2018/01/31

2018年1月31日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2018年1月31日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

注目の米一般教書演説はトランプ大統領の毒舌もなく世論調査では演説を評価する割合は高かったが、市場の反応は鈍く結果的にややドル売りに反応。次に日経平均株価が二日続けて大幅安で市場の関心は株価へと移が、欧州株は底堅く上昇、米株先物は上昇、現物株も上昇からスタート。

NZDUSDは早朝の0.7320台をボトムに、アジア、欧州、米国市場と続伸し一時0.7420まで100ポイン近く上昇。EURUSDもアジア市場の1.2400割れをボトムに、アジア、欧州、米国市場と続伸し1.2470まで上昇。USDCADもアジア市場の1.2340台と高値に続落、カナダGDPの改善に1.2250まで一時下落へ。

USDJPYは相変わらずレンジ内の動きで、108.60~109.10のレンジで推移。欧州市場の108.60をボトムに米国市場に入り109円台を超えられず。

注目の独小売売上高は予想外に弱く、仏CPIは強く、独雇用統計は改善し、ユーロ圏CPIは予想と変わらず、米ADP雇用統計は予想より強く、カナダGDPは若干強い数字となった。

米株先物は+0.82%と強く、欧州株は小幅高で、STOXXEUROPE600は0.17(+0.04%)上昇、英FTSE100 は小幅安で、独DAXは上昇へ。

米10年債利回りは小幅低下するも2.7%台を何とか維持、2年債は2.136%と小幅上昇。独10年債は0.667%(-0.015)と小幅低下、英10年債は1.466%(+0.002)と前日とほぼ同水準。原油価格(WTI)は64.33-0.28%低下。

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クーレECB専務理事=低インフレが長期間続くと想定するのは自然だが、将来の調整の可能性に安心しきっているとの懸念も出ている。ただ現在のユーロ圏にそのようなリスクはない

クーレECB専務理事=引き続き基調的インフレ圧力を積み上げるためには、依然として十分な程度の金融刺激策が必要で、ECBの主要政策金利は相当な期間、そして資産買い入れ後も現在の水準にとどまる

クーレECB専務理事=量的緩和策について、インフレ面で望ましい水準に至っておらず忍耐強く慎重になる必要があるとの点で理事会は合意している

クーレECB専務理事=ユーロ圏の景気拡大が堅調との点は認め、中期的にインフレは目標に戻るとのECBの楽観的見方につながっている