2017/05/05

2017年5月5日(金)欧州・米国市場序盤の動き

2017年6月6日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

独10年債利回りは前日0.287→0.262%へ低下、米株は-34.70(-0.16%)と小幅下落からスタート。

USDJPYは、周知のとおり日本株安+英総選挙+コミー前FBI長官の証言+中東の地政学的リスクに売りが強く前日比で-0.95%下落。110.20、109.80、109.50と各ポイントを割り込み売りが止まらず、円クロスでも、GBPJPY-0.9%と筆頭に円買いが強く、USDJPYは一時109.29まで下落してやや反発へ。

何処まで円買いが続くのか? 米金利や株価の影響を受けると思われるも、主要因はテクニカルポイントを割り込み、投機筋の円売りが加速し円ショートの巻き戻しがその流れを増幅。ただし、この水準から売れるかは疑問。

NZUSDは、強さが復活し前日比+0.7%上昇。早朝のコモディティー価格の上昇もあり、主要国で金利の高さを注目しているのか、米金利の低下に金利差拡大=NZドル買いへ。

AUDUSDは、弱い経常収支にAUDUSDは下落、豪中銀の声明で予想外にハト派の発言に逆に上昇へ。米金利差拡大もあり0.7450台→0.7518

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ロウ豪中銀総裁声明=先進国の多くでは、不確実性は依然として残るも、成長トレンドが見込まれる。鉄鉱石と石炭の価格はここ数カ月の間で落し、以前の上昇の一部を解消している。

ロウ豪中銀総裁声明=コアインフレ率は低いままで、他の主要経済諸国ではもはや追加的な金融緩和は期待できず。インフレは、景気が高まるにつれて徐々に上昇すると予想

トムソン・ロイター財団(ビジネス・持続可能開発委員会の報告書)=界の財界首脳らは、アジア企業が国連の「持続可能な開発目標(SDG)」を主要分野で達成することで、2030年までに少なくとも5兆ドルの事業機会と2.3億人の雇用が創出される可能性がある。うち、2.3兆ドルが中国で、1.1兆ドルがインドで、1.1兆ドルが途上国・新興国で、残りはオーストラリア、ニュージーランド、日本、韓国などの先進国。

ユーガブ英選挙の世論調査(6日)=保守党は304議席で、定員650の過半数には22議席足りない見通し。

2017年5月5日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年5月5日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

東京市場はこどもの日で休場。前日のUSDJPY113円台までの上昇は一体何だったのであろうか? ロス米商務長官の鶴の一言! 円相場はこの手の発言に弱いが、米雇用統計を今夜に控えどもまで円高が進むのか疑問。

USDJPYは、アジア市場で一時112.65まで値を戻すも、ロス米商務長官が対日貿易赤字を憂慮する発言をし、さらに、商品価格は続落、原油価格は後に値を戻すも一時43ドル台まで下落。結果として、クロスを含め円の全面高となり、USDJPYは前日の安値112.30台を割り込み円の買い戻しが加速。一時112.09まで値を下げやや反発。

EURUSDは、昨日の高値1.0987を超えて一時1.0990まで上昇するも、7日の仏大統領選、決選投票のリスクと、米雇用統計のリスクが気になり、1.100の大台は達成できず、1.0950台まで下落。

GBPUSDは、逆に、週末の仏大統領選のリスクヘッジなのか、EURGBPの売りが強い。アジア市場では一時1.2900まで下落するも、何とか1.2900の大台を維持し、欧米市場では、ファンド筋からGBPの買い戻しが強く、1.2940台まで上昇、買いの流れが続いている。

AUDUSDは、豪中銀四半期金融政策報告を受け(強弱が混在するも、インフレと成長の加速を予測、強いAUD売りになったのがよく理解できず)、昨日の安値0.7380台を割り込み一時0.7360台まで続落。中国株は弱く、豪州株は(豪S&P/ASX200)は商品価格と原油価格の下落に、4日間続落。週間ベースでは2月上旬来の大幅下落へし、AUD売りの要因となる。欧州市場に入ると買い戻しが強まり、0.7400近辺で推移している。

