2018年4月2日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き
3連休明けの米国市場は緩やかな変動からスタートするも、株安に為替相場はリスク回避の流れへ。
米株は、Nasdaqの下げ幅は目立つもダウは小幅安で推移。米10年債利回りは2.768%と小幅高で推移。為替相場は、緩やかなドル高傾向からスタートし、円は他通で株安の影響もあるのかUSDJPYの下げは限定的ながら、アジア・欧州市場の上昇は円売りからスタート、目立ったのは、AUDUSDとNZDUSDの下げで動きが鈍い中で0.2~0.25%の下げとなっている。
USDJPYは、アジア市場の安値106.19から、米国市場の序盤につけた106.45を高値に相変わらず小幅なレンジに収まり、他通貨での円買いもあり上値も限定的。
EURUSDは、アジア市場の安値1.2310をボトムに1.2345まで上昇するも続かず。米国市場に入ると逆に売りが強まり再び元の1.2310台の水準へと逆戻り。結局は1.2310~45のレンジへ。
AUDUSDは、アジア市場の0.7695を高値に米国市場に入ると、アジア・欧州市場の安値と先週金曜日の安値0.7672を割り込み0.7660台へと下落中。
2018/04/02
2018年4月2日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き
2018年4月2日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き
東京市場では予想通り、先週から予想外の発言や突発的な出来事もなく変化は乏しい。
アジア市場は米国市場待ちで積極的な動きもなく。欧州市場の多くはグッド・フライデーで休場となる国が多いが、米国市場は連休明けとなり活発な取引を期待したい。
日経平均株価は終盤にかけて下落し、低水準の取引の中で前日比-65.72(-0.31%)で終了、アジア諸国や中国株は強弱混在で小幅な変化にとどまっている。
数少ない材料の中で国内発の材料として注目された日銀短観で、業況判断指数(DI)で大企業製造業は8四半期ぶりに悪化。そろそろ息切れ感が強まるとのコメントも目に付く。
為替市場は、前日終値比ではUSDJPY+0.06%、EURUSD+0.0%、AUDUSD+0.0%、GBPUSD+0.15%と動けず。
USDJPYは、106.20~40で変化は見られない。105.30から107.00まで急伸後はイースター休暇を控えた動きに再び円高へと動きも106円を割り込めず。テクニカルではやや円安に分があるも、決め打ちは控え気味。
EURUSDは、1.2290~1.2330の狭いレンジを抜け出せず。イースター休暇によるところも大きいものの、取り巻く環境からは上昇を期待したいが、テクニカルや実際の値動きは上昇を伴わず。1.2350~60を超えてくれば1.2300割れがボトムと考えやすくなる。
東京市場では予想通り、先週から予想外の発言や突発的な出来事もなく変化は乏しい。
アジア市場は米国市場待ちで積極的な動きもなく。欧州市場の多くはグッド・フライデーで休場となる国が多いが、米国市場は連休明けとなり活発な取引を期待したい。
日経平均株価は終盤にかけて下落し、低水準の取引の中で前日比-65.72(-0.31%)で終了、アジア諸国や中国株は強弱混在で小幅な変化にとどまっている。
数少ない材料の中で国内発の材料として注目された日銀短観で、業況判断指数(DI)で大企業製造業は8四半期ぶりに悪化。そろそろ息切れ感が強まるとのコメントも目に付く。
為替市場は、前日終値比ではUSDJPY+0.06%、EURUSD+0.0%、AUDUSD+0.0%、GBPUSD+0.15%と動けず。
USDJPYは、106.20~40で変化は見られない。105.30から107.00まで急伸後はイースター休暇を控えた動きに再び円高へと動きも106円を割り込めず。テクニカルではやや円安に分があるも、決め打ちは控え気味。
EURUSDは、1.2290~1.2330の狭いレンジを抜け出せず。イースター休暇によるところも大きいものの、取り巻く環境からは上昇を期待したいが、テクニカルや実際の値動きは上昇を伴わず。1.2350~60を超えてくれば1.2300割れがボトムと考えやすくなる。
2018/04/01
週明け月曜はイースターマンデーで欧州市場の多くは引き続き休場となりますが、米国市場はイースター休暇も明け先週末のソフト変動から、ハードな動きが期待できる反面、リスクを考えれば不透明感は脱しきれず。スタート・ダッシュとなるも方向性に自信が持てない状態のため、6日の米雇用統計とパウエルFRB議長発言までは、確信的な情報をもっている人以外はポジションを一方向に傾けにくい状況にあります。
【リスク】、米国の通商政策に揺れた動きも緩急使い分けるトランプ節に今一歩先が読めず、北朝鮮リスクも中朝トップ会談でリスク選好へと変化が生じたことは理解できるも、今後の米韓朝のトップ会談を待たなければ先が読めず、森友文書の改ざん問題も収束したのか確信が持てず。
