2017/05/20

2017年5月20日(土曜)昨日19日、海外市場の動き

2017年5月20日(土曜)昨日19日、海外市場の動き

週末の金曜日、ワシントンポスト紙は、トランプ大統領「ロシアゲート」の捜査当局は「現役のホワイトハウス当局者が法廷捜査の対象」と、新たな騒動にドル売りは止まず。初の外遊先となるイスラム教発症の国へ、信頼の回復を目指し旅立つ。

ブラジル金融市場は冷静さを取り戻し、USDBRLも弱含みで推移。欧米株は強く、米金利も小幅上昇、リスク資産は堅調に推移。為替相場は、EURUSD+0.95%、USDCHF-0.73%、USDCAD-0.69%とドル売りをリードし、ドルは全面安で円はクロスで全面安。


EURUSDは大きな押しも見られず強く続伸。仏大統領選後の政局の安定(期待)に投機筋の買いから実需筋の買いへと変化。EURクロスでの買いも続き、前日の高値1.1170台を超え買いがさらに強まり、ワシントンポスト紙の報道もあり一時1.1210台まで続伸。新たなEUR買いのステージが続く。

USDCHFは相変わらずリスク回避に選好され市場をリード。新たにワシントンポスト紙の報道も加わり終わってみれば0.9720台まで続落、今週5日間で前週の1.01から大幅下落。

GBPUSDは昨日1.300の大台を超えたロングの切りに急落したが、冷静になればGBPJPYの買いも加わり再び1.30台を超え一時1.3040まで急伸し、「ロシアゲート」のドル売り材料もあるが本来の安定した強さを取り戻す。

USDJPYはリスク回避通貨の円買い需要のも、クロスの売りに影は薄く全く方向感定まらず、18日円高、19日円安、20日は一日を通じても、111.00~111.70のレンジで安定するも、円はEURJPYの+0.77%を筆頭に他の主要通貨で全面安。111.80円の壁はいつなったら超えることができるのか? 引き続き重要なポイントになっている。

USDCADは金価格も強く続落しカナダドルの強さが目立った。カナダのCPIは前回の1.6%と変わらないが予想の1.7%を下回り、コア1.1%(予想1.4 前回1.3%)と弱く直後は1.3550→1.3600直前まで上昇するも、強い小売売上高+原油価格が50ドル台へと上昇する中、1.3500台まで続落。


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トランプ大統領(NYタイムズ)=ミー前FBI長官の解任で、ロシアによる米大統領選関与疑惑を巡る捜査で大きな圧力が軽減されたと語っていたと報道。

ブラード・セントルイス連銀総裁=米政治的混乱、経済への目立った影響みられないが、市場は今後も政治的な変動の継続に備えるべき。

ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁=将来の米経済成長は製造業ではなくサービス業にかかっている。米経済成長への最大リスクは海外情勢によるもの。

ワシントンポスト=トランプ陣営とロシアの結託の疑いに関する法的調査の対象に、現役のホワイトハウス当局者が含まれる。

ローゼンスタイン米司法副長官=下院議員へ「5月8日にトランプ大統領がコミーFBI長官を解任する意向であり、私に助言と意見を求めていることを知った。昨年7月、クリントン氏に関するコミー氏の会見は、司法省とクリントン氏の両方にとって適切さと公正さを欠いた。

ライアン米下院議長=オバマケア改革法案は、米議会予算局(CBO)による最終分析を待ち、数週間以内に上院に送付する方針。

メルケル首相=2019年の任期満了のドラギECB総裁の後任に、独連銀総裁を希望。