2016/02/13

2016年2月12日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年2月12日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

週末金曜日、欧米株は上昇、原油価格も上昇、米金利も上昇、為替市場はドル高の流れへ。

注目の欧米発の経済指標は強弱混在し斑模様の結果となり、動き難状況が続いている。

激しい株安+円高を食い止めるため、日本の通貨当局・為政者による新たな緩和策や、口先介入を望む期待感が広まっている。

中国は長い春節を終了に近づき、2月15日から上海市場など中国株式市場の動きがきになり、週越えのポジションは取りにくい状況となっている。

USDJPYは、黒田日銀総裁と安倍総理との会談報道に、株安+円高阻止を実施するとの思惑にドル円と株式市場は大きく変化するも、具体案はなく、共に弱い流れは変えられず。欧米市場では再び113円台を試す動きが続き、底堅さが感じられる。

EURUSDは、続落。欧州銀行の危機説が囁かれる中で欧州株価は上昇、EURUSDは1.1250を割り込み一時1.1220台まで続落。AUDUSD+NZDUSDも続落傾向は止まらず。USDCADは、原油価格の上昇にも弱いながらもカナダドル買いは続く。


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GER 1月 消費者物価指数・確報値=前月比-0.8%(予想-0.8%、前回-0.8%)、前年比0.5%(予想0.5% 前回0.5%)→ 予想・前回と変わらず

GER 1月 生産者物価指数=前月比-0.4%(予想 前回-0.8%)、前年比-1.0%(予想 前回-1.0%)→ 引き続きマイナスへ

GER 第4四半期GDP・速報値=前期比・季調後0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比・調整前2.1%(予想1.7% 前回1.8→1.7%)、前年比・労働日整済1.3%(予想1.4% 前回1.7%)

GBP 12月 建設支出=前月比1.5%(予想2.0% 前回-0.5→-1.1%)、前年比0.5%(予想0.8% 前回-1.1→-0.9%)→ 予想を下回る

EUR 12月 鉱工業生産=前月比-1.0%(予想0.3 前回-0.7→-0.5%)、前年比-1.3%(予想0.9% 前回1.1→1.4%)→ 予想を下回り予想外のマイナスへ

EUR 第4四半期GDP・速報値=前期比0.3%(予想0.3% 前回0.3%)、前年比予1.5%(想1.5% 前回1.6%)→ 予想と変わらず

USD 1月 輸入物価指数=前月比-1.1%(予想-1.2% 前回-1.2%)、前年比-6.2%(予想-6.8% 前回-8.2%)、輸出物価指数=前月比-0.8%(予想-0.6% 前回-1.1%)、前年比-5.7%(予想 前回-6.5%)→ 輸入物価指数は予想よりマイナス幅が縮小

USD 1月 小売売上高=前月比0.1%(予想0.1% 前回-0.1→0.2%)、除自動車前月比0.4%(予想0.3% 前回-0.1→0.1%)→ 前年比は予想を若干上回る

USD 2月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=90.7(予想93.0 前回92.0)→ 予想を下回る直後は弱いながらもドル売りとなる

USD 12月 企業在庫=0.1%(予想0.1% 前回-0.2%)

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スティーブンス豪中銀総裁議会証言(年に一度の会証言)=中国経済に対する懸念が強まっている。中国政策当局の意図と中国に必要な経済の転換を政策当局がうまく実行できるかという、不確実性が大きくなっている。

スティーブンス豪中銀総裁議(年に一度の会証言)=景気支援に寄与するなら、金融緩和する柔軟性がある。最近の国内雇用の力強さが維持できるか見極めようとしている。

スティーブンス豪中銀総裁議会証言(年に一度の会証言)=資源セクター以外の経済活動は穏やかに回復しており、近く利下げする可能性は低い。

菅官房長官=安倍晋三首相と黒田東彦日銀総裁が昼に会談したことについて、「内外の金融経済情勢について意見交換した。「政府・日銀が一体となって市場動向を緊張感持って注視し、デフレ脱却、経済再生に全力で取り組む。そういうことが話された」

ドイツ銀行=欧州銀行株が大幅下落する中で、30億ユーロと20億ドル相当の債券買い戻しを計画、財務状況の強さをアピールする狙いも。