【日米金利差縮小がどこまで続くのか】、10年債利回りは2月の2.95%を今回のステージで最高値にし、3月は2.84%を高値に2.73%台まで下落、2年債利回りは2.25%をボトムにFOMCの利上げや年内さらに2回程度の利上げ期待にもかかわらず停滞気味で、日米金利差は縮小へ。
【過去3か月の動き】を見ると、EURUSDは1月つけた1.2550台を高値にECBのユーロ高警戒感=ユーロ高阻止の動きもあり1.2150台まで下落から、9月の資産買い入れの停止と来年早々の利上げ期待もあり下げ止まり、大枠で1.22~1.25のレンジを脱しきれず中間地点の1.23台で推移。
GBPUSDも1月につけた高値1.4344からブレグジット交渉への不透明感に安値1.3458まで下落後、インフレ進行を危惧するBOEの自国通貨高を支持する動きや、5月の利上げ期待の高まりに底堅く大枠1.37~1.42台のレンジを継続。
一方、USDJPYは1月の113円台を高値にから、日米通商問題と安倍政権の支持率低下もあり、リスク回避の円買いで、米株は下落、米金利も低下、一時104.50台まで下落し105円割れをボトムにひとまず円買いも収束するも、3か月連続の陽線引けで円高傾向を維持。
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USDJPYの予想レンジ【105.80~107.00】
リスクの動きと日米株価に連動した動きを予想しながらも、今後のトランプ発言を気にした動きになることは間違いなく、6日の米雇用統計(+パウエルFRB議長講演)が目先の相場を占い重要なイベントで、3月30日の公表仲値となる106.24円は今後の節目となる可能性も意識。
突然の中朝首脳会談の実施と韓朝、米朝首脳会談へと発展する流れに、北朝鮮リスクは軽減され、日本株は週末ギリギリで大幅に回復し、ダウも23,500ドルで下げ止まり、米金利は低下傾向からようやく下げ止まり感も見られる。
懸念材料となっている米国の輸入規制の動き、特に中国に対しての強硬姿勢から裏交渉の動きも見られ安心はできないものの一時のリスク回避の動きもやや弱まっている。一方、日本に対してはFTA交渉との駆け引きで対日圧力が強弱する可能性は残り、円高へのリスク払拭できず。
ボリンジャーバンドは、1か月Upper=107.14、Basis=106.09、Lower=105.04に位置し、Basis~Upperのレンジで推移し、106~107.14のレンジで収まるか?
Stoch RSIは、1か月でK=79.07、D=53.06と買に変化し急速に上昇中。
移動平均線(MA)は、36日=106.52、200日=110.78に位置し引き続き下降中で、先週は一時36日MAを上抜けするも終盤にかけてこの水準を割り込み終了。
IMM通貨先物のポジション:【円】前週-21,999→-3,668(18,331)
歴史的変化の兆しなのか? それともリバウンドするのか? 2016年11月29日から70週間続いている円の売りポジションは、今回で売りNO.1の看板を下ろし3,668コントラクトまで減少。今年の1月19日の-125,536から減少傾向が続き、直近では前週の大幅減少を含め6週連続で減少しています。為替市場の集計日の終値を見ると106.528→105.328と円高へ。
『外貨ネクストネオ』で公表しているポジション動向は、3月22~23日のネット買い64%台からは低下しているが、3月29日にはUSDJPYは売り28.0%、買い72.0%、ネット買い44.1%と買いを回復中。『クリック365の公表ータから』3月20日時点で新鮮味は欠けるものの、USDJPYの買いポジションは94,492枚で過去5日間も8万台を維持。個人投資家の円先安観が強いことがうかがえる。
USDJPYオプション 25delta Risk Reversal 21:30時
1週間は前週の-1.35→-0.70%とドルプット・円コールが低下、1か月も-1.40→0.95% 3か月超も低下傾向にあり、円先高感が弱まる動きへ。
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EURUSDの予想レンジ【1.2150←1.2250~1.2350→1.2450】
欧州市場はイースターホリデーの4連休明け相場が再開すると、先週の1.2300を中心とした小動き相場が続くとは考えにくい。欧州とロシアとの外交官追放と報復の動きは気になるも、9月の資産買い入れ終了と来年早々の利上げ期待は強く、一時活発化したEUR高を懸念する当局者の発言も現在の水準では考えにい。テクニカルベースではレンジか下値売りのリスクがやや強いのが気になるも、政策的には緩やかな上昇は容認できると思われる。
ボリンジャーバンドは、1か月Upper=1.2347、Basis=1.2339、Lower=1.2242に位置し、Lower~Basisのレンジで推移し、1.2240~1.2340のレンジを抜け出すことができるか?