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原油価格(WTI)はアジア市場で一時43.77ドルまで急落、のちに45.80台まで値を戻す。

上海総合指数は下落=前日比-24.33(-0.78%)下落、一時3,100の大台を割り込む。

豪州株は(豪S&P/ASX200)は商品価格と原油価格の下落に、4日間続落。週間ベースでは2月上旬来の大幅下落へ→ AUD売りの要因となる。

ロス米商務長官(4日)=メキシコと日本を名指しし、貿易赤字が憂慮すべきスピードで増加。→ 麻生財務相は1日にロス米商務長官と会談したが、そんな話はなかったと発言。

黒田日銀総裁=物価を大幅に上昇させることが段階的に可能であることを強く確信。日本経済は過去2四半期で強い回復基調を示し、GDPと潜在産出量の差を示す「産出量ギャップ」は縮小、労働市場は引き締まり、インフレ率は徐々に2%まで上昇するだろう。

豪中銀四半期金融政策報告=今後2年間の経済成長を楽観視し、追加利下げを考慮せず。2018年半ばのGDP見通しは2.5~3.5%→2.75~3.75%へ上方修正。理由は、世界の成長見通し、コモディティー価格の上昇。2016年第3四半期のマイナス成長は一時的。

豪中銀四半期金融政策報告=2017年6月まで1.5~2.5%、2018年半ば2.75~3.75%、2019年6月までの成長は2.75~3.75%へ加速。インフレ率は2017年半ば1.75%と穏やかに上昇、2019年半ばには2~3%に達する。失業率は、2017年半ば5.75%、2019年半ば5~6%を予想。

ロウ豪中銀総裁=現在家計債務が高水準となっている」ことを踏まえると、将来的な消費の伸びを予想することは難しい。住宅価格に大幅な調整が入った場合、家計の支出が将来的に大幅減少するリスクがある。

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2017年5月5日(金曜) 昨日4日、海外市場の動き

2017年5月5日(金曜) 昨日4日、海外市場の動き

東京市場がみどりの日で休場。米単位労働コストが予想外に増加し米6月利上げ期待度が上昇、米下院はオバマケア改廃法案を可決し上院へ。米金利が上昇する中で、原油価格は急落。

為替市場は、欧州市場と米国市場の流れは変化し、通貨間で動きは異なる。EURUSD+GBPUSDは上昇、AUD+NZD+CADは弱く、JPYは売りから買いへと変化。

独DAXは+0.96%と大幅上昇、英FTは一時マイナスとなり+0.19%と小幅高で終了。米ダウは、S&P500は一時マイナスから+0.06%と小幅高で終了。

米10年債利回りは前日2.318→2.3541%へ、2年債も1.2939→1.359%へ上昇。独10年債利回りは0.326→0.394%へ、英10年債も1.073→1.116%へ上昇。

原油価格は45.49%(-2.33 -4.87%)と急落、CRBは-1.88%と大幅低下。

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EURUSDは、欧州市場序盤の1.0870台を安値に、8日間続いた1.0850~1.0950のレンジの上限を上抜け1.0980台へ続伸、高値圏を維持し1.100の大台を試す動きへ。仏大統領選でマクロン氏の勝利が強まり政治的なリスクの解消や、6月のECB理事会で利上げ期待度が高まり、ユーロ買いが強い。

USDJPYは、欧米市場で113円台を達成後に、112.30台まで下落し6日ぶりに陰線引けへ。

GBPUSDは、欧州市場序盤の1.2830台を安値に、1.2920台まで上昇、1.29台を維持しながら米国市場の終盤にかけては1.2930台を一時達成。上昇力を維持。英国のEU離脱で売り込まれたポンドも長期的なショートの巻き戻しが続き、ともに強さが目立つ。

