2017/05/10

2017年5月10日(水曜)欧州・米国市場の動き

2017年5月10日(水曜)欧州・米国市場の動き

米国ではトランプ大統領がコミーFBI長官を突然解任したことをめぐる思惑が広まり、注目のドラギECB総裁は「ECBは超緩和策の政策メッセージを変更する」とフォワードガイダンスの変更期待が強まるが、「QEの出口を検討するに至らず」と強弱混在。

原油価格(WTI)は46ドル台半ばまで上昇、米株はマイナスからスタートし米金利は弱含みで推移。為替市場はAUDUSD+NZDUSDの上昇が目立ったが、他の主要国通貨は総じて小幅な動きが続く。

USDJPYは、一時114.10台を回復するも、上下変動するも大枠113.60~114.10の0.5円レンジで推移。AUDJPY+NZDJPYの上昇が目立った。

AUDUSDは、中国のCPIは予想外に強く、商品価格と原油価格は上昇し、早朝の0.7330台をボトムに買い戻しが続いた。AUDクロスを含めショートポジションの買い戻しが強く、0.7380台まで続伸、米国市場に入っても上昇傾向を維持。

EURUSDは、仏大統領選でマクロン氏に決着がついて以降、一時1.10の大台を達成してからは、利食いのEUR売りが続く。アジアと欧州市場は1.0890台を高値に1.09を超えられず、EURAUDは1.48台→1.47台まで、EURNZDは1.5660→1.5620台まで下落し、EUR売りをリード。ただし、ドラギECB総裁の「ECBは超緩和策の政策メッセージを変更する」との発言にやや値を戻す。


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トランプ大統領はコミーFBI長官を解任。ヒラリー・クリントン氏のメール問題で犯罪捜査に関して操作手順を何度も従わなかったことが原因というが、FBIがロシアとトランプ陣営との間で、機密情報の漏洩を捜査していたことが原因との声も。

ドラギECB総裁(オランダ議会の委員会)=インフレ下落のリスクが後退し、ユーロ圏景気は回復している、ECBは超緩和策の政策メッセージを変更するとの考えを示す。QEの出口について検討する時期には至っていない。ECBは名目賃金の上昇の兆しが早期に現れると確信。

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