Stoch RSIは、1か月でK=42.86、D=60.14と買に高値から売り変化し下降中。
移動平均線(MA)は、36日=1.2334、200日=1.1921 位置し引き続き上昇中、3月に入ってからは36日MAを中心とした上下を継続中で変化は見られず。ただし、もみ合い終了後に続くことの多い急変の期待は徐々に強まっている。
IMM通貨先物のポジション:【ユーロ】前週132,739→141,064(8,325)
相変わらず人気は強くロングNO.1の座を維持。2017年5月9日から47週続いているユーロの買いポジションは、節目の15万コントラクトを何故か一度も達成できず、13~14万台を維持しながら安定した動きを続けている。為替市場では集計日の終値を見ると1.2241→1.2402とユーロ高傾向へ。
『外貨ネクストネオ』で公表しているポジション動向は、直近でもEURUSDの買い売り72.8%、買い27.25=ネット売り45.65と売り方向で変わらず。『クリック365の公表ータから』3月20日時点で新鮮味は欠けるものの、EURUSDのポジションは-52,447枚の売りで直近はやや減少気味。
EURUSDオプション 25delta Risk Reversal 21:30時
1週間は前週の0.00→-0.10%と3週間ぶりEURコールからプットへと変化するも、1か月超では変わらずから逆にEURコールが拡大し、ロングウィークエンドの下落リスクをヘッジしながらも、中長期的なEUR高を期待する動きは変わらず。
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今週の主な材料(4月2日~4月6日)
今週の主な材料(4月2日~4月6日)
4月が始まり、2日(月)はイースターマンデーで欧州市場の多くは休場となりますが、米国は3連休明けとなりフルで取引が再開され、米国の通商政策を巡る動きや経済指標の結果で、短期投機筋の動きが活発になることが予想されます。
今週のメインイベントはなんといっても4/6(金)の米雇用統計で、米貿易赤字とパウエルFRB議長の講演もきになります。前回の米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想外に増加しながら、逆に平均時給は予想外に弱くドル売りへと変化した通り、今回も雇用よりインフレ動向を強く意識した流れに注意が必要です。
トランプ大統領の貿易赤字の削減を求める強硬発言を考えれば、4/5(木)の米貿易収支の赤字額が拡大している国にたいして何を「ツイート」しだすかわからないリスクも気になります。また、パウエル議長の講演のテーマは「Economic Outlook」で、景気見通し内容次第では相場が動く可能性もあります。
金融政策ではが唯一の発表となる、豪中銀金融政策が4/3(火)にあり、政策金利1.5%の据え置きが予想されていますが、22日の豪雇用統計で失業率は上昇し雇用者数は予想に届かず、前回分が下方修正され豪ドル売りの一要因となったこともあり、声明の内容が気になります。
日本発では、4/2(月)の日銀短観は、景気を判断することのできる数少ない数字で全体的に前回12月より強い予想数字となっていますが、主要輸出企業の想定為替レートが最近の円高傾向を受けてどこまで円高に修正されているのか気になります。ちなみに12月時点では2017「年度」は自動車110.20、電気109.99。
【主な予定】
4/2(月)日銀短観、中国財新製造業PMI、米製造業PMI、米ISM製造業景況指数、米建設支出
4/3(火)豪中銀金融政策発表、独小売売上高、ユーロ圏製造業PMI、英製造業PMI
4/4(水)中国財新総合PMI、米ADP全国雇用者数、米総合・サービス業PMI、米ISM非製造業景況指数、米製造業受注指数、米耐久財受注
4/5(木)豪貿易収支、ユーロ圏総合・サービス業PMI、ユーロ圏小売売上高、米貿易収支、米規失業保険申請件数
4/6 (金) 米雇用統計、カナダ雇用統計、パウエルFRB議長講演
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4月が始まり、2日(月)はイースターマンデーで欧州市場の多くは休場となりますが、米国は3連休明けとなりフルで取引が再開され、米国の通商政策を巡る動きや経済指標の結果で、短期投機筋の動きが活発になることが予想されます。
