2017/01/25

2017年1月25日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年1月25日(水曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧米金利は上昇、欧州株と米株先物も上昇、原油価格(WTI)は低下。為替市場は円のみならず、EUR+GBP+NZD+CADも強く、AUDも安値から値を戻し、一時ドル売りの流れが続くが、米国市場に入りドルの買い戻しも見られる。

USDJPYはトランプ政権の為替政策に敏感で、株高にもかかわら円買い圧力が続いている。フォードCEOは不正なドル高が貿易障壁の根源だと、問題の据替とも思われるような発言をし、政策担当者からはドル高を問題視する発言も影響している。

アジア市場の高値114.00近辺から株高にもかかわらず、日本国債利回りの上昇もあり円高傾向が続き、113.40~50を割り込むとストップの売りに一時113.00台まで続落。米国市場に入ると、上昇が続く米金利や米株にようやくドルの買い戻しが強まり113.50台まで値を戻している。

GBPUSDは、メイ英首相はリスボン条約第50条関連法案を26日に公表、議会承認を求める方針へ。ハードブレグジットの最悪の事態が回避されたこともあり、ポンドへの安心感がやや感じられる。欧州市場の安値1.2490台から一時1.2600台まで急伸し、底値を切り上げる動きとなっている。

AUDUSDは、早朝の予想を下回るCPIにアジア・欧州市場序盤まで続落傾向が続いたが、ドル全面高の中で、急速に買い戻しが強まり一時前日終値に並ぶ0.7570台まで値を戻すも、キャップされ上げ止まり売りへと変化。




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ドイツ産業連盟(BDI)=トランプ米大統領が計画している法人税と所得税減税が実施されると世界経済の成長を押し上げるが、保護主義は危険をはらんでいる。

ドイツ産業連盟(BDI)=米国での防衛予算増額などの政策で、ドルは対主要通貨で5~10%上昇すると予想。ユーロ圏や日本で輸出や投資を緩やかに押し上げる。今年の独経済成長率を1.5%、世界の成長率を3.5%と予想。

ドンブレット独連銀理事=現在のインフレに関する統計を考慮すれば、われわれはおそらく、当面は低金利と共存せざるを得ないだろう。インフレ率が継続的に2%を下回るという目標に達したら、すぐに金融政策を正常化させるべきだということに疑いの余地はない。

日銀オペ=中期ゾーンの国債買い入れオペの回数が減らされるとの見方や、超長期国債利回りを抑制する措置が講じられていないことを嫌気した売りが相場の下げを急拡大させたためだ。一部の市場関係者からは、テーパリングの可能性が高まったとの声が出ている。

日銀オペ=1年超5年以下が通知されなかったことに加えて、10年超の金額が前回と据え置きとなったことが分かると、債券市場では直後から売り圧力が一気に強まり、利回りが上昇した。

NYタイムズ=トランプ大統領は米国の南部国境に壁を建設するため、連邦資金を充てる大統領令に25日に署名する考え。シリア難民の入国を阻止することやテロ傾向の国家からの難民の入国を削減する計画も検討。

メイ首相の報道官=英国政府は、EU離脱手続き開始に向け、リスボン条約第50条関連法案を26日に公表、議会承認を求める方針。

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