2019/02/27

2019年2月27日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年2月27日(水)アジア・欧州市場序盤の動き

米中通商協議は3月1日の追加関税の対中期限を延期し、たぶん、3月のいずれの日にトランプ大統領の別荘で米中首脳会談が行われることになり、合意内容が発表されることになりそう(期待を大幅に含む)。一方、英国は直近の発言から不透明性は否定できないが、どうも合意なきEU離脱は回避されそうなムード満点。期待したパウエルFRB議長の議会証言も相場を動かすには至らず。

ただし、直近ではそれらをすでに織り込みながら為替相場は展開中で、「2016年の米大統領選に対するロシア介入疑惑を捜査しているモラー特別検察官は近く、バー米司法長官に捜査報告書を提出する」との報道にも反応せず。

日本株は上昇傾向を維持、中国株も現時点で何とか上昇傾向を維持。米債利回りも下げ幅を縮小。為替相場の変動は鈍く特にいうことはなく、欧米市場の変動に期待せざるを得ない。USJPYは110.51~63の極めて狭いレンジで、しばらくは110.20~111.20のレンジを抜け出すまで手が出ず。

EURUSDもEURGBPの影響を受けながらも、GBPUSDの上昇の影響なのか? 1.1300台を維持してはいるが、緩やかな上昇を意識しながら押し目の圧力が感じられる。

AUDUSDは米中首脳会談でプラスαの好材料が出ることも期待できるが、結局は200日MA0.7260を超えるまではクリアな上昇とは言えず。ただし、これをトライする期待感だけは捨てずにいたい。

GBPUSDは2月19日の200日MAを上回ってからは、英国の合意なきEU離脱のリスク低下を意識したGBP買いが優勢。1.2990を割り込むまで、3月12日までに修正離脱案を議会が承認しなかった場合、合意なく離脱するかどうか採決させる。否決した場合は、3月14日に離脱交渉期間の「短期の限定的な延期」を要請するかどうかの採決を行う。このスケジュールを気にしながら買い先行のパターは変わらず。