今週のメインイベントはなんといっても4/6(金)の米雇用統計で、米貿易赤字とパウエルFRB議長の講演もきになります。前回の米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想外に増加しながら、逆に平均時給は予想外に弱くドル売りへと変化した通り、今回も雇用よりインフレ動向を強く意識した流れに注意が必要です。
トランプ大統領の貿易赤字の削減を求める強硬発言を考えれば、4/5(木)の米貿易収支の赤字額が拡大している国にたいして何を「ツイート」しだすかわからないリスクも気になります。また、パウエル議長の講演のテーマは「Economic Outlook」で、景気見通し内容次第では相場が動く可能性もあります。
金融政策ではが唯一の発表となる、豪中銀金融政策が4/3(火)にあり、政策金利1.5%の据え置きが予想されていますが、22日の豪雇用統計で失業率は上昇し雇用者数は予想に届かず、前回分が下方修正され豪ドル売りの一要因となったこともあり、声明の内容が気になります。
日本発では、4/2(月)の日銀短観は、景気を判断することのできる数少ない数字で全体的に前回12月より強い予想数字となっていますが、主要輸出企業の想定為替レートが最近の円高傾向を受けてどこまで円高に修正されているのか気になります。ちなみに12月時点では2017「年度」は自動車110.20、電気109.99。
【主な予定】
4/2(月)日銀短観、中国財新製造業PMI、米製造業PMI、米ISM製造業景況指数、米建設支出
4/3(火)豪中銀金融政策発表、独小売売上高、ユーロ圏製造業PMI、英製造業PMI
4/4(水)中国財新総合PMI、米ADP全国雇用者数、米総合・サービス業PMI、米ISM非製造業景況指数、米製造業受注指数、米耐久財受注
4/5(木)豪貿易収支、ユーロ圏総合・サービス業PMI、ユーロ圏小売売上高、米貿易収支、米規失業保険申請件数
4/6 (金) 米雇用統計、カナダ雇用統計、パウエルFRB議長講演
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最新のIMMポジションから、2018年4月1日(日)
最新のIMMポジションから、2018年4月1日(日)
集計日が3月27日(火)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)、7通貨のネットポジションは、前週の+188,412→+161,390(-27,022)コントラクトと、3月20日のデータで前週比+104,291と歴史的に増加した反動もあり、通貨の買いが減少しています。
特に目立った変化は、カナダドル、円、ポンド。カナダドルは前週比で記録的な51,610コントラクト減少し売りへと変化、円とポンドは逆にロングが大幅拡大し、円は歴史的なショートから脱する変化の兆しへ、ポンドもロングが拡大と、共に今後の動向に注意が必要です。
ちなみに、外貨ネクストネオで公表しているポジション動向では、ドル円の割合(買い・売りの%の差)3月22日の買い64.3%から、3月28日の買い38.3%まで低下しており、円安センチメントが大きく変化しています。
【円】前週-21,999→-3,668(18,331)
歴史的変化の兆しなのか? それともリバウンドするのか? 2016年11月29日から70週間続いている円の売りポジションは、今回で売りNO.1の看板を下ろし3,668コントラクトまで減少。今年の1月19日の-125,536から減少傾向が続き、直近では前週の大幅減少を含め6週連続で減少しています。為替市場の集計日の終値を見ると106.528→105.328と円高へ。
【ユーロ】前週132,739→141,064(8,325)
相変わらず人気は強くロングNO.1の座を維持。2017年5月9日から47週続いているユーロの買いポジションは、(何故か?)節目の15万コントラクトを一度も達成できないものの、13~14万台を維持しながら安定した動きを続けています。為替市場では集計日の終値を見ると1.2241→1.2402とユーロ高傾向へ。
【ポンド】前週23,807→34,176(10,369)
2017年11月28日から18週連続でポンドの買いポジションを維持し、直近3週間は増加傾向にあり、前週のネットポジションは過去18週の中では最大となっています。ネットポジションの数字は2014年7月15日の+38,770コントラクト以来で、ポンド高センチメントが強いことがうかがえます。為替市場では集計日を見ると終値は1.3997→1.4157とポンド高傾向へ。
