2016/07/08

2016年7月8日(金曜日)昨日7日 海外市場の動き

2016年7月8日(金曜日)昨日7日 海外市場の動き

終わってみれば、ポンド安+円高の流れは変わらず。今日は週末金曜日、今週最大のイベントの米雇用統計が控えている。

英国のEU離脱による不動産投資ファンドの解約は止まらず、コンスタンシオECB副総裁は、銀行セクターに公的支援の検討が必要と言い、フィッチ・レーティングスはEU加盟国のソブリン債格付けを引き下げる可能性を示唆。

米ADP雇用統計は強く+米新規失業保険申請件数は改善が進むも、EIA週間在庫に原油価格は急落、リスク回避の流れが再開。欧州株は上昇するも、米株は弱く、米金利は小幅上昇へ。

米国の対北朝鮮への制裁の反応は、「米制裁は宣戦布告で、最も強硬な報復手段講じる」と、なんらかの不安感は残る。

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USDCADは、カナダドルは経済指標で買われ、原油価格の大幅下落にカナダドル売りが加速。Ivey購買部協会指数が強く、1.2870台まで下落、逆に、原油在庫統計に原油価格が急落し1.3020台まで急伸。

USDJPYは、円売りから買いへと変化、米株も弱く円高を維持。欧州株高もあり円ロングの調整に101.20台まで一時上昇。強い米経済指標にGBPUSD+EURUSDの買いも弱まり、原油価格の急落に、クロスで円買いが加速し100.60近くまで一時下落。

GBPUSDは、1.3050で上値は重く、結局はポンド売りの流れを変えられず。英国・欧州株高の流れにポンドショートカバー続き、1.3050近くまで上昇。米経済指標が強く上げ止まり、原油価格の下落が加わると、リスク回避の流れに再び売りへと変化、一時1.2880近くまで下落。

AUDUSD+NZDUSD。AUDUSDは、政治的な混乱や、国内銀行の不良債権問題に、中国経済への不信感が強まり、資源価格の下落に0.75台を維持できず、一時0.7470台まで続落。NZDUSDは逆に、高値圏近くの0.7220台前後の水準推移、クロスではNZドル買いが強まる。

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コンスタンシオECB副総裁=英国のEU離脱選択後の株安で、銀行セクターを安定させるために公的支援の検討が必要。不良債権を適切水準に圧縮するには数年必用。

コンスタンシオECB副総裁=欧州銀行業界は今後、過剰能力により縮小する見通しで、秩序だった清算が解決策になる。ECBの金融政策による副作用を認識。

朝鮮中央通信=米制裁は宣戦布告で、最も強硬な報復手段講じる。

原油価格急落=米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫が-222.3万バレル(予想-225 前回-405.3万バレル)と、予想外に減少せず。

フィッチ・レーティングス=EU内で政治不安への対処が優先され財政健全化が後回しされる場合、EU加盟国のソブリン債格付けを引き下げる可能性がある。

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2016/07/07

2016年7月7日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年7月7日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

明日、週末で米雇用統計の発表が気になるのか、欧米株価の上昇にも、積極的なドル売り、円売りも見られず。

欧州・英国株は強く、NYダウは小幅上昇からスタート。原油価格(WTI)は48ドル台を維持。米10年債利回りは1.4%台へ上昇。

英鉱工業生産・製造業生産は、予想よりもマイナス幅が縮小し、ハリファックス住宅価格は、予想を上回り強い。

為替市場は、NZDUSDの上昇が続き、1.7230台へ上昇ご、上げ渋る。

注目のGBPUSDは、株式市場も強く買い戻しが強まる。しかし、米国市場に入り、S&Pが「英経済は調整の段階に入ったと判断」との報道のタイミングぐに売り圧力が強まっている。

USDJPYは、欧米株価は強く、100.80~101.20円のレンジで推移。

EURUSDは、1.1050~1.1100の狭いレンジで推移。

AUDUSDは、S&Pが豪州のソブリン格付け「AAA」の見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更。買い戻しも限定的で、0.7490~0.7540の狭いレンジで推移。

NZDUSDは、強さが目立し、0.7110台をボトムに0.7230台まで上昇し、高値圏で推移。

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ECB議事録=英国がEU離脱を選択すればユーロ圏に著しいマイナス影響がおよび、成長見通しを悪化させることを懸念。

ECB議事録=新興国などユーロ圏域外は弱含み、ユーロ圏内企業の継続的な負債圧縮が成長を阻害。リスクは依然下向き。

ECB議事録=必要なら行動する用意があるとの姿勢を重ねて強調。社債買い入れや新たな長期資金供給オペなど、今後実施される緩和措置の効果を見極めるには時間を要する。

中国外貨準備=6月間trす3.21兆ドルで、予想外に200億ドルと過去14か月で最大の増加へ→ 円高により円資産の評価額が上昇との見方もある。

ECB=ギリシャ中銀が緊急流動性支援(ELA)を通じて銀行に供給できる資金の上限を25億ユーロ削減、銀行セクターの流動性が改善したため、

中国銀行業務監督管理委員会(銀監会)=国内銀行の不良債権リスクが
短期的に引き続き高まるとの認識。

不動産ファンド=英国のEU離脱選択を受け、投資家が英不動産投資から手を引こうとし、解約請求が急増。180億ポンド(約2.4兆円)の英不動産ファンドが凍結

S&P=英経済は調整の段階に入ったと判断。

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21:15    USD 6月 ADP雇用統計=17.2万人(予想15.9万人 前回17.3→16.8万人)→ 前回が下方修正されるも、予想と前回を上回る

