2017/05/20

最新のIMMポジションから、 2017年5月20日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年5月20日(土曜)

今回のCFTCが発表したIMM通貨先物の投機的なポジションの集計日は5月16日(火曜)で、集計日後の17日後にはNY連銀製造業景気指数の米利上げ期待度がやや弱まり、トランプ大統領による機密情報の漏洩疑惑による政局混迷を懸念し、ドルは全面安の流れが続いていることもあり、データを割り引いて考える必要がある。

円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨のネットポジションは、前週の-147,119→-180,171コントラクトへと、円、豪ドルとカナダドルではショートが拡大し、トータルではショートが拡大した。逆にユーロはロングが角田、ポンドはショートが減少と、相場の動きは二極化し、この流れはFXスポット市場でも鮮明に表れている。

ユーロは、22,399→37,604へとロングが拡大。仏大統領選の結果を受け、ユーロ圏の政局安定への流れに、歴史的なショートからロングへと転換して2週間目を迎え、市場のセンチメントが急変しており今後もネットロングを継続する可能性が高いと思われる。

ポンドは、-46,798→-32,99へとショートが急減。この-3.2万台のショートは昨年5月31日の水準以来で、ユーロに続き歴史的な変化につながるのか、注目したい。

円は、-36,307→-60,008へショートが拡大。ショートポジションの水準としては今年3月の水準へと逆戻りしており、市場参加者の円先安感が強まっていることがうかがえる。しかし、集計日後の17日から急速に円高が進み、円ショートポジションが逆に減少している可能性も高い。

カナダドル-86,215→-98,000とショートに変化し弱さが目立っている。ショート変化から9週間を迎え、原油価格の上昇にもかかわらず、週ごとにショートが拡大している。

豪ドルは、25,784→6,344とかろうじてロングを維持しているが空前の灯。1月17日にショートからロングへ転換して18週間ロングを維持しているも、3月28日のネット+53,138から大幅に縮小している。

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XZ