AUDUSDは、(NZDUSDも)ボトムから値を戻すも、中国の弱い経済指標+商品価格の続落、原油価格の急落もあり、安値を更新するなど弱さが目立った。アジア市場の0.7430を高値に、前日に続き安値を更新しながら、商品価格の下落に一時0.7380台まで続落。2日間続けて陰線引けとなるも引けにかけてはやや値を戻す。

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米下院オバマケア代替法案を可決し上院へ=トランプ政権の政策実行能力の疑問がやや弱まる。→ ただし、市場の関心は税制改革案がより高い。

米下院ドッド・フランク見直し法案を可決。

米上院1.1兆ドルの歳出法案を可決。

5月7日の仏大統領選の決選投票で、マクロン氏が勝利する可能性が高まる。→ 大統領選でマクロン氏が勝利すると、ECBが6月2日の理事会で、緩和策の解除に動く可能性も市場は期待。




2017/05/04

2017年5月4日(木曜)アジア・欧州市場前半の動き

2017年5月4日(木曜)アジア・欧州市場前半の動き

東京市場はみどりの日で休日。アジア市場はFOMC後の流れを受け、金利先物は上昇し、ダウ先物も上昇傾向を維持、資金はリスク選考の流れへ。

ただし、為替相場は二極化し、EURUSDとGBPUSDは上昇しドル売りへと変化。USDJPYは上昇し円売りが続き、AUDUSDとNZDUSDは続落へ。

中国財新サービス業PMIは弱く、2日の財新製造業、30日の国家統計局の製造業・非製造業と続き、弱さが目立つ。豪貿易収支は予想と前回を下回り、共にAUDUSDの売りプレッシャーになっている。

USDJPYは、テクニカルにも円安傾向が続き、110~115円のレンジにシフトしている。アジア市場は東京市場が不在の中で、早朝の112.60をボトムに、112.60~90のレンジで推移したが、欧州市場に入り、EURJPYとGBPJPYの買い(円売り)が活発化すると、113.00の大台まで上昇、引き続き下げ幅は限定的で上値を試す動きが続いている。

EURUSDは、アジア市場は1.0880~1.0900の狭いレンジで推移したが、欧州市場の早朝には一時1.0870台まで下落。欧州主要国の株価は強く金利の上に反発し、強い独・ユーロ圏PMIと小売売上高、そして、仏大統領選を前にしてマクロン氏の優位が強まり、政局の安定を先読みする流れなのか? 急伸。一時1.0940台と前日の高値水準まで上昇してようやく上げ止まる。

AUDUSDは、欧州市場の0.7430台を高値に続落。弱さが目立つ中国の景況感指数や、予想を下回る豪貿易収支に売り圧力が続き、豪州株も弱く一時0.7400台まで下落。欧州市場に入っても売りの流れは変わらず、一時0.7390台まで値を下げてようやく反発へ。ただし、上値も0.7420台が限度でも、上値の重い展開は変わらず。


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FRN 4月 総合PMI・確報値=56.6(予想57.4 前回57.4)、サービス業PMI・確報値=56.7(予想57.7 前回57.7)→ 予想と前回を下回る

GER 4月 総合PMI・確報値=56.7(予想56.3 前回56.3)、サービス業PMI・確報値=55.4(予想54.7 前回54.7)→ 予想と前回を上回る

EUR 4月 総合PMI・確報値=56.8(予想56.7 前回56.7)、サービス業PMI・確報値=56.4(予想56.2 前回56.2)→ 予想と前回を上回り、総合PMIは6年ぶりの高水準

GBP 4月 総合PMI・確報値56.0(予想54.5 前回54.6)、サービス業PMI=55.8(予想54.5 前回55.0)→ 予想と前回を上回り、サービス業PMIは4か月ぶりの高水準

GBP 3月 消費者信用残高=16.24億ポンド(予想13億ポンド 前回14.41→14.76億ポンド)→ 予想と前回を上回る

EUR 3月 小売売上高=前月比0.3%(予想0.1% 前回0.7→0.5%)、前年比2.3%(予想2.1% 前回1.4→1.7%)→ 前年比は予想と前回を上回るも、前年比は前回より低下へ


