動き
2020年7月1日(水)15:15時ごろの動き
注目の日銀短観は弱く、大企業製造業状況判断=-34(予想-31 前回-8)と、09年6月調査以来の低水準。経平均株価は-0.75%(-166.41)の下げとなったが、弱い数字を期待して前日もJPYのショートポジションを積み上げていたこともあり、USDJPYは108.00の壁を上抜け一時108.16まで上昇するも、「buy the rumor、sell the fact」 の例え通り仲値以降はJPYの買いへと変化し107.50台へ。
ただし、東京都は新たに67人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、菅官房長官は「東京で新型コロナウイルス感染が拡大していることを受け、最悪の場合は再び緊急事態宣言の可能性もあり得る」とあり、懸念材料も残り継続的な下げも疑問。
他の、EURUSD、AUDUSD、NZDUSDとJPYクロスでの買いに一時上昇するも、JPY高へと逆戻りし結局は続かず。ただし、中国の財新製造業PMIは51.2(予想50.5 前回50.7)と、予想を上回り半年ぶりの高水準となったことが評価されたのか? AUD+NZDの売りも見られず。
2020年7月1日(水)昨日30日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)
2020年7月1日(水)昨日30日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)
本日も米株は終盤にかけ上げ幅を拡大、ダウは+0.85%(+216.74)で終了。米10年債利回りは0.662%と小幅上昇、原油価格(WTI)は39.44ドルと一時40.08まで上昇するも伸びきれず。
中国全人代常務委は香港国家安全維持法案を可決、米国は香港の優遇措置の見直しを表明、米中間の対立懸念は変わらず。コロナウイルスでは主要国で封鎖措置の緩和を進める経済活動が加速し、景気回復への期待が高まる中で、米国を含め感染拡大の再燃が懸念材料。
ただし、米株高+米債利回りの若干の上昇、原油価格の一時40ドル台を回復するなどもあり、為替相場はUSDJPYが108直前でなんとか上げ止まり、JPYは含めクロスでの全面安でGBPJPYは前日比で1%超の上昇。強さが目立っていたEURUSDは1.1191~1.1262のレンジで、EURGBPは前日比-0.83%と下落、今日は利食いに押され強さは見られず。
GBPUSDは、英第1四半期GDPは-2.2%と速報値の-2.0%から赤字額が拡大したが、ハールデンBOEチーフエコノミストは「英経済がV字型回復を遂げつつある兆候がある」とポジティブ発言。ジョンソン英首相は経済立て直しで50億ポンド規模のインフラ投資計画を発表。これを受けたGBP買いは限定的だったが、フィキシングのGBP買い影響もありGBPショートの買い戻し、EURGBPやGBPJPYなどのクロスでもGBP買いが目立っており、欧州市場の安値1.2258をボトムに米国市場では1.2400直前まで上昇し上げ止まっているが、EUと英国の通商協議の不安材料は変わらないが、水準的には上値を狙いやすい位置にとどまっている。
EURUSDは、ECBの大規模な景気刺激策もあり、イタリア国債利回りは3月以来の低水準と改善。懸念の独憲法裁判所が下したECBのPSPPに独連銀が参加するための合法性は、ショルツ独財務相が必至にバックアップし解消にむけた動きが期待されている。アジア市場の1.1252をピークに、クロスを含めたロングの利食いが強く、デギンドスECB副総裁や独商工会議所のややネガティブ発言もあり、欧州市場では1.1200を割り込み一時1.1191まで下落し、ユーロ圏CPI前年比は0.3%と前回0.1%から加速もあり何とか反発。フィキシング直後には1.1262まで上昇し1.1230台で推移している。
USDCADは、1.3700をダブルとトップに売りへと変化し、1.3500ー50~1.3700のレンジ入りなのか?
USDJPYは、20日MAを上抜け5連騰。107.98を高値に108を試しきれず上げ止まっているが、日本の弱気見通し派が増加し、リスク懸念時にもJPY買いは見られず、上値トライは時間の問題に見えてならない。CHFJPY、GBPJPY、AUDJPYでの円売りが再燃し、JPYは一人負けの状態。強い流れが続く中では流れに逆らわず、売り転換するまでじっと待つことにしたい。
本日も米株は終盤にかけ上げ幅を拡大、ダウは+0.85%(+216.74)で終了。米10年債利回りは0.662%と小幅上昇、原油価格(WTI)は39.44ドルと一時40.08まで上昇するも伸びきれず。
中国全人代常務委は香港国家安全維持法案を可決、米国は香港の優遇措置の見直しを表明、米中間の対立懸念は変わらず。コロナウイルスでは主要国で封鎖措置の緩和を進める経済活動が加速し、景気回復への期待が高まる中で、米国を含め感染拡大の再燃が懸念材料。
ただし、米株高+米債利回りの若干の上昇、原油価格の一時40ドル台を回復するなどもあり、為替相場はUSDJPYが108直前でなんとか上げ止まり、JPYは含めクロスでの全面安でGBPJPYは前日比で1%超の上昇。強さが目立っていたEURUSDは1.1191~1.1262のレンジで、EURGBPは前日比-0.83%と下落、今日は利食いに押され強さは見られず。
GBPUSDは、英第1四半期GDPは-2.2%と速報値の-2.0%から赤字額が拡大したが、ハールデンBOEチーフエコノミストは「英経済がV字型回復を遂げつつある兆候がある」とポジティブ発言。ジョンソン英首相は経済立て直しで50億ポンド規模のインフラ投資計画を発表。これを受けたGBP買いは限定的だったが、フィキシングのGBP買い影響もありGBPショートの買い戻し、EURGBPやGBPJPYなどのクロスでもGBP買いが目立っており、欧州市場の安値1.2258をボトムに米国市場では1.2400直前まで上昇し上げ止まっているが、EUと英国の通商協議の不安材料は変わらないが、水準的には上値を狙いやすい位置にとどまっている。
EURUSDは、ECBの大規模な景気刺激策もあり、イタリア国債利回りは3月以来の低水準と改善。懸念の独憲法裁判所が下したECBのPSPPに独連銀が参加するための合法性は、ショルツ独財務相が必至にバックアップし解消にむけた動きが期待されている。アジア市場の1.1252をピークに、クロスを含めたロングの利食いが強く、デギンドスECB副総裁や独商工会議所のややネガティブ発言もあり、欧州市場では1.1200を割り込み一時1.1191まで下落し、ユーロ圏CPI前年比は0.3%と前回0.1%から加速もあり何とか反発。フィキシング直後には1.1262まで上昇し1.1230台で推移している。
USDCADは、1.3700をダブルとトップに売りへと変化し、1.3500ー50~1.3700のレンジ入りなのか?
USDJPYは、20日MAを上抜け5連騰。107.98を高値に108を試しきれず上げ止まっているが、日本の弱気見通し派が増加し、リスク懸念時にもJPY買いは見られず、上値トライは時間の問題に見えてならない。CHFJPY、GBPJPY、AUDJPYでの円売りが再燃し、JPYは一人負けの状態。強い流れが続く中では流れに逆らわず、売り転換するまでじっと待つことにしたい。