2017/05/23

2017年5月23日(火曜)昨日22日、海外市場の動き

2017年5月23日(火曜)昨日22日、海外市場の動き

メルケル独首相「ユーロは弱すぎる」発言にユーロは上昇、英総選挙の世論調査にポンドは伸び悩む。NZDUSD+NZDJPYの上昇率は1%超で今日のヒーロー、USDJPYは蚊帳の外。米株は3連騰し17日の急落水準を上回り米金利は小幅高。

米10年債利回りは前日2.23→2.25%へ、2年債も1.27→1.275%と小幅上昇。米株は堅調でダウは+89.99(+0.43%)上昇へ。原油価格(WTI)は一時51ドル台へ、終値でも50.73ドルと高値圏で推移。

為替相場は、メルケル独首相「ユーロは弱すぎる」との発言に、EURUSDは前日・アジア市場の高値1.1210台を超え、11月9日の米大統領選の高値水準1.130を目指さし一時1.1260台へ。継続的な買いも見られず一時1.1220台まで値を上げ1.1230台で推移。独経済相のワシントン訪問を控え、独対米貿易黒字の急増理由をECBと資源価格へと転嫁した発言では?

GBPUSDは、メイ首相がEU離脱で強い主導権を握るために決定した、総選挙の世論調査で野党との支持率が縮小。GBPUSDは総選挙の世論調査の影響なのか、週末・週初めギャップを開け1.30の大台を割り込み下落からスタート。メイ首相の高齢者の負担増の上限を設けることでポンドの買い戻しも入り1.3040台を回復するも、1.300を中心の取引が続き、ドル売りの流れでもポンドの伸びは鈍い。

USDJPYは、蚊帳の外。週末の北朝鮮のミサイル発射によるリスク回避(円は当事国とおもうのですが?)の円買いに、週末・週初め円高でギャップを開けて取引が始まるも、110.90台をボトムにし、日本株高や貿易黒字の縮小に上昇し、110.90~111.60のレンジで推移。昨日に続きレンジ相場を継続中。

NZDUSDは0.700を目指し上昇は目立っている。商品価格の上昇が要因ではと言われているが不明。4時間×200=0.6940を上抜けしてから上昇が加速。

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メイ英首相、総選挙を前に支持率低下に焦り=6つの世論調査では、首相の与党・保守党はリードするも、最大野党・労働党との差は2~9%ポイント縮小、社会保障制度改革で一部高齢者の負担増の上限を設けるなど、など不人気な選挙公約を軌道修正へ。→ 与党のリード縮小との調査結果にGBPUSDは1.30の大台を割り込むが、負担増に上限を設けたことでやや値を戻す。

スペインの政局=最大野党である社会労働党の党首に、与党の国民党の政策に強く反対するペドロ・サンチェス氏が復帰。国民党が議会で法案を通す上で必要なる野党の支持を得ることが難しくなったとの見方が広まる。

上院情報委員会の召喚をフリン前米大統領補佐官は拒否(AP、WSJ、FOXニュース)。=黙秘権行使を認める米国憲法修正第5条に基づき召喚を拒否する考え。

カプラン・ダラス連銀総裁=利上げ継続と年内のバランスシート縮小に着手すべき。3月の利上げを含め、今年3度の利上げの基本シナリオは、FF金利の短期的な道筋として適切。緩やかかつ忍耐強くあるべきで、経済状況に応じてペースの加速も減速もあり得る。

独連邦統計局のデータでは、第1四半期の対米輸出は291億ユーロで前年比8%に急増。対米貿易黒字は140億ユーロ近くに達し、単一の国家に対する独貿易黒字額としては最大。

独ツィプレス経済相=今週、ワシントンでロス米商務長官やライトハイザーUSTR代表と会談する予定で、会談では米国の対独貿易赤字や輸入関税などによる生産者の保護措置が議題に上がると見られている。

メルケル独首相=ユーロはECBの緩和的な政策で弱すぎ、ドイツ製品が安価になっている。ドイツの貿易黒字はユーロ相場と原油価格の2つが押し上げ要因で政府の管轄外。

バルニエ英国のEU離脱交渉のEU代表者=最初の協議は6月19の週に行われる。バルニエ氏は協議が決裂するとは考えたくないとし、離脱に関する主要課題での合意が早ければ早いほど、将来の通商条件の協議に迅速に移ることができる。