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米自治領のプエルトリコが破産手続へ=約740億ドル規模の債務再編を目指す。

2017年5月4日(木曜)昨日3日、海外市場の動き

2017年5月4日(木曜)昨日3日、海外市場の動き

FOMCは6月の米利上げ期待が高まり、ドルは全面高。強い米ADP雇用統計+米PMI+米ISM非製造業景況指数もあり、米金利は上昇しドルは続伸。

為替相場はFOMC直後に一時ドル売りへと動くも逆にドル全面高へ。目立ったのは予想外のAUDUSDの大幅下落で前日比-1.49%。NZDUSD-0.83%、USDJPY+0.66%、GBPUSD-0.56%、EURUSD-0.44%と続く。

AUDUSDは、買い変化が期待したが、豪州株が-1%近く急落していたこともあり、アジア市場で前日の安値0.7510と0.7500を割り込みストップの売りが加速。欧米市場では強い米経済指標とFOMCの結果を受け、1月11日来の安値となる0.7420まで下落。EURAUDは+1.08%、AUDJPY-0.86%と、特に弱さが目立っている

USDJPYは円売りが止まらず。東京市場が休場のなかで、アジア市場では111.90台を底値に、欧米市場では112円台を維持しながら強い米経済指標が続き112.50を試す動きへ。112.50の売りの上値は重く、しばらく112.20~50のレンジで推移したが、FOMCを受けた米株の買い戻しと米金利の上昇に、112.50を上抜け112.70台へ上昇。4日の早朝も一時112.80まで上昇するなど、円売りの流れは止まらず、上値達成感は感じられず。

EURUSDは1.0900を割り込み下落へ。週末の仏大統領選の決選投票はマクロン氏が有利ながら、想定外のリスクは完全に無視できず。また、独失業者数の減少や、強さを維持したユーロ圏第1四半期GDPにも、EUR買いへの反応は鈍かった。逆に強い米経済指標が続き、FOMCで6月利上げ観測が強まる米金利の上昇に、1.0900の大台を割り込み、1.0883まで続落へ。

米金利は上昇。10年債利回りは前日2.28→2.318%へ、2年債利回りは前日1.258→1.2939%と1.3%を目指し、終値ベースでは3月29日来の高水準へ。米株は弱いが底値から値を戻す。ダウ+8.01(+0.04%)、S&P500-3.04(-0.13%)、Nasdaq-22.82(-0.37%)。

米ADP全国雇用統計=17.7万人(予想17.5万人 前回26.3→25.5万人)。米総合PMI・確報値=53.2(予想 前回52.7)。米ISM非製造業景況指数=57.5(予想55.8 前回55.2)


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FOMC=政策金利1.0%(誘導目標値0.75-1.0%)の据え置きを決定、予想通り。

FOMC声明=米第1四半期の成長減速は一時的の可能性が高い。インフレ鈍化にほとんど懸念せず「2%の長期目標に近い水準で推移している」の見解をしめす。経済成長が減速したが、労働市場の拡大は続いた → 6月の利上げ確率70%を織り込み、ドルは全面高。

FOMC声明=家計支出の小幅な増加にも、消費の継続的な伸びを支えるファンダメンタルズは依然として底堅かった。バランスシートを巡る議論の詳細に全く言及はい。→ さらなる情報は24日に議事録を待つ必要がある。

 ティラーソン米国務長官=北朝鮮の行動が追加制裁を正当化すると判断した場合、追加制裁を行う用意がある。

トランプ大統領と米共和党下院の穏健派議員=新たに向こう5年で80億ドルを投じ、既往症のある人々の保険料を補助する修正案を提示。新たに修正を加えた医療保険制度改革法(オバマケア)改廃法案で、トランプ大統領が支持を表明。下院を通過する可能性が高まった。

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