2017/05/25

2017年5月25日(木曜)昨日24日、海外市場の動き

2017年5月25日(木曜)昨日24日、海外市場の動き

FOMC議事録を受け、米金利は低下+米株は上昇(5連騰で強い)+ドル下落へ。ただし、CMEのFedWatchでは年内2度の利上げ確率は83.1%と引き続き高水準。

FOMC議事録は、経済指標が想定通りなら追加の利上げが適切で、インフレの減速リスクの指摘もあり、今後の物価と雇用指標を見極めて最終判断へ → 利上げに対しての強気期待ムードがやや冷やされ気味へ。

ダウは2万1千ドル台を回復し5連騰+74.51(+0.36%)、Nasdaq、S&P500 も上昇へ。米10年債利回りは前日2.28→2.25%、2年債も1.3→1.28%へ低下。原油価格(WTI)は51.31ドルへと小幅低下。

為替相場は、USDCAD-0.79%、NZDUSD+0.57%、AUDUSD+0.33%と市場のドル売りをリード。USDJPY-0.27%、EURUSD+0.30%、GBPUSD+0.12%。円クロスはCADJPY+0.50%へ。

USDCADは、カナダ中銀が政策金利0.5%の据え置きを予想通り決定、声明では弱きムードもなく現在の政策の維持を示唆。直後からUSDCADは1.3520~30→1.3430台へ急落、一時1.3470近くへ値を戻すも、原油価格も51ドル台を維持し強く、FOMC議事録を受け売りが再開し終盤にかけては1.3400台まで続落。

NZDUSDは、早朝発表の貿易黒字が予想外に拡大、乳業大手フォンテラが2016/17年に生産者へ支払う乳価の見通しを引き上げ、中国格付け引き下げの影響も見られず上昇傾向を維持し、0.7000台を継続。FOMC議事録で直後0.7050台へ上昇し、終盤にかけても0.7050台で推移し強さを維持。

USDJPYは、アジア・欧州市場では株高の動きに底堅く、111.70~112.10台のレンジで推移。112円台では円高期待の売りと、円ショートの利食い売り上値を抑えられ、FOMC議事録を受けた米金利の低下に前日NY市場の安値圏となる111.50近くまで下落するも、円クロスの変動も通貨間で異なり、主体性は感じられず。

EURUSDは、予想外に動きは鈍く、1.1170近くを底値に1.1170~1.1210台と狭いレンジで推移。FOMC議事録を受けたドル売りの流れにも変動は少なく1.1220台乗せが精一杯。

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FOMC議事録=大半は経済指標が想定通りなら、間もなく追加の利上げが適切になると判断、4.5兆ドルのバランスシートの穏やかな縮小計画を支持。5月末から6月初旬に公表する物価・雇用指標を見極めて最終判断するが、6月中旬の次回会合で利上げする可能性を示唆。

FOMC議事録=多くは第1四半期GDP伸び率が0.7%と大幅鈍化したのは一時的と強調。インフレの進展が減速した可能性を複数メンバーが指摘、物価動向が弱含んでいることを不安視する声も。

FOMC議事録=失業率が4.4%と約10年ぶりの水準に低下する一方、物価上昇率は前年同月比1.8%と、伸び幅が4カ月ぶりに縮小した。物価の鈍化は一時的との見方を示したが、30日に発表する4月の個人消費支出(PCE)物価指数などを慎重に見極める考えを強調。

米下院情報委員会=ロシアの米大統領選介入疑惑の調査に、フリン氏を召喚する動きへ。→ 上院情報委員会も23日にフリン氏が経営する2社に関連文書の提出を命じる召喚状を送る方針。

米2年物インフレ連動債入札(130億ドル)リオープン=最高マージン0.050%・最高利回り落札比率17.20%。応札倍率2.99倍。

米5年債入札(340億ドル)=、最高落札利回り1.831%・最高利回り落札比率7.84%。

米下院金融サービス委員会の民主党メンバー=ドイツ銀行にトランプ米大統領の口座とロシア政府との間に関連がなかったか情報提供を求めた。

カナダ中銀声明=政策金利は予測に沿ったもので、食品価格の低下に一時的にインフレを押し下げている。インフレ指標は2%を下回り、賃金の伸びは依然として緩和的で、継続的な経済余剰能力と一致。最近の経済指標は堅調で、消費支出と住宅セクターは労働市場の改善を背景に堅調に推移。経済データから第1四半期の非常に強い成長は、第2四半期にいくらか緩和されることを示唆。

EIA週間石油在庫統計=-443.2万バレル(予想-241.9万バレル)