2017/05/16

2017年5月16日(火曜)昨日15日、海外市場の動き

2017年5月16日(火曜)昨日15日、海外市場の動き

原油価格の上昇+弱いNY連銀製造豪景気指数に、アジア・欧州市場と続いたドル売りの流れはピークを迎え、米国市場に入り、原油価格はピークを迎え、米金利と米株の上昇に、ドル売り圧力は弱まるが前日比ではドル安傾向が続く(除くUSDJPY)。

原油価格はサウジとロシアの協調減産の延長合意に、一時49.66ドルまで上昇し48.77ドルで終了。金利は上昇し米10年債利回りは2.34%、2年債も1.3%近くへと上昇。米株も上昇しダウは+85.33(+0.41%)、Nasdaq+S&P500もそろって上昇へ。

為替相場は、終値ベースでみてもドルと円は2弱。EURUSD+0.40%、GBPUSD+0.09%、AUDUSD+0.36%、NZDUSD+0.38%、USDCAD-0.57%。一方、USDJPYは+0.40%、GBPJPY+0.50%、CADJPY+0.97%、EURJPY+0.77%と、円は全面安。

NZDUSDは、5月11日早朝のNZ中銀声明で、成長の鈍化の可能性と通貨安を擁護する発言に急落した水準となる0.6930台を目指す動きへ。早朝の0.6850をボトムにし、原油価格の上昇や弱い米経済指標もあり3日間連騰するも、米株+米金利の上昇が続き0.6910台をピークに売りへと変化し0.6870台まで低下するも、前日比では上昇傾向が続く。

AUDUSDも、原油価格+鉄鉱石価格の上昇、弱い米経済指標に4日間連騰し5月4日の水準となる0.7440台まで一時続伸。米国市場に入り米株+米金利の上昇が続き売りへと変化し、0.7410台まで値を下げるも、前日比では上昇傾向が続く。

EURUSDは、14日の独州議会選挙でメルケル首相のキリスト教民主同盟が勝利し、メルケル政権の安定へとつながる。資源国通貨の上昇と合わせ、ユーロ圏の政局安定を意識したのか、欧州市場の開始直後からユーロ買いが強まり、EURクロスも上昇、弱い米経済指標もあり一時1.0990近くまで続伸。米株高+金利上昇によるユーロ売りに一時1.0960台まで値を下げるも、強さが目立っている。

USDJPYは、クロスを含めて円は全面安。北朝鮮の新型弾道ミサイルの発射実験を意識した早朝の有事の円買いは否定される。早朝の週末・週初のギャップを開け円高で始まるも、13.10台をボトムに欧州市場では113.70台、米国市場では113.80台を高値に円安傾向が続く。結局はドル売りの流れの中でも、クロスで円売りがリードする円安相場となっている。


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原油価格は上昇=ファリハ・サウジエネルギー相とノバク・ロシアエネルギー相、15日に原油の協調減産を2018年3月まで延長で合意。

独州議会選挙でメルケル首相の保守系政党、キリスト教民主同盟(CDU)が勝利=5/14日ノルトライン・ウェストファーレン州の議会選では、CDU33%を獲得し、州議会与党である社会民主党(SPD)の31.5%を上回った。

ケルン・オーストリア首相が選挙前倒しの可能性に言及=仮に選挙があればポピュリズム再燃への懸念も浮上。世論調査でリードしている極右政党・自由党が政権を握る可能性も。