2017/05/18

2017年5月18日(木曜)昨日17日、海外市場の動き

2017年5月18日(木曜)昨日17日、海外市場の動き

トランプ大統領は疑惑を否定するも、ロシア関連や連邦捜査介入の疑惑は晴れず。共和党や民主党内部からも、独立調査を求める声や、トランプ大統領の弾劾を求める声が上がる。その、トランプ大統領はメディアを批判。

市場の反応は税制改革など米経済政策の遅れを懸念。リスク回避の流れが強まり「米株価は急落+米金利は低下」=「円は急伸+ドルは全面安」。

トランプ大統領がコミー前FRB長官に、フリン前大統領補佐官に対するロシアの関与への捜査を打ち切るよう、圧力をかけたとの報道。トランプ大統領は、ラブロフ・ロシア外相にイスラエルからの機密情報を漏洩したとの報道。

ダウは-372.82(-1.78%)、Nasdaq-158.63(-2.57%)、S&P500 -43.64(-1.82%)。米10年債利回りは2.326→2.22%、2年債も1.299→1.242%へ大幅に低下。原油価格(WTI)は在庫減少を好感し、一時49.50まで上昇し、金価格も大幅上昇。


USDJPYは、円高の流れは主要通貨でも最も強く前日比-2.03%の下落。AUDJPYも-1.97%、CADJPY-2.05%、GBPJPY-1.64%と円は前日に続き上昇が目立った。アジア・欧州市場の序盤は、112.20台をボトムに下げ止まっていたが、トランプ大統領のロシア関連や連邦捜査介入の疑惑は晴れず、税制改革など米経済政策の遅れを懸念した、米株安+米金利の低下に112.00円、111.80円を割り込み続落。終盤にかけては110.80まで下落するも圧力は止まらず。

USDCHFは、リスク回避に選好され5日続落。アジア・欧州・米国市場と続落し、一時0.9770台へ。ただし、スイス中銀総裁のフラン高を懸念し介入の可能性を示唆する発言に、0.9810台まで値を戻すも、市場全体のリスク回避の流れにスイスフランの上昇傾向は変わらず。

EURUSDは、11月4日の米大統領選後の高値を更新。アジア・欧州市場の1.1080台をボトムに、米株の急落と米金利の低下に1.1130を超えて上昇が加速。終盤にかけては1.1160台まで続伸し、上昇余力を残した動きが続く。STOXX欧州600種も-4.77(-1.20%)と、8か月ぶりの下落率へ。

GBPUSDは、雇用統計も強く引き続き上昇力を維持するも、EURGBPの買いや1.3000のサイコロジカルなポイントを抜けきれず、強さも半減。アジア・欧州市場序盤の1.2900台をボトムに、強い英雇用統計に前日の高値1.2950台を超え、1.2970台へと上昇、米金利の低下と株安に1.2990台まで上昇するも、1.3000の大台を目の前にして上昇力は弱まり、EURGBPの買い+GBPJPYの売りも強く一時1.2930まで値を下げ、1.2970で終了。引き続き安定した値動きへ。


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米短期金利先物相場は、トランプ大統領の政策実行の遅れを懸念し、6月の利上げを織り込む確率は69%に低下。

BOE調査報告書=インフレ上昇の影響で個人消費が減速する一方、企業が賃上げペースを加速する兆候はほとんど見られない。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=資産バブルへの対応として利上げを利用すべきでない。

メルケル独首相=英国が離脱後に自らに有利になるよう規定を変更するのは自由だが、EU市民の移動の自由を制限すれば、コストを伴う。

ジョルダン・スイス中銀総裁=スイスフランは依然として過大評価、必要なら為替介入の用意がある。