【カナダドル】前週24,560→-27,050(-51,610)
ショートNO.1に変化。2017年7月18日から36週続いたカナダドルのロングもついに終焉。前週比で-51,610コントラクトは私がデータを取り始めた2009年から最大の変化となりましたが、為替市場の集計日を見ると終値は1.3070→1.2884と逆にカナダドル高へ。
【豪ドル】前週17,925→8,074(-9,851)
1月9日から9週間続いた豪ドルのロングポジションは、3月13日の週に一度終了しましたが3月20日の週で復活。今回のデータでは買いが減少と週ごとに変化しながらも、何とかネットでロングを維持していますがネットポジションからニュートラルな状態が続いています。為替市場の集計日を見ると終値は0.7683→0.7677とほぼ同水準で推移
別表もご覧ください。
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集計日が3月27日(火)の主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)、7通貨のネットポジションは、前週の+188,412→+161,390(-27,022)コントラクトと、3月20日のデータで前週比+104,291と歴史的に増加した反動もあり、通貨の買いが減少しています。
特に目立った変化は、カナダドル、円、ポンド。カナダドルは前週比で記録的な51,610コントラクト減少し売りへと変化、円とポンドは逆にロングが大幅拡大し、円は歴史的なショートから脱する変化の兆しへ、ポンドもロングが拡大と、共に今後の動向に注意が必要です。
ちなみに、外貨ネクストネオで公表しているポジション動向では、ドル円の割合(買い・売りの%の差)3月22日の買い64.3%から、3月28日の買い38.3%まで低下しており、円安センチメントが大きく変化しています。
【円】前週-21,999→-3,668(18,331)
歴史的変化の兆しなのか? それともリバウンドするのか? 2016年11月29日から70週間続いている円の売りポジションは、今回で売りNO.1の看板を下ろし3,668コントラクトまで減少。今年の1月19日の-125,536から減少傾向が続き、直近では前週の大幅減少を含め6週連続で減少しています。為替市場の集計日の終値を見ると106.528→105.328と円高へ。
【ユーロ】前週132,739→141,064(8,325)
相変わらず人気は強くロングNO.1の座を維持。2017年5月9日から47週続いているユーロの買いポジションは、(何故か?)節目の15万コントラクトを一度も達成できないものの、13~14万台を維持しながら安定した動きを続けています。為替市場では集計日の終値を見ると1.2241→1.2402とユーロ高傾向へ。
【ポンド】前週23,807→34,176(10,369)
2017年11月28日から18週連続でポンドの買いポジションを維持し、直近3週間は増加傾向にあり、前週のネットポジションは過去18週の中では最大となっています。ネットポジションの数字は2014年7月15日の+38,770コントラクト以来で、ポンド高センチメントが強いことがうかがえます。為替市場では集計日を見ると終値は1.3997→1.4157とポンド高傾向へ。
【カナダドル】前週24,560→-27,050(-51,610)
ショートNO.1に変化。2017年7月18日から36週続いたカナダドルのロングもついに終焉。前週比で-51,610コントラクトは私がデータを取り始めた2009年から最大の変化となりましたが、為替市場の集計日を見ると終値は1.3070→1.2884と逆にカナダドル高へ。
【豪ドル】前週17,925→8,074(-9,851)
1月9日から9週間続いた豪ドルのロングポジションは、3月13日の週に一度終了しましたが3月20日の週で復活。今回のデータでは買いが減少と週ごとに変化しながらも、何とかネットでロングを維持していますがネットポジションからニュートラルな状態が続いています。為替市場の集計日を見ると終値は0.7683→0.7677とほぼ同水準で推移
別表もご覧ください。
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