2017/05/04

2017年5月4日(木曜)アジア・欧州市場前半の動き

2017年5月4日(木曜)アジア・欧州市場前半の動き

東京市場はみどりの日で休日。アジア市場はFOMC後の流れを受け、金利先物は上昇し、ダウ先物も上昇傾向を維持、資金はリスク選考の流れへ。

ただし、為替相場は二極化し、EURUSDとGBPUSDは上昇しドル売りへと変化。USDJPYは上昇し円売りが続き、AUDUSDとNZDUSDは続落へ。

中国財新サービス業PMIは弱く、2日の財新製造業、30日の国家統計局の製造業・非製造業と続き、弱さが目立つ。豪貿易収支は予想と前回を下回り、共にAUDUSDの売りプレッシャーになっている。

USDJPYは、テクニカルにも円安傾向が続き、110~115円のレンジにシフトしている。アジア市場は東京市場が不在の中で、早朝の112.60をボトムに、112.60~90のレンジで推移したが、欧州市場に入り、EURJPYとGBPJPYの買い(円売り)が活発化すると、113.00の大台まで上昇、引き続き下げ幅は限定的で上値を試す動きが続いている。

EURUSDは、アジア市場は1.0880~1.0900の狭いレンジで推移したが、欧州市場の早朝には一時1.0870台まで下落。欧州主要国の株価は強く金利の上に反発し、強い独・ユーロ圏PMIと小売売上高、そして、仏大統領選を前にしてマクロン氏の優位が強まり、政局の安定を先読みする流れなのか? 急伸。一時1.0940台と前日の高値水準まで上昇してようやく上げ止まる。

AUDUSDは、欧州市場の0.7430台を高値に続落。弱さが目立つ中国の景況感指数や、予想を下回る豪貿易収支に売り圧力が続き、豪州株も弱く一時0.7400台まで下落。欧州市場に入っても売りの流れは変わらず、一時0.7390台まで値を下げてようやく反発へ。ただし、上値も0.7420台が限度でも、上値の重い展開は変わらず。


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FRN 4月 総合PMI・確報値=56.6(予想57.4 前回57.4)、サービス業PMI・確報値=56.7(予想57.7 前回57.7)→ 予想と前回を下回る

GER 4月 総合PMI・確報値=56.7(予想56.3 前回56.3)、サービス業PMI・確報値=55.4(予想54.7 前回54.7)→ 予想と前回を上回る

EUR 4月 総合PMI・確報値=56.8(予想56.7 前回56.7)、サービス業PMI・確報値=56.4(予想56.2 前回56.2)→ 予想と前回を上回り、総合PMIは6年ぶりの高水準

GBP 4月 総合PMI・確報値56.0(予想54.5 前回54.6)、サービス業PMI=55.8(予想54.5 前回55.0)→ 予想と前回を上回り、サービス業PMIは4か月ぶりの高水準

GBP 3月 消費者信用残高=16.24億ポンド(予想13億ポンド 前回14.41→14.76億ポンド)→ 予想と前回を上回る

EUR 3月 小売売上高=前月比0.3%(予想0.1% 前回0.7→0.5%)、前年比2.3%(予想2.1% 前回1.4→1.7%)→ 前年比は予想と前回を上回るも、前年比は前回より低下へ


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米自治領のプエルトリコが破産手続へ=約740億ドル規模の債務再編を目指す。