21:30    CAD 5月 住宅建許可=前月比-1.9%(予想2.0% 前回-0.3→0.1%)→ 前回が上方修正されるも、予想外のマイナスとなる

21:30    USD 新規失業保険申請件数=25.4万人(予想27万人 前回26.8→27.0万人)→ 予想より改善へ

23:00    CAD 6月 Ivey購買部協会指数=51.7(予想51.2 前回49.4)→ 予想を上回る

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2016年7月7日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年7月7日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

アジア市場、株安=円高、欧州市場序盤、株高=円安と流れは変化。英国のEU離脱選択の後遺症は癒えないが、明日、8日の米雇用統計を前にしたポジション調整も意識。

日経平均株価は-102.75(-0.67%)と下落するも、欧州株は強く大幅上昇で、原油価格(WTI)は47.80へ小幅上昇。

為替市場は、円高水準を維持するも、アジア市場では日本株安=円高傾向が続いていた。欧州市場にはいると、株高=円売りへと切り返し、クロスでも円を売る動きへと変化。

AUDUSDは、S&Pが豪ソブリン格付けの見通しを引き下げたことで、売りへと変化し、一時0.7460台まで急落。アジア・欧州市場の序盤では、0.7500を中心とした狭いレンジへ。

逆に、NZDUSDは、AUDNZDの売りの影響もあり、底堅く緩やかに上昇。大枠0.7050~0.7250のレンジに入りし、0.7250超えを達成できるか?

USDJPYは、株安=円高の動きにアジア市場では続落し、一時100.60台まで下落。欧州市場に入ると、株高=円売りへと変化し、下攻めもできずショートカバーに101円近くまで切り返す。引き続き101.50近辺がポイントに。

GBPUSDは、株高で推移し、英ハリファックス住宅価格、鉱工業生産、製造業生産と予想を上回ったこともあり、1.3000を超えることはできずにいるも、ポンド売りの流れは弱い。

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S&P=豪州のソブリン格付け「AAA」の見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更。総選挙の結果、財政状況の悪化の可能性を指摘。

黒田日銀総裁=景気は基調として緩やかな回復を続けており、先行きも緩やかに拡大していく。

日銀の地域経済報告(さくらレポート)=支店長会議で、全9地域のうち7地域が前回4月の景気判断を据え置き、中国と九州・沖縄の2地域が下方修正。

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15:00    GER 5月 鉱工業生産=前月比-1.3%(予想0.0% 前回0.8→0.5%)、前年比-0.4%(予想1.5% 前回1.2→0.8%)→ 前回が下方修正され、予想も下回る

16:15    CHF 6月 消費者物価指数=前月比0.1%(予想0.1% 前回0.1%)、前年比-0.4%(予想-0.5% 前回-0.4%)、HICP前月0.0%(予想0.0% 前回0.1%)、HICP前年比-0.6%(予想-0.5% 前回-0.5%)

16:30    GBP 6月 ハリファックス住宅価格=前月比1.3%(予想0.3% 前回0.6→0.9%)、前年比8.4%(予想7.8% 前回9.2%)

17:30    GBP 5月 鉱工業生産=前月比-0.5%(予想-0.9% 前回2.0%)、前年比1.4%(予想0.5% 前回1.6%)、製造業生産高=前月比-0.5%(予想-0.9% 前回2.3%)、前年比1.7%(予想0.8% 前回0.8%)→ 予想を上回る


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2016年7月7日(木曜)昨日6日 海外市場の動き

2016年7月7日(木曜)昨日6日 海外市場の動き


英国のEU離選択から続く世界的なリスク回避の流れは、一先ず米国市場で途切れるも、先行きの不透明性は変わらず。

FOMC議事録は、経済見通しと金利判断の進め方で意見が分かれ、英国民投票の影響を見極める動きへ。ただし、相場への影響は限定的で、米短期金利先物は、年内の利上げ確率は19%へと低水準が続く。

原油価格(WTI)は47ドル台へ上昇、欧州株は続落するも、米株は強くダウ平均は下落スタートから持ち直し+78.00(+0.44%)上昇へ。米10年債利回りは低下から前日と同水準まで上昇し、2年債利回りは上昇し、VIXは低下。

為替相場は、NZD+CAD+CAD+EURは上昇、JPYは上昇スタート地点に戻り+GBPは弱さが目立つ。アジア・欧州株の下落にも、米株が値を戻し資源価格も強く、リスク回避の流れも弱まり、ドル安+円安へと変化するも、ポンドだけは売りのプレッシャーは変わらず。


