2017/05/09

2017年5月9日(火曜)昨日8日、海外市場の動き

2017年5月9日(火曜)昨日8日、海外市場の動き

仏大統領選も終わり、次のテーマはトランプ政権の政策実行の有無はもちろんのこと、ECBの金融政策への変化の有無と、FOMCの6月利上げ期待へ関心が移る。

週明けの米国市場は、仏大統領選のイベントも終わりポジション調整や、米金利の上昇にドルの買い戻しの動きが目立った。USDCHFが1.18%と上昇率が目立ち、EURUSD-0.69%、USDJPY+0.53%、AUDUSDが-0.44%と続き、DXYが0.486(+0.49%)上昇へ。米株は小動きで前日とほぼ変わらず、原油価格は46ドル台と低迷が続く。

米10年債利回りは2.385%と4月10日来の高水準へ、2年債も1.31→1.3283%へと3月17日来の水準へと上昇、フェドウォッチは米利上げ確率が79→83%へ上昇。ダウは+5.34(+0.03%)、Nasdaq+1.90(+0.03%)、S&P+0.09(+0.00%)。

中国の貿易収支は、黒字額は拡大するも、輸出8.0%(予想10.4)、輸入11.9%(予想18.0)と弱い。ユーロ圏センティックス投資家信頼感は27.4と9年ぶりの高値を更新。米労働市場情勢(LMCI)は3.5と前回を大幅に上回り2015年2月来の高水準。


USDJPYは終わってみれば113円台。仏大統領選の結果を受け、週明けオセアニア市場の113.10台の上昇から、欧州市場で利食い先行の円買いに一時112.40まで下落。そして、米国市場で米金利の上昇や円先安期待の復活に、再び113.20台まで上昇する、底堅い展開となっている。円はクロスではやや円売りに傾き、NZDJPYが+0.36%と最も上昇率は高いが、通貨間で極端な変化は見られず。

EURUSDは、仏大統領選でマクロン氏が予想通り勝利し、政治的安定が期待できるも、とりあえずは利食い先行の売りが続いた。早朝には1.1020台まで上昇するも、アジア市場では1.0950台、欧米州市場では1.0910台まで下落し、ようやく下げ止まるも戻りも1.0930台と極めて限定的で、上昇トレンドを残しながらも、ECBの金融政策をにらみながら、ポジション調整が続く可能性も。

USDCHFは、EURCHFが1.0790~1.0880のレンジの上限を抜けたことが原因なのか不明ながら、一時1.0920近くまで上昇。USDCHFは過去2週間の高値を更新し0.9990まで上昇し、主要通貨で最も弱さが目立ち、CHFJPYも-0.58%の下落となった。


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メスター・クリーブランド連銀総裁はタカ派発言=FRBは利上げを継続すべき、年内のバランスシート縮小開始をあらためて支持。

ブラード・セントルイス連銀総裁=現行の政策金利は概ね適切。

米6月利上げ確率が上昇=CMEグループのフェドウォッチは確率を79→83%へ上昇。

NY連銀4月の消費者期待調査=1年先のインフレ期待値2.7→2.8%、3年債気2.7→2.9%、

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