円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨のネットポジションは、前週の-171,607→-148,207コントラクトと、主要通貨のショートポジションが減少し、相対的にドル先安感が感じられる数字となっていた。
最も変化が激しかったのはユーロで、前週の-20,895→-1,653と19,242コントラクトショートが減少し、ほぼニュートラルな水準へと変化した。このできごとは2014年5月13日以来、長期間にわたり続いたユーロのショートに変化が生じる可能性があり、歴史的な変化の予兆が感じられる。
ポンドも、前週の-91,182→-81,364コントラクトへ減少するも、主要通貨の中では最もショートポジションが多く、スポット市場ではGBPUSDの上昇がみられるも、仏大統領選の決選投票を前にしてショートを維持していることがうかがえる。政局の安定が確認できるか否かにかかってはいるが、このポジションの巻き戻しが相場に与える影響も気になる。
豪ドルは、前週の+42,702→+42,675コントラクトと主要通貨では、唯一ロングをで、今年1月17日以来、16週間連続でロングを維持している。スポット市場ではAUDUSDは0.73台まで下落するなど、弱さが目立っており、長期的なロングポジションなのか? 今後のスポット市場への影響が気になる。
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