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USDJPYは、欧州市場序盤の100.20円をボトムに、米株の上昇と共に値を戻し、クロスでも円売りへと変化し、101.50円を超えられず、大きな壁に。日本株先物の上昇にどこまで値を戻すことができるのか? アジア市場は日本株次第ながら、101.50~60、102.20~30を超えられなければ、続落のリスクは残る。

EURUSDは、株価の下落にも1.1020台をボトムに1.100の大台を維持。強い米ISM非製造業景況指数総合にも1.1020をボトムに、米株が下落から上昇へと転じると買いへと変化し、1.1110台まで値を戻す。

GBPUSDは、ブレア元首相のイラン進行について記者会見が主役になっていたが、英国のEU離脱の選択による政治的・経済的悪影響がポンド相場に影を落とし続けていることに変わりない。1.30の一つの目標を達成後も、戻りは限定的で1.2790まで値を下げ、1.32台を超えるまでは売りの流れ変わらず。

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FOMC議事録(6月15日)=成長が加速したら利上げが適切。ほとんどすべてが5月の雇用統計で不透明性が増すと主張。一部は中国が金融安定のリスクと指摘。英国民投票の影響を見極めることが望ましい。

FOMC議事録(6月15日)=経済見通しと金利判断の進め方で意見が分かれる。労働市場の健全性、成長見通し、経済へのリスク、インフレの基調の加速の有無で議論。

米短期金利先物=FOMC議事録を受け、米国が年内に利上げする確率は19%と、年内の利上げ観測は弱い。

レンツィ・イタリア首相=銀行不良債権は一部欧州の銀行が抱えているデリバティブをめぐる問題と比べる少ない(ドイツ銀行と思われる)。→ イタリア政府は3位のモンテ・パスキを含む銀行の資本増強策について欧州当局と協議中。イタリアの銀行は総額3600億ユーロの不良債権を抱え銀行株は急落。

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 21:30     CAD 5月 国際商品貿易=-32.8億カナダドル(予想-26.8億カナダドル 前回-29.4→-33.2億カナダドル)→ 前回の赤字額は上方修正され、予想を上回る赤字額となった

21:30     USD 5月 貿易収支=-411.4億ドル(予想-400億ドル 前回-374→373.8億ドル)→ 赤字幅は予想を上回る

22:45     USD 6月 総合PMI・確報値=51.2(予想 前回51.2)、サービス業PMI・確報値=51.4(予想51.5 前回51.3)→ 前回と変わらず

23:00     USD 6月 ISM非製造業景況指数総合=56.5(予想53.4 前回52.9)→ 予想を上回る

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2016/07/06

2016年7月6日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年7月6日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

リスク回避の「株安=ドル買い+円買い」も、FOMC議事録を意識したのか、欧州市場から流れはやや変化。全体的に株価を除き、行き過ぎたリスク回避の流れの巻き戻しが見られた。

また、米貿易赤字は拡大し、米ISM非製造業景況指数は弱くドル買いの流れを削ぐ動きとなるも、大きな変化は見られず。

目立ったのは、AUDUSDの上昇。アジア市場の0.7410近辺をボトムに、欧米市場は0.7500を近くまで上昇し、前日終値水準を上回る。

英国・欧州株は軒並み下落、米株も下落からスタートするも、原油価格(WTI)は続落し46ドル割れから46ドル台半ばへと値を戻し、米10年債利回りは低下傾向が続き一時1.323%まで低下するも1.36%台へ値を戻す。

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USDJPYは、円高傾向は続くも、100.20円をボトムに101.20円近くへと約100ポイント近く値を戻し、買い戻しも弱まる。

EURUSDは、1.1040→1.1090近くへと上昇するも、1.1100を超えられず、再び1.1020台へ下落。


GBPUSDは、アジア市場の安値1.2790をボトムにし、一時1.30台まで値を戻すも、再び売りへと変化。

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英10年債利回りは過去最低を更新=6月23日1.373→0.731%へ大幅に低下。

シンクタンク=ギリシャは緊縮財政で、-1.0%の成長を予測。

リンデ・スペイン中銀総裁=英国のEU離脱の決定に、EUの将来について熟考する局面がくる。ユーロ圏の安定や景気回復への影響を判断するのは時期尚早。

リンデ・スペイン中銀総裁=高齢化や生産性の伸び悩み、高水準の公的・民間債務により、ユーロ圏の潜在成長力が抑制されており、ユーロ圏への失望感と信頼欠如につながっている。

タルーロFRB理事=インフレが上昇するまで辛抱することがより良い方法。

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21:30    CAD 5月 国際商品貿易=-32.8億カナダドル(予想-26.8億カナダドル 前回-29.4→-33.2億カナダドル)→ 前回の赤字額は上方修正され、予想を上回る赤字額となった

21:30    USD 5月 貿易収支=-411.4億ドル(予想-400億ドル 前回-374→373.8億ドル)→ 赤字幅は予想を上回る

22:45    USD 6月 総合PMI・確報値=51.2(予想 前回51.2)、サービス業PMI・確報値=51.4(予想51.5 前回51.3)→ 前回と変わらず

23:00    USD 6月 ISM非製造業景況指数総合=56.5(予想53.4 前回52.9)→ 予想を上回る

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